植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

スポーツもお金次第 やっぱりスポンサーのお金が物を言う

2022年05月31日 | スポーツ
プロ野球は、「セパ交流戦」に突入いたしました。2005年に交流戦がスタートしてから16回目、例年パリーグが優位で13勝残りが巨人2勝とヤクルトであります。といっても、通算勝敗で言えばセ1015勝、パ1150勝と大差無いのですが。

近年パリーグが、戦力面では優位と言われ、人気のセ、実力のパと言われています。これはDH制によるものであるとにらんでおりますが、もう一つはソフトバンク・楽天といった新興の金持ち球団がパリーグに現れたせいでもあろうと思います。なにせ、セリーグは、スポンサーがじり貧で、読売・中日などは「構造不況業種」、広島は市民色が強く、Denaは大洋から肩代わりした分、いくらかは底上げになりました。阪神はどうだか知りません(笑)。

ともあれわが巨人軍はパの2チームと対戦して3-3と5割の出だしですから、まぁまぁといたしましょう。相変わらず先発投手が固定できず、不安定なのが困りもの。大黒柱の菅野は今年も5勝4敗とぱっとしません。高橋優はぼろくそに打たれ二軍に降格、中継ぎに負担が出て鍬原、畠、今村なども失点を重ねています。先日は、ほとんど一軍実績の無いプロ4年目の高卒ピッチャー左腕・横川凱 をいきなり先発させ、案の定4回持たず5失点でした。

メジャーリーグから大枚はたいて呼んだ助っ人、マット・アンドリース投手 がついに「満を持して」次のソフトバンク戦に登板するそうです。奥さんの出産で日米を行ったり来たりして、やっと登板できる状況になったようですが、はっきりいってぶっつけ本番、正直期待できませんが、「怖いもの見たさ」でもあります。

サッカーでは湘南平塚、地元チームベルマーレが負けが込んでおります。こないだまで今シーズンリーグ戦で一勝しかできず最下位にあえいでおりましたが、なんと2連勝、しかも優勝争いしている川崎Fに4-0で勝ったのです。おぉ、「遂に覚醒したか」と期待して一昨日は夫婦して「DAZN」で観戦しましたが、あえなくC大阪に敗戦してしまいました。

二度あることは(落ち目の)三度笠でした。得点が入らない時は幾らチャンスがあっても入らない、というのがサッカー、1点を追いかけ必死に攻め込むも、ロスタイムでGK谷が飛び出してボールをフィードしたのを相手にカットされがら空きのゴールに蹴り込まれてジエンドでした。それにしても、枠に飛ばないとシュートは得点にはならないという単純な理屈が通用しないのです。
なんとか盛り返して、J2降格だけは避けてほしい、のであります。一度降格したらなかなか上に戻るのは大変なのです。あのJリーグ発足当時最強チームであった東京ベルディは2005年に降格、2008には一度復帰したもののその後は14年間J2のままなのです。これは、J2に落ちると大幅にスポンサーが減り、試合の入場者などの収入が減り、チーム運営が厳しくなった結果、高年俸の有力選手がJ1のチームに移籍するからであります。

話変わって、女子ゴルフは、昨日LPGAマッチプレーの準決勝・決勝が行われました。多忙のあまりテレビをつけるのを忘れ、それを思い出したのが決勝終了直後でありました。古江彩佳ちゃんが、惜しくもチ・ウンヒ選手に敗れ2位に終わりました。後半勝負所で3パットして1ダウンに迫るチャンスを逃したのが惜しく、勝負の分かれ目であったようです。

それにしても先般のインプラントLAオープンの畑岡奈紗選手の優勝、それまでの「しぶこ」ちゃんや、笹生 優花さんなど世界的な選手に成長しているのに驚かされます。5年ほど前までは国内 女子ツアーでもほとんど韓国人選手に優勝をさらわれることが常態化しておりました。女子ゴルフ界が冬の時代であったのです。ここで登場したのが「プラチナ世代」で、新垣比菜、勝みなみ、河本結、原英莉花、小祝さくら、大里桃子など目白押しの実力者が競うようになりました。その下には、アマチュアで世界を驚かせた安田祐香も期待の選手です。

彼女たちが、まだ小学校に上がる前、つまりゴルフを始めるころのトッププロが「宮里藍」さんでありました。彼女が二十歳の頃、日本の中では目覚ましい活躍をし、数年でアメリカツアーに参戦しました。その頃5,6才の娘を持った親は、あの小柄な藍ちゃんでもこれだけ活躍できるのだ、とゴルフを始めさせスクールに通わせるようになったのです。子供を手っ取り早く稼がせるのにスポーツがいい、と考える親は少なくありません。野球・サッカーも然りであります。活躍するか、見た目が奇麗な女子プロなどは帽子からウェアまでスポンサーのワッペンがペタペタつくようになります。

