碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1606- 神戸の高山植物園へ

2016-06-03 | 山登り
 六甲山は、神戸にいる間は 日常の公園のようなものになった。神奈川の小田急線沿線に住んでいた昔、丹沢山塊が近くにあったので 週末はいつも夜行日帰り登山をしていたが その環境が戻ったように思っている。
 丹沢山は、夜中に登り山頂に着くと 荘厳な富士山と日の出の静けさと清々しさは 仕事のストレスを全部 洗い流してくれたものだ。六甲は大阪・神戸湾を見下ろす雄大な景色なので相当違うが 定年後で今はストレスも無いので丁度よいのかも知れない。

 先日、あまりにも好天気なので夫婦で 山頂にある高山植物園へ ケーブルを使って行って見た。水芭蕉が終わり、今は日光キスゲが良いと言う情報だった。
標高730mまでケーブルで登り、そこから山上バスで東に向かい 六甲最高峰の少し手前に「神戸市立 高山植物園」がある。
 ここは4回目だが、エーデルワイス・コマクサ・イワカガミ・キンパイなど 北アルプスの稜線でしか 見れない花が 群落で見ることが出来るので私のお気に入りだ。
花の多い季節なので 年齢問わず、沢山の人が訪れていたが中でも ヒマラヤに咲く「青いケシ」が大人気だ。この花は友好国のブータンから贈らたそうたが それを育てた 職員さんの技術にも感心させられる。

 開花時期に合わせて、ブータンの民芸品と一緒にブータンと言う国の紹介がされ興味がわいた。位置はインドの北東でネパールの東の中国国境にあるそうだ。標高2千米前後、長野県と似た気候風土 松茸を常食している人口74万人の立憲君主制。パンフによると「グローバル化の今日、荘厳なヒマラヤの山々に抱かれ、独自の文化を守り続ける事を選んだ世界には珍しい国」万年雪・野生生物の宝庫・ヒマラヤ高山植物の宝庫だそうだ。
 国策は「国民総幸福量」人生で最も大切なもの を政策の柱にしていて 経済発展も人々が真の意味での「幸福」を得るためのひとつの手段でしかないのだ・・必ずしも経済発展は幸福には繋がるものではない という思想。

チベット仏教の最後の砦「ブータン」。村には電気もないが、祭・仕事・生活・祈り の様々な映像を見ている内に そのあまりにも 幸せそうな顔が羨ましくなった。日本の稲作は、ブータンから伝わったと以前 農業の方から聞いたことがある。
 日本とブータンは昔から友好関係があったようで、数年前ブータン第五代国王と王妃が訪日され 大歓迎したというニュースもあった。
グローパル化で侵略され破綻した後進国、経済発展した我が国でさえ 財政破綻とか 誇っていた先端技術も怪しくなってきた今日、この鎖国制度の様な 江戸時代風な生き方も 良い選択肢なのかも知れない。

 我らの某首相は「国民総活躍」、特に介護と育児を重点的にと提唱し実行しようとしているが どうも経済発展にはなりそうも無いし ブータンとは正反対を向いて走っている様な気がする。

 六甲山ケーブル、30度の急斜面を登るので 車体傾斜角もこんなに!






 この季節がブータンの国花「青いケシの花」の開花・・以前、花好きの知人は この花を見にヒマラヤに行ったそうだ


  ブータン政府観光局発行 日本語版 パンフから ・・・最後の秘境になるかも