植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

人間の欲は尽きないもの 私は尽きかけてますが(笑)

2023年11月30日 | 植物
今朝は4時半に起きて、厚木の奥にあるゴルフ場へ早朝ゴルフでありました。
メンバーはいつもの仲間、お互いのスコアも確認せず、1m位のパットは勝手に自分でピックアップし「一人OK」パットという極めてアバウトなプレーであります。

スコアが幾つであろうが関係なし、今日も途中でスコアカードをつけるのを止めたくらいであります。この歳になると上手くなろう、とかいいスコアで上がろうなどという欲はありません。1日無事にプレー出来ればそれで十分、たまに長いパットがまぐれで入ったり、アイアンショットの寄せがたまたまぴったり寄れば、いい気分で帰ってくるといった程度になります。

もはや、金銭欲も物欲・出世欲も名誉欲もありません。当然性欲などもどこかに行ってしましました。ただ残っているのが「食欲」であります。生きている以上食わなければなりません。できれば美味しいものを少し食べることができ、1日3回のおまんまにありつけばもうそれで十分というものなのです。

そこで、先だって干し柿を作ったのです。200個ほど成った、生り年でしたがほぼ100%が渋柿ばかり、それで半月ほど前、100個ほどを干し柿にしてあちこち差し上げました。自家用に出来上がった干し柿は30個ほど残っていますが、これは冷蔵庫で保管して年末年始に集まる子供たち家族の為にとっておきます。で、残りは鳥がかってに食べてよかろうと思ったのですが、そこに「欲」が出ました。このままヒヨドリと烏の腹を満たすより、自分が皮をむいてもう一度干し柿にすれば、誰かが喜ぶはずなのです。

もう40個ほどしか残っておりませんでしたが、齧られたものや極端に小さいものを除いて全部収穫したのです。その数32個。干し柿の作り方はいろいろあるようで、ワタシは誰かに教わったわけではありません。今回拘ったのはきれいで清潔な干し柿を作ろう、であります。収穫した柿を全部丁寧に水洗いした後、清潔なタオルできれいにふき取りました。ゴミや表面にうっすらと着く粉、ヘタの裏にも汚れがあるので、丁寧にヘタを毟り、黒ずんだ部分もふき取りました。

それを、一番よく切れる包丁を使って、出来るだけ薄く皮むきをします。頻繁に手を洗いタオルで包丁と手を拭く、これを繰り返して32個の柿を向き終わりました。

そうして屋上の温室にぶら下げて埃が入らないように封鎖します。これで1週間もすれば「衛生的な干し柿」が出来上がるでしょう。日光消毒できるので基本的に雑菌が繁殖することはありません。
食えればいいというものではありません。美味しく安全安心な干し柿を食べたい、これが、一味ちがう、そしてほとんど失いつつあるワタシの数少ない欲なのであります。

今日はカートには乗らずにプレーをしたので2万歩ほど歩きました。へとへとなのです。今日のブログはもはやこれまで、ご容赦願います。
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久しぶりに満足でハッピーな1日

2023年11月29日 | 篆刻
昨日は、当社の期末決算処理の日でありました。
といっても家内とワタシだけのちっぽけな会社で、個人事業と何ら変わらないのであります。伝票操作や元帳作成から貸借対照表・損益計算書を作成し、税務署への提出書類を揃えるのは、全部税理士事務所任せであります。そのために毎月5万円支払っております。自分が決算関連書類を作成するのは到底無理ですし、人を雇ったらそんなものでは済みません。

先代からお世話になっている税理士事務所が全部書類を揃えてワタシの仕事場に来られ、お茶とケーキで雑談してハンコを押してお終い。それで10年何事もなくやってきました。
今回担当からいくつかの新しい制度やこれまでの当社のやり方に潜む問題点の指摘がありましたが、聞き流す程度であります。税務者やらなにやらがうち程度の零細企業に目をつけても仕方ないし、かりに若干の齟齬があったとしても数万円単位の話なので、優先順位から言えば何十年経っても声はかからないだろうと思います。そもそも、少なくとも1円たりとも売り上げ額は誤魔化しようもなく、設立後ずっとわずかながら利益を計上して納税しているのですから。

