まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

アリラン

2012-04-04 23:24:38 | ドキュメンタリー(あ~な行)

『サマリア』や『ブレス』『悲夢』のキム・ギドク監督が、山籠もりしている自らを撮影したドキュメンタリー、でいいのかな?

雪が降り積もる山の中、山小屋に防寒用のテントを張って寝泊まりするギドク監督。己の影との対話では、『悲夢』の現場で起きた、ある女優が命を落としかける、という事故が相当大きな衝撃を与えたことが語られる。もうひとつ、別のテーマで影と対話していたけれど、何のテーマだったかは記憶に残っていません。ただ映画を撮ることができない、という事実が監督を苛みます。

山小屋での生活は、雪を溶かして水にして、ストーブで魚を焼いたり、エスプレッソマシーンを自作したりと、はたから見ている分にはものすごく順応している様子。自分が影になるときには、髪型を変えたりして雰囲気出してます。

自分の影との対話が終わると、おもむろに金属を加工しだして何を作るのか、と思ったら、簡単な工作機械でなんとリボルバー拳銃を自作してしまいます。撃鉄がしっかり落ちることを確認して、車に乗り込んで山を下りて街へ向かい、目当ての家に入って行ったら銃声がズドン、と聞こえます。同じようなことをもう一軒の家でもやって山小屋へ戻り、最後はアリランが流れる中、仏像を抱いて山の斜面を上り下りするシーンでした。

カンヌ映画祭のある視点部門で賞を取ったり、東京フィルメックスで観客賞を取ったりしているけれど、私小説ならぬ私映画とでもいえばいいのか、私には解釈が難しい映画でした。

公式サイトはこちら

3/20 シアターイメージフォーラム渋谷
クリックで救える命がある。イーココロ!クリック募金投資信託

『台北カフェストーリー』 4/14からシネマート六本木にて公開!
『ビースト・ストーカー/証人』 4/7からシネマスクエアとうきゅう他で公開!
『イップ・マン 誕生』 新宿武蔵野館、キネカ大森で絶賛公開中!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