植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

4月1日に元号が発表されますが

2019年03月31日 | 植物
 社会人時代であれば本日は期末、各種の目標数字を達成するために電話したり奔走したりしてましたね。その達成度合いが、自分の評価やボーナスに反映されるのでそれなりに必死でしたよ。
つまらない帳尻合わせみたいな仕事も多かった。売上高や利益など営業に係わる様々な数値が、業績に直接つながるとは限りません。見かけの数字を上げるための内部調整は、上場企業であったらどこでもやります。投資家の目に触れる期末の数字は経営者の思惑でいかようにも変えられるのですよ。粉飾として商法等の法律に抵触するか否かは別にして、会社決算報告は信用なりません。日産やら東芝・オリンパスなども氷山の一角です。業績が落ち込んでくると、これをやる。逆に業績が上がって、収益が増えると脱税(節税)をやる。どこも似たようなものです。

そして4月1日と言えば、新年度のスタート、各々の職場の半期や1年の業績や営業成績のカウントが始まり、それなりに気が引き締まるものでした。ある程度の規模の会社では事業計画を策定して目標を掲げるます。昨日書いたブログで言えば「1年の計」です。入社式も一斉に行われますね。明日の夜の飲み屋は大繁盛でしょうね。

 政府が、天皇譲位にともなう元号の変更の発表を明日行うのだそうです。政府公認の年号を使っているのは、現在日本ぐらいのものらしいです。アジアでは、原則として代々世襲による王位継承が続いてると、その国特有の年号を使っていたのです。中国・朝鮮でも歴史的には存在した時期がありました。ただし、王制が崩壊すると、消滅します。でも、これだけ数千年に渡って元号制度が続いているのは日本だけです。イスラムはイスラム暦というのがあるそうですが、これは、年号とは意味が異なりますね。

 天皇制が、日本人の精神性や価値観に深く影響を与えてきたことは否めません。そうして、これからも、日本という国家が存続する限り変わらずに残るものの一つなのでしょう。

 それで、明日官房長官が、二字の元号を書いたパネルを持ち上げるのを食い入るように見つめる人が、世界に無数にいることでしょう。彼らの多くは新元号を商業目的に利用する(登録する)ため、発表になった瞬間一斉に登録・申請作業を始めるのでしょうね。二文字を入力して、実行(送信)キーを押すばかりにしている姿が想像されますよ。ドメイン名・商標やら商品名やら会社名など、新元号を冠にして登録することは、原則「早い者勝ち」になるでしょう。目先が聞く利に敏感な人種はどんな時にも居ますね。あとは、大手に、その名前の権利を売りつければいいのです。

 和牛を育成できないはずの中国で「松坂牛」が中国人によって商標登録されるみたいな話がどっと起きるでしょう。20年位前ドメイン名自由化の時に「business.com」などが高額で取引されたみたいな話がありましたが、そんな瞬間技が出るのかなぁ。

 
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5年の計は、樹木を伐るにしくはなし

2019年03月30日 | 植物
 とうとう桃の木(大久保)を伐採することにしました。植え付け後丸三年経過するも花が咲かず、今年も新葉がで始めました。
ということは、今年も実がつかないのです。肥料分過多による徒長かとも思いますが、来年も開花の保証がなく、他に地植えを待つ鉢植の中の果樹が数本あるのです。

 迷いましたが、他に2本の桃が植えてあり、既に両方開花していることから、惜しみ惜しみ切りました。
 やはり、乾燥した木材のように枝に水分が少なく根も貧弱でした。環境が悪かったのか、施肥や水遣りが間違っていたのか今となってはわかりません。

 コガネムシの幼虫の食害で根を傷めた生育不良とみていますが。

 ついでに、もう一本、「常緑ヤマボウシ ホンコンエンシス」も処分しました。ヤマボウシは、ハナミズキの近種で、果実が食べられるというので、園芸を始めてから間もなく植えました。
残念ながら、こちらは、買ってきた年を除いて、以後4年間花が咲きませんでした。こちらも地中でコガネムシが暗躍したか、さもなくば西日が当たって弱ったかで、わずかに若葉の芽が出ているだけです。
常緑にもならず、葉っぱも落とすので見た目にも情けない木でしたから、思い切って根ごと掘り上げました。


