植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

枯らしては新たに買い、人のを見れば欲しくなるけれど、もう買わない。増税だもの

2019年09月30日 | 植物
この秋にいくつかの植物をお迎えしました。(植物愛好家の皆さんは、こういう表現をするようです)だいぶ庭木を処分・整理し、鉢植えも枯らしたので。カナちゃんの花屋さんに小さな鉢物を押し付けたこともあるのですが、相変わらずそこらは鉢だらけ。冬越しの為に室内に取り込むことを考えると、新規に植物を買い込むなどとんでもないのですが。

ガーデニアアフリカの開花。初めて見る植物で、名前の通りクチナシの仲間、以前枯らした「ガーデニアゴールデン」と同じ熱帯性の植物なので、冬越しが注意です。
最初の花蕾はこうでした。
期待していた香りは、古来のクチナシの甘い芳香とは異なり、香料のようなわずかな刺激臭があるものでした。
沢山の芳香がある植物を育てていますが、総じて同じ品種でも個体差が大きく、天候や育て方、時間で随分香りが異なるものですね。

こちらは、薫水花(ステレオスペルマム、別名ラデルマケラ)の花です。名前の通りふんわりとした香りがあります。小さな葉も光沢があり、半透明でカールしたような花とともに魅力的な花でありますが、台湾あたりの原産なので、5℃以上に保たないと枯れてしまうようです。

さて、10月。ワタシのちっぽけな会社も新年度となります。9月末決算なので、決算処理になりますが、出納帳を記帳し領収書と通帳のコピーを税理士に送付、これでオシマイ。人を雇ったり、自分一人で会社の伝票から帳簿まで付け、税務署に出す決算資料を作成するなど不可能ですから、これが一番合理的であります。

今日から、消費税が10%に引き上げになります。わずか2%分の引き上げを惜しんで、昨日までスーパーやホームセンターが異常に混雑していました。ワタシなどは、一度の買い物がせいぜい数千円で、買いだめするほど使うものも無いので関係なしですが。
しかし、この消費税導入は平成そのものの時代と重なります。

バブル崩壊が、そのきっかけ、バブルでじゃぶじゃぶ税収を得て緩み切った国の財政が、崩壊とともに赤字になり、これを賄うために導入したのが消費税であります。これを境に、冷え込んでいたバブル以降の日本経済が一気に悪化して、厳冬の30年が始まりました。デフレの加速、正規雇用の減少、実質所得の逓減などが同時進行し、往時世界第2位の経済大国といわれた日本は、ほとんどの指標や項目で先進国の最低水準に落ち込んでいます。株が上がったと言っても、アメリカなどの株高に引っ張られただけ、ピークの半分しか戻っていないのですよ。最低賃金、平均年収、投票率、国家財政(財政赤字、国債発行残高)、貧困率等々枚挙にいとまがありません。少子高齢化や年金財政破綻など、これからの将来にも明るい兆しは見えません。
バブルが弾けて、その後の失われた30年は、仕方なかったか。
否、であります。総量規制をきっかけに好景気に陰りを見せた時、日銀はイザナギ景気を上回る好景気の記録に拘って、半年間崩壊の判断を遅らせました。そして、以後景気対策と称して、国債発行により調達した金を公共工事をつぎ込みました。バブルで浮かれていた建設・不動産業界の体質改善や淘汰を先送りにしたのです。
あの頃、砂漠に水を撒いても仕方ないのに、と思ったのをはっきり思い出します。

アメリカのリーマンショックという未曽有の世界恐慌の後、10年ほどであらかた修復し、何もなかったように欧米経済はたち直りました。
バブルの始まりと終焉、以後の長期の不況、いずれも避けられた事態であったと確信しますね。

税金が上がると、街頭でインタビューすると異口同音に「仕方がないですね」と答えてます。仕方がないのは、国の財政や年金の為に増税が必要と言う理屈ではなく、こんな国にした自民党と役人、マスコミを放置しているワタシたち国民に他ならないのですよ。
性懲りもなく、平成の悪夢をそのまま平成にひきずっていくという悪政以外の何物でもないのです。