というわけで、スポーツもやはり金次第なのだなぁ、という思いが強いのです。
ワタシも貧乏チームのベルマーレに金を出して援助せねばなるまいか、と思うのですが・・・。物を言う(書く)だけであります(笑)



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緑の水の中 鴨の水掻き

2022年05月30日 | 雑感
今朝も4時半に起きて、朝食、ワタシの戦友ワイフと、自治会や地区の問題点に激論を交わした後はすぐさま活動開始であります。作業服は、いつもジーンズかワークマンのモスグリーンのズボン、同じ緑色の日よけ帽子で出動します。緑色が好きなのです。

 月曜日は家庭ゴミの日、仕事場とマイガーデン、店舗周りのゴミ拾いなどゴミを集め、ついでに庭木の剪定、国道沿いの植え込みを含むエリアの草むしり、からゴミ出しを終えました。
 マイガーデンは5月の新緑が段々と色濃くなってきました。次にバラたちの花ガラを取り、ジャガイモを数株掘り30個ほど収穫してお隣さんにおすそ分け、順調に生育しているセロリのプランターは、株の周辺を段ボールで囲いました。緑濃いセロリは固く独特の苦みが出ます。こうしておくと株元が白いまま柔らかくセロリの苦みも和らぐのです。

屋上に上がって今度は植物の水遣りとメダカの世話が待っています。屋上は、乾燥して高温、日照が十分あるので植物の大半が好む環境である反面、地面が無い花壇・プランターですから、2,3日晴天が続くと土はカラカラに乾燥します。いくつも花壇を作り鉢植えを置き、スイカのつるを這わせてリーンカーテンを作り、グリーンウォーターのメダカプールが14個を置いてあるので、何もない屋上に比べればはるかにマシですが、それでも強風や熱風が吹き夏場は過酷な環境になります。

梅雨までは、それでも日中の気温が50℃近くなることはありませんが、真夏はあちこちを「葦簀」で覆い、メダカたちは出来るだけ日陰になる場所に移しプールの水温の上昇を防ぎます。場合によってはホースでそこらに打ち水もいたします。

スイカの花をみつけては雌花に受粉します。プランターのイチゴを食べながら、メダカの赤ちゃんの容器5個を掃除します。ひと月は出来るだけ水替えしませんが、表面に浮くゴミは除き、ボウフラの抜け殻・力尽きた稚魚(針子)の亡骸、水面の藻を丁寧に掬い取ります。それらは親のプールに落とせば、親たちの生餌になります。孵化して間もなく早逝した針子たちは、また親たちの体に戻って生まれ変わってくれるのです。

これで、大体3時間経過。忙しさなら、平塚で、無職年金生活、一銭にもならない仕事をする高齢者の中では、BEST10に入るでありましょう。ほとんど毎日がこんな日常であります。

忙しさといえば、コロナが終息したわけでもないのに、町中には人手が増え、地区内の行事もコロナ以前に戻そうという動きが急激に活発化しております。七夕祭りも例年通り、花火大会開催も決まりました。地元神社の例大祭も決行、子供たちのダンスパレードも合わせて実施となりました。

続いて盆踊り大会も昨日催行することが関係者の準備会で決まり、市民レクレーション大会も内定であります。町内の「ミニ縁日」と老人対策のサロンも再開する予定です。自治会長であり、地元のお祭りの評議員であるワタシは、それらの全てに主体的に関わり、時には陣頭指揮をとらなければなりません。実施するまでに何度も会議や打ち合わせがあり、毎週2回程度の集まりが、少なくともむこう3か月ほど続くのです。

「鴨の水掻き」最近彫った自作印(遊印)であります。のんびりと浮かんで気楽に見える鴨も、水面下では絶えず足で水を掻いている。これが、気楽そうに暮らしている人間に見えても、人知れぬ苦労があり、見えない所で忙しく立ち働いている、ことのたとえであります。まさに今のワタシの境遇そのものなのです。
賃貸契約の条件改定交渉、身内の重い病気、子供たちの住居問題、町内の人間関係、自分の健康など、世の中の他の人並みに悩みを抱えております。やることが山積し押し寄せてくる中、自治会などの、公の「タダ働き」も待ってくれません。