 植物をやっていて、沢山のことを学びました。その一つが、諦めも肝心。
 枯れかけたバラやボロニア、胡蝶蘭なんかを未練がましくケアしましたが、みんな枯れました。
 弱ったり、枯れこんできた植物たちにやれることといったら、肥料か水を遣ることくらいです。でも、結果として吸水力を無くした植物は根腐れして完全にダメになります。
 そういう時は、構わず抜く、です。土から出して根が生きてるかどうか、それが決め手です。根が茶色に変色したり腐っていたらアウトです。
地上部が枯れていても根っこが白く締まっていればまだ、見込みがありますね。

 「どぶに落ちても根のあるやつはいつか蓮の花となる」
 と、寅さんが歌うように、植物は根が大事。        ただし、エアプランツは除きます。

 5年育てて、結果がついてこない植物はどうやら、その後も見込みがないと考えてよさそう。

 それでも、中国の管子に曰く「一年の計は穀を樹うるに如しくは莫く、十年の計は木を樹うるに如くはなく」10年の計画でものごとを考えるなら樹木を育てなさい。この後は「終身の計は人を樹うるに如くは莫し。」でしたか。とりあえずは、あと十年は育てていくつもりで引き続き樹を植えましょうぞ。
 箱ものにこだわるお役人や、企業の経営者もこの意味を良く考えた方がいいですね。社会も会社も人で成り立っています。学校教育を通じて人として正しい生き方を学び、社会では企業や組織が社員・職員たちに、働く生きがいを持てるよう人を育てていればこの日本も、も少し良い世の中に変わると思うのですが。

 
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プロ野球も本日開幕、頼むよ〇人軍

2019年03月29日 | 植物
 寒くて、表に出した耐寒性のない植物の鉢をまた屋内に引っ込める羽目になります。

 高校野球はいよいよベスト8になって来ました。屈指の好投手でドラフトの目玉と言われた、及川君も奥川君も姿を消しました。プロ球団ももう少し見たかったというのが本音でしょう。夏がまだあるので、そちらで成長を楽しみにしますか。プロ野球は、セパ同時開催、イチロー選手の引退、昨夏甲子園を沸かせた根尾君や吉田輝星君・なんかで期待感が膨らんでいます。広島の〇選手が、わが巨人軍にFA移籍して、広島の4連覇を阻止出来るか注目の的ですよ。ワタシは、実は長いこと影の巨人軍の監督を自認しております。幼少の折から一貫して巨人ファン、下手な解説者よりよほど野球通であります。ワタシのことを、監督と呼ぶ人も約一名おりますよ(笑)

 とか、のんきなことを言ってる場合ではありません。以前このブログに載せた「金両辺」です。今年も花蕾がついたので、今回は花壇のそばに置いて、ミツバチが集まるかどうか確認できると考えてました。で、季節外れだけど鉢替えしようと、よーく見たらなんかおかしい。プラ鉢から抜こうと思ってもびくともしませんわ。ニッパーで、バキバキと鉢を割ったらあーーーー、根詰まりだー

 
非常に由々しき事態です。幸いにして根腐れは軽微ですが、元からあったヤシガラチップはほとんど無くなって、レンガの欠片のみ。根がぺったんこになってぎっしりと詰まっておりました。かなり時間をかけてピンセットでほぐしたものの、これ以上やると根が切れ傷ついて最悪枯れるかも、と判断して周囲だけほぐしてやめました。

 この気温が上がらない時期に根が傷んだまま水を与えると、根腐れします。せっかく、花芽があがってきたものの、個体をダメにするわけにはいかないので、とりあえず一回り大きな鉢に移し、ヤシガラチップで覆うことにしました。水をしぼってそっと根が回復するのを見守るのです。