・インボイス制度が導入されたら何かするの?→うちは簡易課税制度を選択してきてるので関係なし
・領収書の電子情報の保管→領収書は従来から紙で相手から貰ったものだけなので、自社のパソコンに保存するような情報は無し
・役員登記情報の更改→2年に一回法務局に届け出しないと5万円の罰則がある?そんなバカな話があるか、もしそうだったら日本の中小零細企業のほとんどが抵触する
・役員・従業員の福利厚生で慰安旅行や報奨金が非課税にならないのか

などなど情報交換はいたしましたが、今までワタシが作成してきた預金・現金出納帳で文句を言われたことはなく、いまだ修正申告などの問題も起こしておりません。それにしても、こまこました決まりをたくさん作って目くらましのような増税制度を次々につくる政府や役所には本当に困ったものです。とるばかりで還元されず、あげくに天文学的な借金した、あの金はどこに消えたのでしょうか?出入りの植木屋さんは、インボイスの説明会に3回行ってきたがちっともわからなかったと泣いてました。一人親方の職人をいじめて何が国民のためになるのでしょうか?

さて、そんな中で宅配便が届きました。基本的にワタシの仕事場(隠れ家)には社長たる家内は出入りしません。宅配便で届く品物の90%以上はヤフオクで落札した印材です。母屋に届くとバレるので、仕事場に配達されるのですが、この時ばかりは会計処理のまっさなかなので仕方ない、受け取りました。

今回の落札額が5千円、ワタシが信頼している良心的で目利きの業者さん「天香楼」の出品物で「印材まとめて7個」です。円安もあって印材の落札額が高騰している中、これぞという逸品は軽く数万円になって手が出ないので、まとめて出される十把一絡げみたいな中に宝物を見つけるのが良材を安く入手する隠し技となっております。

普段、雑なまとめての品物、あるいは1個2,3千円程度の安いものしか落札できないので、さほど優れて価値のある石などはまず入手できません。安物買いのなんとやらなのです。しかし、今回の品物は確信しておりました、これは掘り出し物だ、こんなに安くていいの?と思っていたのです。そして税理士がケーキを食べているのを横目に梱包を開きました。
これが出品時の写真です↓

一番見たかったのがコレ「鶏血石」です。
石に思いっきり4万円と書いたラベルがあります(笑)。これは後付けではありません。昔(2、30年くらい前)なら当たり前の値段なのです。この色褪せた印箱の表にはがれがかった紙にうっすらと読める金額も4万円でした。

次の値打ちものがこの艶やかな寿山石
恐らく「巧色善伯凍」とか「桃花凍」などと言われる美しく価値の高い石なのです。側面4面ともに植物などの「薄意」が入っているのがその証拠であります。これだけで2万円くらいしても全く不思議ではありません。実際手にして眺めているだけで素晴らしい石だと実感いたします。


次が「昌化凍石の対章」です。獅子紐があり古びていながらも良質な布を使った古い型式の印箱2個に収まっております。小さく商品札らしいものには「10.ー」の表示がされていましたから、前の持ち主は1万円の石を2個まとめて買ったのでしょう。


最後はこれ
これも時代の古い上物によく使われた紺の印箱に入っています。石の形や大きさに合わせて拵えています。高さ22mm、10mm角の小さな石が美しく磨かれわずかに紅斑が流れています。これは田黄石の一種「田白」や「白芙蓉」といわれる希少石と見ました。

年に一度の決算も無事終わり、知り合いの大変美味しい洋菓子屋さんのケーキを食べました。
まぁ、これだけで最低5万円、場合によっては10万円近く出す人もいるかもしれない、そのくらいの掘り出し物だったと大満足で、とても気分のいい1日となったのであります。