これから、自治会の理事会資料を作成します。

「さとうきび畑」の歌ではないけれど、ざわわざわわと風が通り抜け緑の波がうねっております。ワタシはただただ、じたばたと慌ただしく「水掻き」するしかないのであります。
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どうかメダカを死なせないように 水替えとエサやり

2022年05月29日 | 動物
屋上にいる4,5千匹のメダカたちが旺盛な食欲をみせています。いささか過密ながらも、広々としたメダカプールで泳ぎ、水温が上がり好きな日光を浴び、ワタシから与えられる3種のエサがあるからです。

ワタシの姿を見ると「飯だ!」とばかりに寄ってきます。これが可愛い。

メダカは雑食性で、動物・昆虫・植物・藻などを好き嫌いなく食べることで、ひ弱で小さい個体のメダカ種を保ってきました。食べる尺度は、口に入るかどうか、自分たちが産む卵は口に憚るので食べ物にならず、孵化したばかりの稚魚(針子)は、口に入るので立派な生餌であります。

この時期は、水コケ・水藻が増えてきて10日ほどで透明な水が緑色に来ます。これは「グリーンウォーター」と呼び、日光が十分に当たっている証拠であり、彼らにとって必要な食事が少量ずつながら確実に口に入って来るからです。

素人さんだと、水が濁ったと勘違いして頻繁に水替えします。すると彼らにとっては、水温が急激に変化する、カルキ残存の水道水によっていっぺんに環境が変わるストレスが生じ、泳いでいるだけでは栄養が取れない、外敵(小鳥)から襲われる、といったリスクが増すので、最悪死なせてしまうということが起きるのです。

一方、グリーンウォーターを大事にし過ぎると、今度は水底に溜まる糞が増え、水質がいつのまにか悪化していることに気づかない、という恐れもあります。毎日水質をチェックし、すこしずつ足し水し、糞が溜まっていないかを目視、臭いを嗅ぐということがとても大事なのです。特に今の時期水温が急激に高くなってきますから、水質悪化のペースが上がります。更に40℃を越えるとメダカは煮えてしまいます。手を突っ込んでお風呂のお湯の加減を測るのと同じで、まだぬるいな、と感じるのが水温の上限であります。

それでは孵化したばかりの稚魚はどうか。これが一番難しいのです。メダカの死因の一番が「飢え死に」という説があります。卵が置かれた環境で、その死因は大きく変わりますから一概には言えません。例えば親たちと同じプールの中で孵化すればほぼ100%捕食されて残存できません。

 生まれた瞬間には、混じりけが無く栄養分の無い、きれいな水道水がいいのです。生後1,2日は何も食べないのです。しかし。水流にあたるだけでも死んでしまうようなひ弱な数ミリの稚魚ですから、水が汚濁していたり、病原菌が含まれていれば死んでしまうことも多いのです。

餌は、大人と同じ成分を粉末にしたものが売られています。自然界では川の水に含まれる動物性・植物性の微量の粒子にありついたものだけが成長します。このエサやりが第一の関門です。前述のグリーンウォーターで飼うのも有効な育て方になりますから、孵化した容器はひと月ほど水替えしない、少しずつ足し水をし、スプーンやすくい網でそっとゴミや糞などを取り除く、といった配慮が必要になります。エサやりはすこしづつ一日3,4回与えるようにしています。餌が多すぎると沈殿して腐敗する・水質が悪化する危険がありますので毎日様子を見て、稚魚が死んでいる数を目安にします。

メダカの稚魚は、一定の確率で死にます。これは避けられません。小さな体なので一日でも餌を食べなければ弱って死んでしまいます。弱い個体は様々な理由で、生存競争を生き残ることが出来ません。仮にある程度成長したとしても、同じ時期に孵化した兄弟たちに比べて極端に小さいままの成魚になってしまいます。弱肉強食の自然界で生き残る魚はわずか、だから数多くの卵を産むのであります。

こちらがおよそ生後3週間の稚魚達。

そんなことをしながら、恐らく半分くらいが生き残り、1㎝ほどの大きさになるのが3,4週間後です。徐々に離乳食を与えることになります。といっても、親用のエサを指で少しすり潰して与えるだけですが。ここまで生き残ったのは、自分で活発に餌を求めて泳ぎ回る元気で健康な個体ですから、死ぬことはほとんど無くなります。採卵したら1か月が勝負、エサやりと水替え、更に水温には一番気を遣うのであります。
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ワンコハウスの注文建築