 悪いことばかりではありませんよ。「アロエ アルビフローラ」の新葉が出てきました。



 これは、別名「雪女王」と呼ばれる非耐寒性の多肉植物で、ススキノキ科アロエ属、マダガスカル原産。白いユリのような花が咲くそうです。珍しい植物なので結構な値段で売られております。昨秋近所のホームセンターでこれを見つけたときは、あちこちが折れ、干からびかけておりました。恐らく、値段が高いので売れ残っているうちに寒くなって、個体が弱ってきたのでしょうね。定価3,218円、これが見切り品で500円でありました。安いっ! 
 ダメ元でしょ。こういうものを探しては再生させる、、、醍醐味ですなー
 室内の窓辺に置いて、霧吹きで水分を与えておりましたら、真ん中から楊枝の先のような葉が出ました。これは生きてる証拠!ちゃんと養生すれば来年頃には花が見られるかもです。

 次に「シーマニア」イワタバコ科で南米原産。オレンジ色の楕円の筒状の花の先が黄色になります。こいつが、暑さにも寒さにも弱く、すぐ葉が茶色に枯れこみしょぼしょぼになります。過湿に弱い一方、乾燥も嫌いという軟弱な植物ではありますが、室内を中心に大事に育てると、きれいな花が見られます。



 ただいま、開花はありませんが、鉢の中にいくつもの新芽が出ました。花からのこぼれ種が発芽したのです。もうちょっと育ったら、鉢を空けて、この子たちを別の鉢植えにします。楽しみだなぁ
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明日ありと思う心の仇桜

2019年03月28日 | 植物
 今朝は、一番で「花御所」という柿の苗を植えてまいりました。ただでさえ、植えすぎて飽和状態のマイガーデンではありますが、柚子とブルーベリーと不知火(デコポン)のトライアングルの真ん中にわずかなスペースを見つけて、深さ6,70センチの穴を掘り、たい肥・ボカシ肥料・腐葉土を多めに投入して植え付けしました。あとは、水切れに注意して、だいたい1年枯れなければ、成功の部類とします。実が成るかは、神のみぞ知る、ということです。

 昨日は、午後になって、ずいぶんと強い北風が吹きました。外での時間が長いと、季節や天候の移り変わりが、文字通り肌で感じることが出来ます。ガーデニングは、天気には敏感でないとならないので、無論天気予報はチェックしますが、空模様や風向きなどによって、なんとなく今日明日の天気くらいはわかるようになってきますな。各地で桜の開花情報が流れてきます。関東方面は、今週の土日が花見のピークかと思われます。花見のお誘いがありましたが、所用があって参加出来ません。だんだん人ゴミが苦手になりつつありますし。

 「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかわ」という、親鸞聖人が詠んだとされる有名な和歌があります。

 明日はどうなるか分からない、世の中は無常であることよ、みたいな意味らしいですが、お花見好き(酒盛り好き)の人たちが、何をさておいても今週は花見でしょ!みたいな気持ちを表す言葉で、いまや諺扱いされております。ワタシが、まだ社会人で、サービス残業続きでぐったりしていた時期に、時の支店長が、よくこの句を口に出してました。今日やれることは、何時になってもいいから終わらせるんだ、という𠮟咤激励でしょうか。今の世の中では、こんなことを言ってると、パワハラだブラックだと騒ぎになりますが、当時はこんなことは当たり前で、夜9時ころまで仕事してから、お酒や麻雀をやったもんです。若いうちだったから体力も続いたのでしょうが、体を壊すほど働いてはいけません。若者が劣悪な環境で長時間労働の結果、心を病んだり、離職するような世の中は私たちにも責任があります。外国人労働者頼み、みたいな安直な打開策によらず、日本の若者がちゃんと正規雇用され、所帯を持ち子供を育てようという気にさせるような社会であってほしいと切に願います。

