goo blog サービス終了のお知らせ 

碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1807- 神戸のコーヒー喫茶

2018-07-03 | 日記
 神戸に来て、見直した一つに「コーヒーの味」がある。
以前はコーヒーはインスタントで、高級ならドリップ・コーヒーが定番だった。偶に仕事の合間に喫茶店に入っても、話に夢中で味など気にしていなかったが 味もそこそこだったのだろう。

 神戸には流石に「名曲喫茶・純喫茶」とかは見かけないが「カトレヤ・西村珈琲・チェリー・サントス・ハタ珈琲・・」など時代をスリップした様な大きな喫茶店が数多くある。
来ているお客も、地元の常連客が多いようで コーヒー一杯で何時までも話続ける、照明を落とした落ち着いた雰囲気の店内は昔の景色そのものだ。

 特筆はどの店のコーヒーの美味しさだ。小さなお店は老夫婦だったり、大きなお店は店長らしき老夫人がレジにいて 奥で丁寧に一杯づつ作って出してくれる。店内音楽も控えめなのに お客の話し声だけがあちこちから聞こえてくるのだ。
他の街では、こんな古臭い喫茶店の多くは消えているのに この神戸の街は不思議な街だと思うのだが 地元の住民がテイータイムを日課にして楽しんでいるから存続しているのだろう。
 未だ入った事がない老舗喫茶に、三宮のJAVAシャヴァ、元町のエビアンがあり何れも JAZZ喫茶なのだそうだ。「喫茶店のまち 神戸」代表格と言うらしいので今度 一度行って見たいと思っている。
 
 コーヒーは種類も多くて良く分からないが、高価な物は香りが夫々独特で レギュラー・ブレンドの方が万人向きで価格も安い。購入は豆でも、粉でも新しければ 美味しいのもUCCのコーヒーを買って飲んでみて分かった。
いつも近くで売店が出る時に、営業用の大袋の「春ブレントとか冬ブレンド」を買うのだが 豆の場合は挽き方を変えて見て味が変わるのを知ると コーヒー通と言われる人の気持ちも分かる気もする。
 器具は何でも良いのだが、格好の良い器具は使い難いので 単純代表の「ラッセルホブスの電動ミル」とか「ハリオの手回しミル」で粗さを調整し飲み比べながら 調節すると良いようだ。

 今は、コーヒーは自販機とか、コンビニの100円コーヒーもある。紅茶・お茶ならパックがあるので、若い人は喫茶店など不要で まして粉とか豆など買わないのだろうけど。
日本には茶道がある様に、お茶を飲みながらお互いの話をして意思疎通をする・・忙しかった頃は、忘れていたのだが 長時間話続ける人々を見ていると 高齢者が増え昔風の喫茶店を利用して午後を楽しむ人は増えている気がする。
 今はスマホを片手に友人と話をする風景を良く見るのだが 私の年代はその態度は とても相手に対して失礼だと教えられた。ここに来るお客さんは、皆さん相手の話に熱中していて 仕事を終えた自由な時間を親しい友人と会話を楽しむのは羨ましくもある。
 有名なスタバも数軒あるが、街行く人を眺めながらコーヒーを飲む。観光客は入っているが地元の人は少ないのではないか。



 ハリオの手回しミル ・・単純なので気に入っているコーヒー・グッズ



1807- 登山は修行・努力・忍耐 ?

2018-07-02 | 山登り
  今回の六甲山登山で、気になった事があった。山登りに挑む人々は、もう私よりも数周り若い人ばかりになったが 同じ趣味の人がこんなに長い間維持され 広まって来たのも何か理由があると。
私は、歩くのは遅いので大パーティに追い付かれる度に 道を譲り待ちながら考えたのだが この国の人は目的に向かって 努力したり、それに耐えたりまるで 修行僧の様な習性が流れているのかも知れないと思えた。
 でもその目的はと言うと、あまり考えていないらしい。何でも良いのだが、目的が示されるとそれに向かって懸命に努力する習性があるのではないかと。
昔あった「レミングス」と言う、ハムスターの様な動物が並んで水車を回す様な集団で同じ仕事をし続ける ゲーム・キャラクターの様な感じかも知れない。

 この民族は農耕民族と言われている様に 人様には迷惑をかけず ひたすら天候を気にしながら 田畑を耕し家族のために食料を確保すると事が基本で 欧米人の狩猟民族の様に 弱肉強食で生活するのとは習性が まるで正反対なのだ。
子供の頃、学校で「好きな文字を書きなさい」と言われて「努力・忍耐・諦めない・・継続は力なり」など書いたのも 今振り返ると まるで山登りの基本条件と同じことをみんな書いていたと思う。
 今頃の事も達は、好きな言葉を書いて・・と言われたら何を書くのだろうか ? 叔父さんには想像がつかない

六甲山にはハイキング・クラブが多数存在し、中腹のラジオ体操広場には いつも新しい計画書が掲示され「参加者募集」ポスターで一杯


 市ケ原と言う、休憩拠点・・ゴミ一つないが 登山者マナーも完璧
 

1807- 避暑は六甲山

2018-07-02 | 山登り
 7月に入り、先日の雨が上がり 晴天。真昼の日差しは熱いので、六甲山系のお気に入りコースも幾つか出来ているが 真夏のルートなら絶対に涼しい地蔵谷ルートを又 選んでしまった。
下山道は、一昨年に炭ガ谷から谷上駅に抜けたが途中の獺池(かわうそ)辺りはマムシが出る笹薮で暗くて気味が悪いし下山した花山団地から谷上駅は距離がありバスも見つからなくて苦労したので 今年は六甲道の南側に下りることにした。