2022年05月28日 | 動物
久しぶりに愛犬、甲斐犬の「スミレ」のお話です。
犬齢は3歳を過ぎて、元気で若い盛りであります。



彼女が家に来たのは、先住犬ウェリッシュコーギー・カーディガン(尻尾あり)「リウル」が亡くなって2年経ってからでした。リウルは、14歳ほどで癌になり、苦しみながら息を引き取ったのですが、その姿があまりに可哀そうで「死ぬまで見届けないとならないペットは飼いたくない」と思ったのです。また、犬がいると、家内を旅行にも連れていけない、一日も家を空けられないことになるのです。

しかしながら、家内は他に類を見ない程の愛犬家で、この家では4~50年の間、ずっと犬を飼っていました。書道と園芸、メダカ飼育などで隠れ家に行っては趣味に興じるワタシに相手にされず、一人家に残る家内はだんだんと「 無聊(ぶりょう)を託つ 」状態でした。更に、庭先の車庫に置いていたゴルフバックを盗まれるという災難に遭遇して「やはり犬を飼うか」という話をワイフにしたところ一も二も無く飼いたい、ということで犬探しを始めたのです。

甲斐犬を飼う、というのは知り合いに飼っているのを見て気に入ったこと、愛玩犬では無く番犬として中型犬にしよう、和犬がいい、そして近所のHCで見かけた時の甲斐犬の可愛さが忘れられなかったからです。そして紆余曲折あり迎えたのが3年半前でありました。

甲斐犬は、いくつかの特徴を有しております。
・飼い主以外にはほとんど懐かない
・臆病で非常に用心深い
・強靭な足で、2mほどの壁も乗り越える
・腹を触られたり、シャンプーされたりするのを嫌う
・野生が色濃く残っており、飼い主であってもうなり声を上げたり手を噛むことがある

といったような理由から、小型犬全盛の今日、一般の愛犬家からは敬遠され、また天然記念物に指定されていて甲斐犬保護の観点から、他犬種との交配も抑制されて個体数を増やすことに熱心では無いのです。日本全体でもその割合は0.2%ほどであります。その分、町中でほとんど見かけないこの黒犬は、注目度も高いように思います。また、主人に対する忠誠心や、飼い主にだけ示す甘えがなんとも愛おしく、甲斐犬を飼い始めると、もう他の犬では満足できなくなると聞きます。

うちの「スミレ」はそこを意識して子犬の頃から出来るだけ人に触れさせ、町中に連れ出して警戒心を抱かない様に育てました。その甲斐あってか、お腹も触らせますし、多くの「犬友」さんとも仲良くしてくれています。

さて、そうはいっても野生や癖が強いので、これまでも何度か問題を引き起こしております。詳細は省略しますが、噛んだり噛まれたり、食物アレルギーを起こしたり、ハンドタオルを飲み込んだりといった類のことであります。

そして目下の問題が、屋根には登るが「犬小屋」に入らない、であります。太いメッシュで作った3m四方のケージが彼女の家で、家人がいる時は庭に放し飼い、そのケージの中に先住犬が使っていた犬小屋を置いてあります。半分には波トタン屋根があり直接雨たたきにならないので、雨で犬が濡れる事はないし、犬小屋も乾燥しています。

先住犬の匂いが残っているのが気にくわないのか中古物件は好まないのか知りませんが、何があっても中には入らず傾斜のついた屋根に飛び乗ります。甲斐犬は、元来高い所が好きで非常に脚力が強いので軽々と屋根に登るのですが、傾いた屋根では寝そべることも出来ません。

臆病な甲斐犬ならば、安心できる犬小屋に入るはずなのです。そこで家内と相談です。ワタシの家は夫婦二人きり、お昼の外食先から寝る時間まですべて合議制となっております。室内飼いの小型犬はもはや犬小屋はいりませんから、需要が減っているのです。近所のHCなどでは、背の高い中型犬用の犬小屋は販売していないのです。ネットでは見つかりますが、5万円以上でしかも、屋根が平らなものなどありません。

ワタシが自作することにしました。
条件は①入り口は真ん中ではなく片側に寄せる。②その開口部の高さを大きく取り幅は狭く ③屋根の上で寛げるよう地面に水平 ④床は掃除がしやすく取り外せる簀子にする ④木の腐食腐敗・汚損を防止するために「無臭」の塗料を塗る といったことです。ヒノキは匂いが嫌かな。屋根は晩年に足腰が弱った時に備えて階段をつけるか。

DIYはお手の物、屋上でサンルームを拵え、テーブルやベンチも作った実績があります。材料費は2万円もあれば揃うでしょうし、大工道具はすべて揃っております。近日中に設計に入りたいと思います。