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渋柿と蜜蜂 身体は食べたものから出来ているのです

2023年11月28日 | 植物


本日のテーマは上の書に書かれている文であります。
人間は食べたもので出来ている、だから体に悪いものを長期に過剰摂取すれば、相応の病気になり、毒性のあるものは体内に蓄積してとんでもない症状が出たりします。

ワタシは、60歳になるころからガーデニングと書道を始めこの4年間は篆刻を主体に趣味三昧でありますが、基本的にはそばに師匠がいない、独学独習であります。失敗から学び、本を取り寄せネットで調べて毎日が「学び」です。経験や先人の言葉、過去の資料や書籍などから学ばなければそこから進歩はありません。何歳になっても勉強しなければならない、と思うのです。

最後の「心」のくだりは、悲しい事つらい事に遭遇し、心身ともに弱ったり、とても困って進退極まった時、自分の心を支えてくれた人、励ましてくれた人、サポートしてくれる人みんなの気持ちに包まれて乗り越えられる、そのことに感謝しなければ、そんな思いを筆ペンで書いたものです。

そこでその「身体」のことを書きます。
このブログで強調するのは「無農薬・有機栽培」でありますが、やっていることが一貫しているわけではありません。約60坪ばかりのマイガーデンで、全く薬を使わないで維持管理できるはずも無いのです。
植物のことだけを考えれば、①病気対策 ②害虫駆除 ③栄養補給、これを手作業のみで薬無しには出来ません。しかし、人間を主体に考えれば、無農薬はお金がかからない、食べるものを作るので毒性のある農薬は使いたくない、農薬使用そのものが人体に悪影響がある、手間もかかるという相当な理由もあるのです。

先日は「モスピラン」という農薬(殺虫剤)を、農協の直販店で買ってきました。これは劇薬・毒物に準じた扱いをされるので、自分の身分証明書やはんこを持参しないと売ってくれません。モスピランは、ネオニコチノイド系の農薬で、世界的には使用禁止ないしは厳しい使用制限があります。この薬の特性として、ほとんどの虫を死なせてしまう、浸透移行性があって花の蜜にまでその殺虫成分が残ります。すると、ミツバチがどんどん死んでいくのです。

もし世界から蜜蜂が居なくなったら?それは、人類がほとんど死に絶えるほどの食糧危機を起こす、と警告されています。花から花に飛んで回る蜜蜂によって花粉が雌蕊につき「結実」するものが人間の食糧の大半なのですから。花が咲いても実が付かない、収穫するものが無くなってしまうのですね。

それで、世界各国では蜜蜂保護のためにネオニコチノイド系の農薬の使用を禁止したりするのです。ところが、日本では米作農家のために使用を緩くしています。なんでもコメに黒い斑点を作る「カメムシ」駆除が目的だそうです。コメに小さなシミや黒点があると等級が下がり、場合によっては売れなくなるというのですね。

ワタシが、この場所で園芸を初めてまもなく10年になろうとしておりますが、ここ数年は全くミツバチを見かけなくなりました。猛暑のせい?それは嘘、3,4年前に養蜂をやってみないか、と友人から誘われましたが、半年後には「蜜蜂」が集まらないので分けてやれない、と断られたのです。

そんな強毒性の悪名高いモスピランをなぜ買ったか。冬の花が咲かない時期、蜂蜜が寄ってこない植物限定で殺虫剤を使いたいからであります。クチナシにつくオオスカシバやバラなどにびっしりと真綿の様につく「コナカイガラムシ」、ハモグリガなど厄介な害虫で、自分が口にしない植物対象に、花が咲かない時期を見計らって散布するのです。

もっとも、今更蜜蜂に配慮しても、すでに当地にはほとんどやってこないのは明らかであります。その証拠に、不完全甘柿(受粉すると甘くなる)「禅寺丸」は、受粉しなかったので種が無く、今年成った約200個のうち、そのまま食べて甘かったのは皆無でありました。ごく一部の柿が白い渋い部分を切り取ったら甘いゴマが吹いたところが一口二口くらいしか残りませんでした。

