碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1309-須磨浦から須磨アルプス

2013-10-30 | 山登り
 実はこのタイトルを、うっかりミスで削除してしまった。無料ブログは復元できないらしいので、再制作した。保存しておいた記録から、読み出せれば良いのだが・・・。
夏の暑さも一段落と思い、朝8時に明石大橋に近い須磨浦公園駅に着いた。ここは六甲全山縦走路の西スタート点にあたるらしい。乗るつもりはないが鉢伏山まではケーブルがありまだ動いていない様だ。ともかく、登り始めるが陽射しが強くて暑い。風もないので、ゆっくりと登るが登山者も3グループほどが後に、先にとペースは同じ様だ。1時間で山頂、15分程で旗振山(252m)では小屋があり 毎日登山の仲間らしい人が4人。「巨人が優勝したから○○は今日は怒ってこないかも」と話していた。緩い樹林帯を暫く行くと横尾山(312m)。そこから一気に高島団地まで高度200m位を長い階段を下り、再び長い階段を登り栂尾山にたどり着く。

ここが「山、海を行く」と言われた高倉山(300m)が初の人工島-神戸ポートアイランドの埋め立てで削られて出来たマンモス団地だ。山頂があったと言う跡には「おらが茶屋」と言う休憩所(150m)がある。自然が無くなり人が浸食して行く歴史が見える。

 須磨アルプスは、花崗岩のやせ尾根で正にアルプス。しかし、北西にも横尾住宅群が広がり 海側には高島団地が広がっていて山を開拓してきた様子が良く解る。アルプスのやせ尾根は30分程で通過し東山に着く。後は、地下鉄西神線の板宿駅に向かう。結局、午後2時には駅に着いたのだが思いの外、気温が高く1リッターの水は最後の東山で切れてしまい、板宿の街に着くと直ぐに自販機からの冷たいジュースの一口が美味しかった。


鉢伏山頂の途中から、明石大橋が良く見えた。


これは、東側に見える須磨海釣り公園


横尾山を過ぎ、団地登ると須磨アルプス・・不思議な景色だ


下には横尾団地が

1310-海王丸の登檣礼 (とうしょうれい)

2013-10-30 | 
  海洋訓練船の四本マストの海王丸がまた入港した。今度は一週間ほど滞在していたので出航する今日の午後、登檣礼の儀式で神戸港に別れを告げると言うので 「とうしょうれい」とは何だろうと野次馬に出かけたが これが意外と感動的なセレモニー。最初に神戸の海上保安局の役員が、整列した船員を前に訓練生への期待と無事な航海をと挨拶し、船長が神戸港にお世話になった返礼をする。そして、神戸消防局の音楽隊が とも綱など引き上げる出航準備の間 ジャズのスタンダードなど賑やかに演奏し、最後の錨と綱が引き上げられるのを見て勇壮な「錨を上げて」の演奏。見学者も、乗組員も盛り上がった中で 乗組員の商船学生達が縄梯子を駆け上り始める。
 これは、一挙に登らず4チーム程に分かれて 定位置に確実に着いたのを確かめて間欠的に登る。説明によると姫路と石巻の商船学校の核50名で計百名が9ケ月間でこの12月に訓練が完了するそうだ。登檣礼と言うのは「船員がヤード(マストの横棒)に登り、各配置点から見送り客に謝礼をする儀式。意味は、船員が戦闘態勢(帆掛け・砲準備など)出来ない位置にいて戦闘を意図していない事を相手に示す・・と言う事らしい。

 見上げても見えない高い位置から帽子を振りながら全員が「ごきげんよう」と叫ぶ。女性船員も交じって登っているのが見えるが、恐ろしい高さで風のある日は、とてもじゃなさそう。船首の女神の名は「紺青」(こんじょう)で日本丸「藍青」(らんじょう)の妹だそうだが能管を手にするその姿は優雅で気品を感じさせる。儀式から出航まで1時間、出航して行く船が汽笛(汽笛吹鳴と言うらしい)を三回鳴らして去って行った。野次馬も寂しくなる「ホタル光」が演奏される中で 船員のヘルメット振りに応えて手を振るのだが 乗組員とは無関係の部外者でも何か悲しくなる・・・感動的なセレモーだったが次は、出航よりも入港の方が明るくて良いのかも。









船首は女神 紺(こんじょう) 気品代表だ。  こんな訓練を受けられた若者達は、どんな者でもきっと将来は明るい筈だ。 

1310-産業自動化も時間制御から

2013-10-30 | hobby
 先に、家庭の自動化は炊飯器に組み入れた「サーモ・スタット」とタイムスイッチからだろう・・と書いた。タイムスイッチには小さな東芝製・交流モーターが原動機として使われ、これは周波数は完全同期しているので停電以外はとても正確。私はひょんな事から、このモーターを開発生産を担当することになった1965年頃の話だが、これには米GE社のPATが切れたので何処でも作れる様になった背景がある。発明者はワーレンと言うドイツ人科学者の名前をとって「ワーレン型モーター」と呼ばれたと当時の文献には書かれていた。現在は、理化学辞書にもWEBにも出てこないので忘れ去られてしまつたらしい。ヒシテリシス特性と言う磁性に対して軟鉄・鋼鉄の中間性質を持つ材質で座金を作り、それを簡単な二極固定子の交流磁界に入れると3600rpmで回転する・・と言う原理なので構造は難しいものではなかった。