唯一の懸念材料は、奴さん(すみれ)が気難しく、果たして新築物件が気に入って中に入ってくれるか、これに尽きます。
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ジベレリンを買うのも一苦労 無駄は許さん

2022年05月27日 | 植物
昨日の続き ジベレリン処理であります。
ジベレリンは安全性が高く、果実の無核化に幅広く使え、更にその肥大を促進するという「夢のような薬剤」で一家に一つは是非備えるべきものであろうと思います。

実は去年の使い残し「住友化学園芸STジベラ錠5」が1錠だけ残っていました。この薬剤は5錠入りで700円前後、これ一箱で25ppmの水溶液が1L作れます。今まで一錠で200ml入りの専用容器一杯分作っていました。種なしにするための1回目作業2,3回と肥大化促進で、だいたいこれ一箱あれば1シーズン分が間に合うのです。一杯あたりのコストは140円であります。

ところが、近所のホームセンターにはジベレリン薬剤の棚が空、売り切れでありました。このHCは在庫管理がいい加減で年中欠品が目につきます。(従業員がたるんでいるのかな) そこでAnazinで急遽取り寄せした「住友化学ジベレリン粉末200mg」値段がちょっと高い1854円でした。写真右であります。赤いのは溶液の着色剤です。
ジベレリン成分含有量が6.4gで、これ一箱で25ppm水溶液が8L出来るのです。一杯あたり単価は46円になりますね。

ところが、昨年使ったジベレリン処理に必要な容器(計量出来て、下がつぼまっている)が破損しており、この商品には添付されていなかったのです。今度は急遽JAグリーン神奈川に車を飛ばしました。

農協直営だけに全く商売っ気の乏しい、「ユルい」お店で、責任者らしきおっちゃんも、そこらの農家さんみたいなとぼけた方です。以前もレジにおつりが足りなかったらいきなり自分のズボンのポケットから小銭を出して間に合わせる(笑)という荒業を繰り出しました。

この人に、ジベレリン浸潤用容器が欲しいと尋ねると、「カップは非売品で、うちで商品を買った人には無料であげる」とおっしゃるのです。ネットではこれが付かないので、買った人は困るよねと笑ってました。はい、ネットで買ったので困っているのです。来年使えばいいので一箱買うことにしました。上の写真左で、同量200㎎が4包に入っているだけの違いです。これが937円w。一杯当り23円!。これなら、水溶材を作りすぎたり容器が大きくて一部廃棄になっても気にはなりません。

更に、粉末200mgを小分けし、一回200㏄で40回分作るために、小分用計量器(精密なはかり)が無いか尋ねると、農家で使う精密秤もそれは無理だねというのです。
それじゃあ、とオジサン、やおら(魔法の)ポケットに手を突っ込むと取り出したのが黄色い計量匙でした。この小さい方が摺り切りで1gになる、これをサービスします、だそうです。

次に、何を栽培しているの、と聞くので「シャインマスカット・甲斐路」と答えたら、では「こっちだ」と大きい方の浸潤容器(400cc入り)を取り出しました(さすがにポケットからは出てこない)。シャインマスカットなどの無核化にはせいぜい200ml入りで10cmの高さで間に合い、余らして薬液を無駄にせずに済みます。しかし、甲斐路は長く大きな房となるので、肥大化のための2回目ジベレリン処理では小さい方の容器に入りきれないのだそうです。
「大は小を兼ねるけど、小は大を兼ねることは出来ない」としたり顔、あくまでとぼけたおっちゃんでありました。赤い着色料もタダで付けるが要るか、と聞かれたので手も洋服も真っ赤に染まって落ちないからお断りしました。

それにしても、大規模に栽培する生産農家さんなら粉末で一度に何リットルも作るのですが、ワタシら家庭菜園や庭での果樹作り程度の個人にとっては随分不親切に思えます。粒剤でお徳用40粒以上のものなら計量せずに済みます。湿気に弱いので瓶入りは無理だとしても、飲み薬のようなラミネートでもいいと思いますが。

容器だって大小2種類プラスチックの丈夫なものを製造販売すれば儲かるのでは?。そんなにニーズは無いか・・・・

これが実物であります。左の容器は計量器(880円)=シャインマスカットなどの一回目用に容器として使えるでしょう。その次が大きい方の浸潤容器、右の二つは100均で「保険」として買った小型容器、そうして一番下がおっちゃんから貰った計量匙です。
昨日、遅ればせながら甲斐路のジベレリン処理を終えました。もう咲き終わって子房が膨らんでるのも多数でした。遅かりしですが、まぁ肥大化促進(2回目作業)したと思えば無駄にはなりません。
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