もういなくなったのでしょうか・・・蜜蜂
だとすればモスピランを遠慮して撒くというのも無駄なのかもしれませんが・・・
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やっと間に合ったウチのバラたち

2023年11月27日 | 植物
崖っぷちにいた当地のJ1サッカーチーム、湘南ベルマーレが、一昨日の試合で最下位争い同士の試合が行われ、1-0で勝利し、最終節を待たずして「J1残留」が決まりました。J1とJ2では天国と地獄、興行収入からテレビ放送・観客数まで段違いになります。選手やスタッフの収入も激減し、実力がある選手は他のチームに引き抜かれ、高校生などのアマチュアの有望選手はそっぽをむいてしましますから、さらにチーム力が落ちます。

一旦下に落ちるとJ1復帰は至難の業であります。J2の22チームのうちJ1に上がれるのは優勝した1チームだけ、上位チームとJ1下位チームの入れ替え戦はありません。J1で無敵だったタレント集団の東京ベルディは2008年以降15年間上がってこれないのです。もしベルマーレが降格したら、それを跳ね返すだけの資金力があるスポンサーはいません。断言します。そもそも地元平塚の住民は、はっきり言って平民・元からお金のない町であります。資金援助など期待できるはずもありません。

ワタシと家内で零細企業を経営しております。以前数回5万円~10万円という大金をサポート企業として拠出した過去があります。しかし今年は、もしかしたら向こうの営業が泣きついてくるかと用意したお金は、すでに植木屋さんの支払いに回ってしまいました。こんなことだからこのチームは弱いのです。それでもなんとかやっと間に合って、今年の残留が決まってやれやれです。が、今更、サポートカンパニーとしてお金を出してと言ってきても、もう使ってしまいましたから間に合わないかもしれませんね。

それはともかく、この夏ワタシの体力・気力の低下で、10年誰の助けも借りずに管理してきたマイガーデンについに助っ人(植木屋さん)が入りました。へろへろになっているワタシと、荒れてきた植物園を見かねて家内が頼んでくれたのです。大きな木を伐り倒し、草刈りと剪定まで全部やって1週間近くかかりました。それがふたつき前。

で、その植木屋さんが母屋に先日から入っています。
こいつはいかん そう思いました。植木屋さんが入った後草むしりはやっております。ちょっとずつ端から体に負担が出ない・ほかの用事が無い頃合いやっていくので、ガーデン全体を草むしりすると約2週間くらいかかります。一巡した頃には、最初に手を付けた場所にはまた雑草が目を出しています。
植木屋さんは、うちの母屋の手入れが終われば、きっとマイガーデンを見に来るに違いないのであります。ワタシなら絶対そうします。

それで、急遽4,5日前から草むしりをしているのです。もし草ぼうぼうのところを見られたら何と思うか。
「なんだ、ここのご主人、口では一人前の事を言ってガーデナー気取りだけど、せっかく手入れしたバラ園がこの有様なら、口ほどにも無い。もう終わってるな」くらいの事ではなかろうか?
それでは癪に障るのでとにもかくにも雑草だけは抜かねばならぬ、と思ったのであります。今年の猛暑で、バラたちはすごく弱ったのです。季節が秋から冬に移った今になってようやく秋と認識したのですね。やや時期はずれましたが秋バラの開花シーズンであります。せっかくバラが咲いていても足元に雑草が生い茂っていたら台無しであります。なんとか、目につくところの草は片づけましたよ。

今朝はこんな感じです
オレンジなどの複色系のバラ「アルブレヒトデューラー」

香りの素晴らしい大輪種「ピース」戦争が無くなって欲しいですね

薄い黄いろの花びらが楚々として美しい名花「アプリコットネクター」

わが愛しの「イブピアッチェ」ちゃん。紫紅色で強香種の大好きなバラです。

これは有名な「パパメイアン」ビロードのような花弁が特徴であります。

遅まきながら、たい肥や腐葉土化成肥料などを施し、たっぷりと液肥入りの水を与えています。草取りもなんとかきれいになりました。あー間に合ってよかった。
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忘却とは忘れ去ることなり