 当初、東芝と同じ ロータ素材はスェーデンのコバルト含有特殊鋼、歯車もドイツ製の歯切り盤で生産していたが、2年後にはロータは炭素を含有した3倍性能で価格は1/5の素材を三菱製鋼と協力して開発、歯切り盤も国産になり超合金ホブカッターを専門業者とタイアップし歯車加工コストが数分の一になった。改めて国内技術者の底力と執念、歯車設計・プレス技術・精密成形技術など沢山の事を学ばせて頂いた。そんな協力を得られた事でこの小さなモーターの商品力が一挙に高まり、民間用途でもいろいろな方面からも引き合いがあった。主用途は、工業用制御タイマーだったが、当然市場からも高評価も得られ コンピュータ・デジタル時代の到来まで 産業自動化の重要部品になっていった。メカニカル技術は、精密好きで追求し極める事が得意な日本人に合っていたのだろう。

日本人の技術力が発揮出来ないのは、目に見えない分野 例えば「電波・電子・宇宙」には弱いと思う。21世紀のデジタル時代になり、家電大手が世界に負け続けて経済も低調で先が読めない。スマホなどの技術創造力は外国企業には追い抜かれ、取り残された雰囲気もあるのだが、コンピュータの最後にはモーターがあり 操作も結局のところメカニカルか残されているので まだまだ勝敗は判らない。

 精密な歯車で減速し、オイル封印した構造だが後半には低速シリーズも追加され 用途は主に、限時継電器と呼ばれた制御用タイマーとなりセンサーもコンピューターも無い時代、設定された時間に電気をオン・オフするだけの機能なのだが、プラグイン式の使い良さもあり「温度管理・圧力管理・容量管理・距離の設定」など生産・流通・サービスのあらゆる分野に使われた。想定していなかった洗車機・農業の米乾燥機など用途の広がりもありユーザーの知恵も加わった。メカニンル時代の小さなパーツで、寿命と言う弱点を持つこの「ワーレン・モーター」が縁の下で活躍していた歴史があった。


 この写真は、後半の改良品の解体。歯車の大半は樹脂化されたが耐久性は3万時間音もなく回転する。生産は全て自動化され低価格・高品質な同期モーターだった。

1310-東北 船形山

2013-10-30 | 山登り
 関東にいた時から、所属している山の会のグループがこの秋も東北の山に行くので 参加させてもらった。一昨年の山形の天狗相撲取山での、珍しいキノコと素晴らしい紅葉を思い出したのと今年の春も参加できなかった事もある。横浜の実家に泊まり、3台の車で東北自動車道を行く。行楽の車の間に大型の派手なハーレー・ダビットソンの軍団が目立ったが、それぞれのデコレーションが面白い。

 キャンプ場にBCを張り翌日、朝の雨をやり過ごして舟形山へと登り始めたが出鼻で 林道の分岐を見落とし戻る羽目に・・・。戻ってから再び、登り中腹の「三光の宮」で昼食時間。紅葉は、今年は台風で潮風が吹いたので、良くなくてもう終ったと地元の下りてきた登山者が言う。山頂が見えるが、草原の中に小屋は見えるが、この場所以上に風も強そうなので 残念だが無理するのはよそうと言う事にした。代わりに、途中でジゴボウとキクラゲのキノコが採取できた。当然、テントの夜はキノコ鍋。ジゴボウは天狗でも食べたのだが、茶色のヌルヌルのある大型だが水分が多く、腐りやすいので市場にはめったに出ないらしいが 食感もよくてとても美味しい。

 3日目は北東にある牛野CPに移動しバーベキュー大会、新しく購入したステンレスのたき火コンロが大活躍した。4日目の帰京日の午前中は薬莱山の麓の「薬師の湯」で山の疲れを取り東北自動車道に乗る。久しぶりに山の仲間とのテント生活、楽しいひと時だった。みなさん、どうもありがとう。






1310-変型の運搬船

2013-10-30 | 
 ここにいると、毎朝大きな船が目の前を通過したり、出入するのが見える。普段は、大型客船・大型タンカー・釣り船群なのだが今日は、島の北東バースに船首だけの白と青に塗り分けた運搬船が向かっているのが見えた。ズームして見ると、「日王丸(にちおうまる)」と読めた。北東バースには同じ色の船尾だけの作業船が停泊しているので、初めてこれと結合するのだろうと興味がわいた。場合によっては、歩いて近くに行って見ようと観察していたが、胴体同志を近くまで寄せたのだが そこから先で作業が止まっている様だ。
 早速、ネツト検索で調査・・・日王丸は日産の車両運搬船で昨年1月に就航した最新鋭の技術満載の「省エネ・スマートシップ」。一万二千トン、車両看板を7層を持ち一層300台の能力、自走して収納でき横須賀追浜と神戸・九州を毎週2往復しているとあった。昨年、世界のニュースでも取り上げられている船で、横揺れを上部に着けた水タンクの水をコンピューター制御してローリングを防ぐらしい。
夕方には二艘とも、どこかに出航してしまったが 船尾と船首は色は同じでも別行動して働いているらしい。そういえば船尾は「フェニックス」と別名だが何をする役目なのだろうか。空港の車両と同じで、用途に特化した船は面白い。