 別に頂上に出て、疲れたり雨天になればケーブル下山も可能なので気は楽だが 出来るなら山上の穂高湖で休んで 近くの杣谷峠から 六甲道に下りる杣谷川の「カスケード・バレイ」の未だ知らないコースを下りて見たい。
山頂周辺には「徳川道」と呼ぶルートが散在し歴史もある。この杣谷ルートも慶応3年(1867) 幕府が外国人と武士のトラブルを避けるため作ったのだが その年に大政奉還、12月9日に王政復古の大号令となり江戸幕府は完全に政権を失った。その為、参勤交代(1年に1度、江戸幕府に行く)の必要も無くなりこの道も不要に。杣谷ルートは徳川道とも呼ばれ明治後期に命名されたらしいが 別名のカスケード・バレイ(滝の谷)は山登り大好きのイギリス人の命名だ。

 家を7時半に出て、新神戸駅登山口は8時15分。雨と霧の不安定な日々だったので、この晴天の日曜日は 私と同じく山を待ち兼ねていた 登山好きが多くて 入口の布引の滝も飛沫を浴びる人達が多くいた。
六甲の布引滝登山ルートは、先で枝分かれルートも多いのだどのルートも大抵は摩耶山(702m)を目指す。30人規模のパーティも何組かあり、多くは緩やかな谷を歩く一番人気の「トェンテイクロス・ルート」に向かっていた。
 地蔵谷は、茶屋のある市ケ原を過ぎて20分先の左手から入るが明るい道から一転した暗い 樹林帯なので多人数では不向きでこの日は誰もこのコースは選ばなかったらしい・・難しい所は無いのだが、地味なので静かな山歩きの私には 結構な穴場コースだ。でもネット上には「取って置きの地蔵谷コース」と言うのもあって 一度登ったら隠れファンになると思う。

 この谷の圧巻はコース中ほどの「地蔵谷大滝」落差は15mと言う事だが 右岸を暫く登り滝上の大石の上に出るとその急流と落下口まで一枚岩の様な急流50m程の巨大さにはびっくりする。いつもランチタイムはこの石の上でするが、今日は石地鳴りがする程の水量で話も出来ない位だ。
 若いカップルが下から登ってきたので、早めに切り上げたが いつもの渡渉点に行ったがこれは危なくて渡れそうもない。男性も気になったらしく、一緒に渡渉点を上流まで行き 少し深いが流れが緩い場所を膝下まで浸かって無事に渡渉した、最近の登山靴は、瞬間位なら靴底までは水は入らないらしいが気温は25度で濡れても気持ち良いし直ぐに乾いてしまう。

 六甲の沢登りは、高い堰堤が10カ所近くあり 高巻きと渡渉の繰り返しなので 関東の丹沢山系の滝を直登するクライミングと違うが 急流の連続なのだ。六甲は低山だが、山頂が街に迫り 街を守る人工物が多くあるのと 山頂に行くドライブウェイとか山頂ケーブルもありゴルフ場・牧場まで点在する。大規模な山岳遊園地の様なものかも知れないが それでも登山人口は桁外れに多いのか毎年 遭難とか道に迷う人も少なくない。
 大自然に触れたいと、山に登り高い程価値がある様に思うが 登山口のアクセスが良いし 天候異変にも安心な面もあり 多くの人が安全に安直に山を楽しめるから毎日登山など この山独特の習慣も生まれたのだろう。

 下山道の「カスケード・バレイ」・・最初は立派な石の階段が整備されていたのだが 40分程下り沢の出会いに出てからが大変だった。こコースを下る人も誰も合わず、下り初めで単独男性に会っただけだった。
 右岸左岸の登山ルートが崩れて危険標識と工事の方が書いた様な「STOP」看板が何度もあった。迂回路の⇒はあるが、標識も赤マークも無くて 踏み跡を探して下りるのだが 堰堤を降りてから渡渉する場所も多く渡った先が登山ルートなのか良く分からない。堰堤上は普段、滝になる水量は少ない筈が 水量が多く渡渉点の表示があっても急流と深さで 別の場所を探したり 渡った先にルートが無くて地図を見ながら 一度戻り 正面の崖を登り運よくルートを見つけたがロスタイム30分。
そんな事で、2時間で下れる筈が3時間半掛かってしまった。

 どの沢も、澱むことを知らない様に急流の連続だ。地図で考えれば六甲山は海岸から4-5kmの位置で、住宅群は標高300m辺りまで山に迫っているが最近 高台住宅から下りる高齢者が多くなったと聞く。車が運転出来なくなると、タクシーも登ってくれず生活が出来なくなるらしい。
 登山口は海岸から2-3km辺りの標高300mからとすれば、標高700mを2000mで登る平均傾斜・・つまり傾斜角度は20-30度・・・住宅地は0-300m標高で多分最大傾斜は10度位になる環境なので この神戸の街は何処からも海と山が見えるが 街は坂道ばかりなのだ。
 急流の谷を登り下りして、住宅地に下りてもまだ 急流で海に向かう杣谷川を見ると 六甲山の河川の急流に設置された何重もの砂防堰堤は 街を守る城壁の様なものかも知れない。
 
 今日のコース・・地図で確認した砂防堰堤(赤丸)・・実際はもっと多いと思ったが






 五本松の「隠れ滝」も水量が多い

 



 地蔵谷の大滝


 接近してパチリ


 渡渉点の一つ ・・これ渡れる ?