2023年11月26日 | 雑感
全1682件、これがこのブログで掲載している記事の数だそうです。自分の感触では、ほぼ毎日更新していますが、それでも旅行などで年間10~20回位は休載しているだろうと思いました。だとして、年間に350件書いて来たとすると約4.8年続いている計算になります。そこで第一回のブログの記事の日付を調べて見ると「2019/2/4」でありました。それは約4年10か月前(1756日前)ということです。 ほぼ予想通り「ほとんど欠かさず書いて来た」ことになりますね。ワタシは一つの記事がだいたい原稿用紙5枚、2000文字を目安にしております。まずそれより下回ることはありません。すると累計では、約8400枚の原稿を書いて来たという事になりますね。文庫本は1ページ当たりだいたい600文字だそうです。原稿用紙1.5枚ですね。すると5600ページほどの文庫本を書いたに等しいのであります。

毎日更新率は95.78%、一年365日として360回更新してきたという計算になりました。
「すごい」
一言で言えばそんな感じしかありません。ワタシは、それほど飽きっぽい性格ではありませんし、何かを始めるときはそれなりの準備と検討をしたうえで慎重にとりかかることにしております。ブログを何で始めたかは今となっては定かではありません。多分備忘録代わりに記録して置こう、ボケ対策になるだろう、アフィリエイト(小銭稼ぎ)になるかもしれない、といった理由であったろうと思います。それにしてもよくも5年近く駄文を並べ、連ねてきたものだと我ながら感心しております。

残念ながらブログの閲覧数に応じたお金を頂けるでもないので、閲覧者・訪問者が増えなくても一向にかまいません。人気ランキングなども関係なし。だから、他のブロガーさんをフォローすることも、人寄せに向きそうな記事を優先して書こう、などとも考える必要が無いのです。

毎朝メールが届きます。その中に必ず1年前の記事がこうでした、とGooBlogから来ます。また、自分のスマホでアクセス分析を見ると、今どんな記事が読まれているかも教えてくれます。しかし、そのほとんどは、自分が書いたにも関わらず、題名を見てもほとんど中身を覚えていないのであります。

それは3つの理由が考えられます。一つは、ワタシが記憶力をどんどん失い認知症の入り口に居るのか、さもなければ、記憶に残らないほど中身のない内容であった、または凡庸な記憶力の持ち主ならばだいたいそんなものだ、のいずれかでありましょう。ワタシが心配するのは「重複」であります。何を書いたかが覚えられなければ、いつのまにか同じような中身の記事を書いているのではないか?。

まぁ、別に構わないと言えば構わないのです。書いた本人すら覚えていないのですから、このブログを見に来る奇特な方がいたとしても「あっ、これは前に書いていたやつだ」と気付くはずもないのですよね。

亡き父が晩酌しながら「忘却とは忘れ去ることなり」と口にしていたのをよく覚えています。その後に忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ、と続くらしいです。調べて見るとラジオで連続放送されていた「君の名は」の冒頭のナレーション だったようです。決して忘れられないことをこのことは忘れようね、と悲しく分かれる心情・心象風景を語る言葉だったのかもしれません。親父は酒を飲んで、大した意味もなくそんな流行り言葉を子供の前で口にしていたのですね。

忘れてしまった方が都合がいいことも沢山あります。ワタシも、ここ数年の記憶が半分以上欠落しているのを実感しております。自己診断で言えば、一定の時期に起きたことが自分の心を傷つけているので「忘れてしまおう」という機能が働いたのだと思います。その幾つかは、多分このブログの端々に残っているやもしれません。だから尚更振り返って昔のブログを見直そうなどとは思ってはならないのです。
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