独立性と自由権を守るために、名実ともに命がけで抗議活動を続ける香港市民の様子を見るにつけ、自分たちの不甲斐なさを噛み締める秋です。


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万引きを見つかったら、お金を払うと無罪放免なのかな

2019年09月30日 | 時事
関西電力の、3億2千万円の裏金問題であります。
謝って済むなら警察は要らない。返して済むなら泥棒は無罪。死人に口なし

これが結論ですな。

以前このブログで触れましたが、原発は巨大利権の巣窟です。
公共料金のくせに、コストに利益を載せて自由に料金を上げられます。絶対に損をしない仕組みでなおかつ独占企業ですから。そうして集まる莫大な収入と、福島原発事故以来更に投入される対策費用(国からの補助金、つまり税金です)。こうした資金の一部が、原発を抱える市町村にばら撒かれます。放射能の心配もなく世界一安全な発電設備との触れ込みながら、迷惑料として地元にドンドンとお金を落とすのですね。

巨額な資金は更に、保全費用として下請けに支払われ、様々な「安全」対策で増額された建設費用が特定の業者に流れていることから、談合に準じた行為が行われていたと考えるべきでしょうね。直接的には元助役が顧問だかを務める会社からお金を貰う。これはバックマージンと呼びますな。助役はフィクサーとして手間賃を貰い、ついでに関電に恩を着せて役所等の地元に金をおとすようせびる、という図式です。

このお金の差配や、仲介、はたまた「たかり」を行っていた元助役がこの一連の事案の中心人物でありますが、「故人」というのがミソです。この人の懐に幾らお金が入ったかも謎のままに終わるでしょうし、関西電力の幹部たちも、この人のせいにし自分たちの落ち度や責任を免れようとしているわけです。なにせ少なくても一人当たり平均16百万円ものお金を貰っているのですよ。

貰ったものが常識外れの高額だったから、返還する時期を窺っていた。その間保管していた。返すと言ったら恫喝された等々子供の言い訳ですね。
 もし、国税調査で発覚しなかったら、あの助役が死んでいるわけですから返す必要も所得申告も不要で済ませるおつもりでしょう。

税務署には修正申告したと言いますが、いったいいつから貰ってたの、所得税も時効があるから全部は納税しないのでは?などと突っ込まれますよ。口座振り込みされたと言いますが、ではいったい誰が自分の口座番号を元助役に教えたのでしょうかね。そもそも巨額の申告漏れ自体が、組織的かつ集団的に行われていたことは、悪質な脱税行為として立件すべきレベルだと言えます。

贈収賄・所得税法違反・談合・商法違反など様々な罪状が浮かびますが、恐らくは大した罪に問われることなく、何人かが責任をとって辞任みたいなことで終わる予感もします。

何故なら、公権力は権力を持つ側の為に存在するからであります。為政者や公務員たちが何かの時に逃げられるように法律を作っているからです。

何か月も前に告発文を受け取りながら、報道しなかったマスコミ各社も、お仲間であります。なぜなら、政府にぶら下がった提灯記事しか書けない腑抜けの団体です。そして何より関電は、超大手スポンサーでありますからね。

今回の事件は、半官半民の巨大独占企業を操る、原子力安全委員会と経産省、保安院という国家組織が強くかかわっていると思われます。勿論地元の市町村も同罪ですね。高浜原発に限らず、日本全国にある原発も全く同じ構造になっていると思って差し支えないでしょう。ですから、ここをつつけば、あちこちから蛇や大蛇が出てくることは必定。これで、刑事罰などに訴追され、事実関係を検察が洗い出すと、とんでもない疑獄事件に発展する懸念がありますから、あくまで、もらったものではなく、預かったもので税金も納めてもいるので「違法性はない」で押し通さないとならないのでしょう。亡くなった人に罪をなすっておけば安泰でしょうな。

ほかでも、バレやしないか冷や冷やしてる人が多いんじゃないのかなぁ
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番狂わせというのは失礼でしょう

2019年09月29日 | スポーツ
ラグビーのワールドカップが行われております。サッカーワールドカップと同じく4年に一度のビッグイベントで、日本開催はもちろん初めてです。開始したのは1987年と言いますが、サッカーWカップの一回大会が1930年ですから、半世紀遅れです。サッカーに比べると、競技人口が少なくまだ一部の国しか一般的なスポーツとなっていませんね。
それでも、7人制の競技が導入されたり、女子ラグビーも行われるようになり徐々にメジャーなスポーツとなっているように思います。

