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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1903- リメイクがオリジナルを越えた?

2019-03-04 | 日記
  絵画で模写の方が本物よりも素晴らしいと言う評価を聞いたことがあるが今は、偽物ばかりで本物であっても鑑定が難しくて 何が何だか分からない事も多い。核戦争をテーマにした「End pf The World -2000」と言う映画をYoutubeで鑑賞した。
 古い映画だが 数分で昔 似た作品を見たと思い調べるとやはり「On the Beach-1959」のリメイクで米豪合作のTV映画だったが 見始めたら止まらず最後まで見たが まれに見る良い作品で新鮮だった。
この原作は「オン・ザ・ビーチ・・渚にて」で映画は60年前でリメイクはその40年後に出来た。キャストの艦長グレゴリー・ペック、モイラはエヴァ・ガードナー、他にアンソニー・パーキンスで 物語は 米ソの核戦争で世界中が壊滅し 地球上に残されたのは原潜乗組員だけと言う やり切れないものだが 当時の東西冷戦の最中の米映画で こんな作品を映画館で上映するアメリカの凄さには感動したものだった。

 リメイク品もストーリーは同じだが、米ソ戦が米中戦の核戦争となり 通信が受信され地球上で未だ生存者がいる・・と言う部分は風によりモールス信号から、メール発信が太陽電池ハソコンの誤動作に変わっていた。唯一の人類となった乗員も結局は放射能で死滅するが前作では 恋人を残し艦長全員が原潜を墓場とするのに対して 後作は乗組員は原潜で出航し 部下と判れた艦長が 一人残された恋人の元に駆け付けて死を共にすると変わっていたが 少しは明るい味付けのあるこの方が私は良く出来ていると思った。

 後作の艦長はTVの「探偵マイク・ハマー」のアーマンド・アンサーチ、モイラはレイチェル・ウォード、他にブライアント・ブラウンで 個性派だがこの内容にも良く合った配役だった。
前作品はアカデミー受賞し、後作はTV映画なのに世界で放映された作品で 映画を見ると世界に数百数千の核爆弾が既にあり 一つ間違えば相互報復で瞬時に地球は壊滅すると言う世界に全人類が生活て存在している事が信じられなくなる。
 核廃棄は実現せず核戦争の恐怖は、今後も隣り合わせたが 後20年後に再リメイク作品が作らても多分 世界中から絶賛は間違いないだろう・・それまで、人類が生きていればの仮定だが。


1902- 能面の世界

2019-03-03 | 日記
 自分で興味を持つばかりの世界にいると、井の中の何かになる・・ 人が興味を持つ分野も夫々意味があり それにも付き合う事で世界は広がることも知る。
と言う訳ではないが週末の小春日和、妻に誘われた神戸御影にある香雪美術館で開催している「能面と能装束」に同行。阪急御影駅にも六甲登山口で、近くの「弓弦羽神社」にお参りしてから登ったこともあり 以前にこの美術館にも行ったことがあった。

 広い敷地の庭には梅が咲き、多くの人が来館し 薄暗い会場に並べられた多くの展示を 皆さん静かに熱心に巡回していたが 平安時代の能面・能装束の説明を読むと 全てから何かを語られている様で興味深かい。このな建物は、公益財団法人指定で 朝日新聞・朝日放送なとの株主で運営され理由は朝日新聞創立者の村上龍平(1850-1933)の収集品を展示するため 1972年設立で 重文・重要美術品を含む二千点を収蔵していると言う。神戸には民営美術館は多くあるが、何処も活発で公営よりも管理が行き届き 昨年、大阪フェスタにも「中之島 香雪美術館」が開館しているそうだ。
 
 今回の展示は、観世流梅若家に代々伝わるものを襲名記念の特別展として開かれたそうだ。能面の種類の多さとか、木彫りなのに上向「テル」、下向「クモル」を知り、更に「深井・泥顔・猩々」などの面も見る角度で微妙に表情が変わるのを知ると 自分の出来上がった顔は直せないがせめて 人との会話には 上向きで明るくする努力をする様になるのかも知れない。
 これも写真とかテレビ画面は他人フイルターしか伝えられないが 実際の物を自分の目で角度を変え見られる 美術館だからこその発見だろう。
 
 受付で渡された「展示リスト」の表紙から


 庭を見ていると、外国の方も来館して様子を聞かれたが・・日本文化もお能にまで 知れ渡っているらしい