ヒグチアイ企画 好きな人の好きな人

11/23にメジャーデビューアルバム『百六十度』リリースを控えたヒグチアイの自主企画シリーズ、三角関係とは言っても自分は小谷美紗子の方が先に好きだったしなあ。フロアの椅子は100席くらいで立ち見も出るほどの盛況ぶり。ステージのど真ん中にグランドピアノがどっしりとあるのもいいですね。

まずは小谷美紗子が登場。小谷のライヴを聴くのは本当に久しぶりで、渋谷7thFloorのTrioライヴ以来かも。MCはそんなに喋らず、でも最後のヒグチアイとのセッションを思わずバラしちゃったりして。歌声やピアノはやっぱり心を打って、「嘆きの雪」あたりからは知らず知らずのうちに涙が滲んできました。ゆっくりめのしっとりしたバラードから入り、Trioの曲の中でも激しめな「Rum & Ginger」では激しく鍵盤を叩く流れはオーソドックスなもので、弾き語りにあうゆったりしたバラードの曲が心に響きました。

そしてホストのヒグチアイ。学園祭ライヴで新潟に行ってきたとか、いろいろとメジャーデビューで雑誌やメディアの取材を受けて、その質問に答えていると思ってもみなかった自分が見つかったりとか、最強スリーピースバンドの秋葉原ライヴ告知にどこでやるかはまだ言えないインストアライヴの告知などもして、アルバム出るぞ感がかなり漂ってました。ピアノは変わらずの超速で凄く聴き惚れます。深みのある歌声とピアノがお互いに共鳴してヒグチアイの世界を形作っていました。新アルバムの曲は歌詞のとおり自分の身を削ってできたような生々しいもので「備忘録」とか「誰かの幸せは僕の不幸せ」は初めて聴きましたが、胸が痛くなる歌でした。

アンコールは小谷美沙子がバラしちゃった2人のセッションで、小谷美紗子がピアノを弾いて「手紙」。小谷が1番、ヒグチアイが2番を歌いました。「手紙」で聴き慣れているのはもちろん小谷の声でそっちがしっくりくるんだけど、ヒグチアイが小谷美紗子のピアノで歌う「手紙」もまたいいものでした。幸せな時間だったなあ。

＜セットリスト＞
小谷美紗子
１．街灯
２．Who
３．嘆きの雪
４．手の中
５．明日からではなく
６．曲名不明
７．Rum & Ginger
８．暁の星

ヒグチアイ
１．まっすぐ
２．シンプル
３．ぼくとおばあさん
４．アイガギ
５．まぼろしの人
６．誰かの幸せは僕の不幸せ
７．ココロジェリーフィッシュ
８．備忘録

Enc．手紙

11/7　代官山LOOP