日本では、なんといっても年末近くに行われる高校ラグビーが注目されます。毎年同じような強豪校が名を連ねるのは、高校でラグビー部があるのは少なく、有望な選手がほとんどその有名な高校に集中するせいです。やはりプロ化しておらず、最低15人必要で危険度が高いと思われている競技なのでを社会人となるとこのご時世ですから環境が厳しいようです。部活中の重大事故の発生は柔道、野球、バスケットボールに続いて4番目、ラグビー競技人口の少なさからみると、事故発生率は、もう少し高いと思いますから、なかなか普通の高校では二の足を踏むのではないかと。

さて、昨日、日本の2戦目が行われました。世界ランク2位のアイルランドとの試合は圧倒的な下馬評に相違して、日本が歴史的サプライズの勝ちを収めました。Lineあたりでも、勝った!というメッセージの交換があちこちから届き、その注目度と興奮度が高かったのに驚かされました。
序盤続けてトライを許した時は、「やっぱり相手は強いわ、後半もっと離されるな」と思った人が大多数であったのでは。ところが、それから粘り強いディフェンスで相手の反則を誘い、後半はボール保持が上回るという予想外の展開になりました。そうして、初トライで逆転!!、歓喜の瞬間でありました。

体格・技術・スピードで上回ると思われたアイルランドに一歩も引かない戦いぶりでしたね。4年前の同大会で、優勝候補の南アフリカに勝った時の驚きと喜びを凌駕する感激でした。

そもそも、ラグビーは点の入り方が色々で、トライとコンバージョンキックを合わせるといっぺんに7点入るほか、ペナルティゴール等も3点ですから、大差がつきやすい競技です。そして、総合力がそのまま点数に反映し、まぐれで勝つということが少ないと言われます。サッカーなどは、入る総得点が少ないので番狂わせが起きやすいのですね。そうした意味では、強豪国相手に勝てたというのは、実力が向上し、相手チームの研究と高い戦術性があったというべきでしょう。

しかし、ここで喜ぶのはまだ早いです。前回大会では、予選プールで3勝(1敗)したのにて決勝トーナメントに行けなかった、という奇妙極まりない事実があるからです。勝ち点差によるものとはいえ、普通に考えて言えあり得ない結果でした。因みに、前回大会までのWカップの日本の戦績は28戦4勝22敗2分!、つまりこの3勝がなかったら、一度しか勝てなかったということなのです。今回の2勝を考えると、この数年の日本の躍進ぶりは半端ではなかったのです。

それにしても、日本代表の顔ぶれの半数以上が見た目も、名前も外国人です。国籍とか帰化と言うものの規定はよくわかりませんが、ちょっと微妙な思いも拭えませんね。
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人に良くする シアワセのおすそ分け

2019年09月28日 | グルメ
昨日は、早朝にメダカに餌やりと鉢植えの水遣りなどを慌ただしく行ってから、仲間とのゴルフ。日中30℃前後に気温が上がるなか、カートに乗らないワタシは、相当疲弊しました。更に、横浜中華街の定例飲み会でへとへとであります。日課のウオーキングもブログ更新もお習字もみんなお休み。まっいいか。

 中華街のそばに出店したワタシの仲間は、何年も日本で飲食店の下積みを経て、ようやく自分の店の開店にこぎつけた韓国の人です。「蓮ドッグBISTRO」と言う名前のお店です。経営者ビザの受給から材料の輸入店舗探しまで苦労しているこのご夫婦を陰ながら応援致しております。
 蓮の実等をブレンドした小麦粉で作ったアメリカンドッグがメイン商品です。韓国ではなかなか流行している食べ物で「ハットグ」というそうな。まだ、日本では馴染みがない食べ物ですが、新大久保あたりでは、既にインスタ映えするとかでかなり行列になっているそうです。このお店では「蓮ドッグ」とネーミング、ほんのり甘めの生地が柔らかく、伸びるチーズや厳選されたソーセージが中に詰まっていて食べ応え十分でした。


こちらの韓国風海苔巻きも大変美味でした。

先日持ち込んだ「カンナ ダーバン」を店頭で売ってもらったカナちゃんのお花屋さんは、ご家族で経営しております。腐葉土や培養土などはこちらで買います。安いか高いかは気にしていません。おせっかいにも来店者に育て方を説明したり、仕入れの仕方に注文を付けたり。この店に限らず、買い物は出来るだけ個人商店に行くようにしています。売っている人の顔が見えて、その店の方のお財布に入るという方が喜ばれ、なんとなくいいような気がしています。

