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1930年代の上海を舞台にした、ノワールアクション。主人公チェン・ダーチーの若い頃を黄暁明ホアン・シャオミン、壮年になってからを周潤發チョウ・ユンファが演じる。黄暁明の物語と、周潤發の今の物語が交互に描かれ、時制が重なったところから怒涛のクライマックスへ、という流れは最近流行りのもの。
幼馴染のダーチーとジーチウ(袁泉ユエン・チュアン)、清が倒れた混乱の中、ジーチウは京劇を習いに北京へ、ダーチーは一旗揚げようと上海へ行く。上海で大ボスのホン(洪金寶サモ・ハン)の下につき、着々と頭角を現すダーチー。数年後、北京へジーチウに会いに行くが、2人で会っている現場を何者かに襲撃されて裏の仕事をしていることがばれてしまう。
上海でますますボスの信頼を得たダーチーはボスと義兄弟の契りを交わし、上海一の実力者となった。このあたりから演じるのが周潤發に代わります。そのダーチーのもとにもたらされた情報、それはジーチウが夫と上海に来ていて、その夫が抗日戦線の活動家だということ。ジーチウを監視しつつ束の間の再会を味わうが、日本軍の侵攻は上海にもおよび国民党軍の防戦もむなしく陥落する。
ダーチーは一旦香港へ脱出するが、上海を占領した日本軍と敵側に寝返った国民党軍はダーチーの恩人であるホン夫妻を捕えて人質として、ダーチーの反撃に備えていた。日本軍に協力する素振りをみせて上海に市長として戻ってきたダーチーは、日本軍に対抗する作戦を密かに実行する。。
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周潤發がこういう貫録のある役を演じると、何とも言えない迫力がありますね。時代が時代なので、日本軍と国民党が悪役というのは致しかたないところ。日本軍の上海侵攻で、上空から狙いすました爆撃があるけれど、爆発が凄まじくてちょっと火薬入れ過ぎじゃない?あんなにドッカンドッカン爆発するのは市街地では珍しいなと。
クライマックスの京劇のシーンで、袁泉の視線の強さにも一線を越えた凄みを感じたので、オーバー気味の演出で全編通しているのかもしれません。京劇の小道具の槍を演技途中で、観客席にいた日本軍の将校に狙いすまして蹴りつけるところも芝居がかっていて雰囲気がありました。ダーチーの部下であるナイフの達人やダーチーの妻(莫小棋モニカ・モック)も、己が信じる義のために生き義のために死ぬ、そんな男くさい映画でした。
9/30 シネマート六本木
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