 桜のシーズンになると、案外寒くなります。「花冷え」といいますね。ちょうど入学式のシーズンでもあります。ワタシの両親は教員でした。父親の転勤を機に、小学校に入学する直前に引っ越しで汽車に乗りました。九州の山間部で、珍しいくらいの横なぐりの風と吹雪でしたね。子供心にも、陰鬱と言えるほど厳しく寒く暗いその光景は、忘れられません。高校入学の朝も、粉雪が舞ったのを思い出します。さらに、大学の入学式の日のキャンパスには、あちこちに積もった雪が残っていました。 

 門出は、厳しいものだと思って間違いありません。そして、そのうちに春爛漫となり山々に新緑が輝く季節が到来することも。
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花御所・・・柿の木のある風景

2019年03月27日 | 植物
 屋上のメダカプール、なにやら騒がしいと思ったら、カラスが水浴びしていたらしく、辺りが水浸しでした。カラスがメダカを取って、食べるかどうかは知りません。野鳥は、寄生虫やらダニやらが羽根に付くので、砂浴び、水浴びをするのですね。直接見たことはありませんが、烏の行水が、風呂に入る時間が短いことの例えになっている以上、おそらく、長く浸かってはいないと思います。気持ちがいいものではないので、早速、百均でメッシュを買ってきて、結束バンドで繋いで、防護しました。
 


 盆栽は2、3年前からすこしずつ始めました。年寄りくさいのと、わざと小さな鉢植えに押し込めて成長を抑制するというのが本意でなく、少し逡巡していたのですが、そのうち植物を極めるのに(笑)避けては通れないと、覚悟して盆栽をやりだしたのです。まあ、盆栽と言っても、小さな鉢に小木を植えているだけで、なんちゃって盆栽みたいなもんですが。幸いにして、30鉢ほど盆栽はなんとか枯れずにいます。この春に、落葉樹が新葉を付けてきて嬉しい限りです。その一つに「ロウヤガキ」があります。一昨年の冬に買ったときは小さな柿の実がたくさんついていました。これは、雌雄異株なので、実を成らせるのはちょっと大変、盆栽好きの知り合いが、結実させるのにジベレリンを使ったが、ダメだったそうな。どちらにしても食用にはなりませんから、気にしません。



 日本人の心の中にある原風景は、まもなく訪れる桜と、晩秋に農村なんかの庭先に実をつけた柿の木ではないでしょうか。昔、藁ぶきの農家の脇には必ずといっていいほど柿の木が植えられていました。夕日に映える柿の鮮やかな橙色を懐かしく思いますよね。軒先につるされたたくさんの干し柿も冬の風物詩です。

 食い意地が張った当方としても、植え付ける果樹に柿の木は優先順位が高かったのですが、枯葉が凄いこと、スズメバチを呼び寄せること、大樹になること等から躊躇っておりました。桃クリ三年、柿八年という諺もあって、自分の口に入るまで相当歳月を要するだろうことも。種から8年かかるなら、接ぎ木では4,5年というところか。でも、植えちゃいました「えい、ままよ」、実がならなければ伐ればよし、柿が食えればめっけもの、てなもんです。植えたのは「禅寺丸」、当然甘がきの代表的な品種です。とりあえず若葉が出てまいりました。

 

 それで、「花御所」を見つけましたよ。知らなかったなー。甘柿の中で最も甘いのだそうな。千疋屋で1個1500円で売られていたそうな。あー、食べてみたい、と柿好きのワタシは、買いに行くことなど露も思わず、Amazonから取り寄せました。2148円、二つ実が付いたら元が取れる、とこう思ったわけです。で、注文してから分かったのは、作付け面積の9割が鳥取県八頭郡郡家町だか八頭町だかで栽培されており、他ではほとんど育たない(実がならない?)のだそうです。うわ、まずい、これはまずい。でもいいんです。ダメ元ですから。先ほど接ぎ木苗が届きました。

 

 これが、食べられるのか、枯れずにいたとして、早くてもあと4年。自分の寿命はともかく、このブログがそれまでもつかどうか
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