ワタシの、植物園(笑)にたまたま通りかかった人が興味を示せば、幾つか同じものがあれば鉢植えを差し上げたりします。先日も「グリーンスナップ」という投稿サイトをご覧になった方が、「ダーバン」を所望されたので、宅急便で送りましたら大変喜ばれて、ワタシもいい気分であります。

 いつの頃からか、ワタシたち夫婦は共通の認識として、「自分たちは、みんなのお情けで生かされている。今あるのも多くの人たちのお陰だ」と言い合えるようになりました。若いころは、余裕がなく、とても人のことに構っていることなんて出来ませんでしたが。
 ワタシは、幸いにして定年退職後は、若干の賃料収入と年金のおかげで他の仕事にもつかず、園芸・習字ほか誰にも邪魔されない気ままな生活を享受できるようになりました。時間的、精神的にゆとりが出てきている今(経済的にはたいしたことはありませんが)、子供たち、ご近所さん、友人たち、特に頑張っている人たちそれぞれに、わずかながらでも「よくしたい」、と考えて居ります。

周りの人が幸せなら、自分もシアワセに思える、そんな心境に世界の人達が思いを一つにできるなら、地上は平和で、貧困や争いが無くなるのにと夢想している秋です。


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終活の始まり 生まれて初めて育てた植物が売れた朝

2019年09月26日 | 植物
今年になって、何本かの樹木を伐り、処分いたしました。
手始めに、つるバラをしのぐ勢いで成長したジャスミンと、柑橘を日陰にし始めたシェフレラを根元から伐採、根が深く掘り上げるのが難しかったので。次いで、びっくりグミ、これは植えてから5年も経ち、授粉樹までそばに植えたのにほとんど結実せず、しかも美味しくないからです。同時に花が咲かない「ヤマボウシ」も、恐らくコガネムシの幼虫に根を傷めつけられていたのでしょう。

先日は、花付きが悪くなって風で倒れたもの、挿し木で大きくなったけれど成長が止まったもの、花蕾はついても開花せずそのまま干からびるもの、計3本のバラを抜きました。いずれもあっけないくらい簡単に抜けました。やはり根張りが弱かったのです。
やはり、植物、とりわけ樹木は根が命です。ブドウもヤマボウシも、レモン、薔薇、どれをとっても、生育不良の原因は根の問題にありましたね。特に幼苗は致命的で、1,2年の苗木で、コガネムシに根を荒らされたり、極端に乾燥させたりすると枯れないまでも何年たっても成長が弱く花もつきません。植え付け時に根を傷めないようにそっと優しく扱う、が基本でありますね。

昨日は、伸びすぎたチェリーセージ2本を掘り上げました。ワタシのバラ園の中央にレンガを積んで作った花壇(約1㎡)を独り占め、なおかつ周囲に茎を伸ばしてだんだん手に負えなくなって来ました。ついでに周囲のムクゲ、雪柳も強剪定し、ほんとうにさっぱりしました。これで確保した花壇には球根類を植え付け用と思います。

ガーデニングを始めて7年、イングリッシュガーデン風にと願いながら、目に付く草木、好きなバラどんどんと植え続けて来ました。しかし、そろそろ樹木が大きくなり根を張って狭い地所が尚更狭苦しく、鬱陶しくなってきたのです。去年あたりからスクラップアンドビルドを原則として、ダメになったり枯れたりしたら新たに植え付けるようには気をつけてまいりましたが。

伸びすぎたもの、花を咲かせないもの、果実をつけない果樹を少しづつ処分すること、これが終活の始まりです。60を過ぎ、あとせいぜい園芸も10年程度とふんでおります。十年後にすべてを撤去することを前提に、それまで楽しく植物を育てる、これがワタシ流であります。

今朝は、カナちゃんの花屋さんに、手に余ってきた鉢植えを持って行きました。実生の山桜、挿し木のストレプトカーパス、ブドウ、株分けで増やしたカンナなど、ほとんど元手がかかっていないものです。ワタシのガーデニングは非営利をモットーにしておりますから、お金は頂きません。でも、鉢を置いてから何分も経たずに、3鉢が1700円で売れました。不思議な感覚です。マイガーデンの隅にあった邪魔な鉢が片付いて、それにお金を喜んで払ってくれる人がいるのです。

満更でもないですね。

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