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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2308- 近畿の最高峰

2023-08-05 | 山登り

 神戸に住むことになって久しいが、六甲山も大体主要コースは歩いたが 近くで著名な山も登って見たいと思って調べてみた。

 関東に住んでいた30年間は山岳会に所属して、日本の屋根と呼ばれる奥秩父から始まって、北アルプス・南アルプス・八ヶ岳など殆どの3000m峰を四季を通じて登っていた。 図らずも岡山転勤になり山仲間はいなくなったが 仲間の北ア合宿に毎年参加したり 個人で大山(1729)・蒜山(1202)・石鎚山(1982m西日本最高峰)を登ってきた。神戸転居から車を廃車したので 近く1000m級の六甲山とか大阪の金剛山 (1125)、少し前に県北の氷ノ山の麓にテントを張って翌日に氷ノ山(1510m)を登ったが 気楽な山旅だった・・驚いたことに最近ソロテント山行は増えているらしい。

 近畿地方の最高峰は 奈良県と和歌山の県境の大峰山脈あるのだが 80kmの山脈で 登山口は何処から登るにしても 辺鄙な山奥、大峰山頂は狭義では大峰山寺のある女人禁制の山上ケ岳(1719m)を指すが 最高峰はそこから少し南の弥山(1895m)を越えた八経ヶ岳(1914m)が近畿では最高峰で西日本では6位になるそうだ。(九州・宮之浦岳2位、その下に剣山他四国4山があった)

 この縦走路は吉野と熊野を結ぶ修験の道、大峯奥馳道(おおみねおくがけみち)の要衝として知られ 古来から多くの修験者や巡礼者に歩かれてきた天川村の霊峰で 以前から知ってはいたが、法螺貝の修行僧の行列して登る風景とか 弥山の双門の滝の難所は遭難事故などで有名だ ソロ登山は敬遠していたのだが 近畿最高峰となると これを外す訳には行かないだろう。 

 先月、六甲を登って思ったが 体力低下も進んでいるので 大阪から下田口で下車しバスで天川村泥川温泉まで行けるらしい、登山は「時間×体力」の勝負だが 体力が弱ければ 時間を掛けて 泥川温泉に前泊し 翌日 山頂に近い弥山小屋に宿泊、翌日に八経ヶ岳を登り 天川村CP場のテント撤収してその日に神戸に戻る・・と言うソロテント再活用のゆっくり計画を考えてみた。

下山後に登山口を変えて、山上が岳も登りたいと考えたが 更に一日必要になり これは別の機会に分けた方が無難で 先ずは最高峰を制覇してからのことだ。

 山岳信仰の山は、四国石鎚山でも 鎖道とか梯子登りとか難所が多いので 一般道でもかなり厳しいのだが 時間余裕さえあれば何とかなるだろう。この夏は避け 紅葉が始まる 9月-10月の好天のウイークデイに実行するつもりだが・・秋まで十分検討し準備したいが楽しみだ。

 

和歌山・奈良・三重県に南北に伸びて存在する

以下、奈良県観光協会の観光案内から

 

 行者還岳・・「ぎょうじゃかえりだけ」崖を見て行者が引き返した・・と

 


2305- 5月の摩耶山

2023-05-26 | 山登り

  5月の連休の後に大陸からの黄砂が続きやっと晴れ間になったので 摩耶山の滝の連続する地蔵谷を登ってみた。

ここ3年ほど 六甲山ばかり登ってきたが 高台団地標高250m辺りまで小型バスが利用できる、しかし 摩耶山頂は海岸まで8kmで 海抜ゼロから登るので 急峻で六甲より低山でも厳しい。

 摩耶山は布引経由で 天狗道かトェンティクロスのコースを選ぶのが一般で、地蔵谷は隠れ道とも言われ沢登りのような滝と渡渉の連続で展望も無い、しかし私はこの谷の森林帯を登るのが気に入っている。過去に3回ほど登っているから今回で4回目位になるが、最近はコロナ禍もあって「ルートが分かり難く迷い易いので注意」と書かれていたので かなり荒れていることを予想していた 。

 この日も地蔵大滝の岩の上に到着が11時だったので、誰もいない岩の上でウグイスの囀りを聞きながらランチタイムにした。数々の渡渉点も平常水量で、ここまでは難なく渡ったが 沢の上部に来ると ルートが見えなくなり 不明瞭な箇所が多くなり3か所程行って見ては引き返したが 基本的に沢から外れない様に登り続けたので 迷う様な事は無かったが。

 でも途中で最近無かった疲労で足がつり気味になり 山頂目前で何度か小休止したので4時間で登れる筈が 山頂に5時間半も掛かかってしまった。足がつる時は「芍薬甘草湯」(しゃくやくかんぞうとう)漢方薬でを筋肉を抑制するので飲むようにしているが この日は調子が良かったので少し油断していたのが不味かった・・ 高齢化も進行しているのだろうか。

 山頂は大阪神戸湾の眺めも素晴らしい晴天で 暫く眺めた後に 下山道を見つけたが 30分ほどで曇り空になったので 横着してケーブルで下ることに決めた。下っても2時間なのだが 近くの摩耶三角点を回ってからベンチで湯を沸かしカップ麺を消化して4時のロープウェイで下山したのが正解だった。

 摩耶山頂は掬星台(きんせいだい)と言う展望台703mにされているが、真の山頂は近くにある林の中の三等三角点698mだ、展望のないが 少し北200mにある天上寺の裏山の摩耶別山717mが一番高いのだそうだ、寺は何度も行っているが裏山はあるが登る人もいない・・。

 三角点を調べると、山の三角点は測量基準で決められ、一等三角点は何処からも見える基準重視で設定され 百名山登録も多いのだが、高くても雲がかかり他の三角点から見え難い理由で富士山は二等三角点で 実際の三角点最高峰は南アの赤石岳3121mだそうだ。いろいろ山は登ったが気にしていなかった三角点は地理測定用で三等なとは補助基準点の位置づけらしい。

 

  滝の上でランチタイム

 

 魚眼レンズで撮ってみると


2305- 布引の滝、鍋焼うどん

2023-05-10 | 山登り

 新神戸駅の六甲山北側斜面に布引の滝がある。落差43メートルだが、少し前に雨が降り水量がいつもの3倍くらいで 展望場所にいても飛沫を浴びる。丁度昼時で 滝の上にある「おんたき茶屋」の鍋焼うどんを注文したが登った疲れで 暖かいものは意外と美味しかった。

 この茶屋は登山道にあり 長い間コロナ禍で休業していたが 今日は運も良かったようだ。歴史は古く明治の神戸開港の頃の創業と言うから150年を越えている。崖の上に建つ懐かしい小屋風の建物だが 自然と隣り合わせで 災害・震災にも修復を繰返し 原形を変えていない現存する唯一の建築物なのだそうだ。住所は「中央区布引遊園地〇〇番地」・・遊園地か。

 調べてみると開港時、外国人が市民のために東遊園地はスポーツに 布引遊園地は滝を中心にした物見遊山の遊園地を設置したのが始まりらしい。遊園地も外来語から生まれたが、本来は何もない広場で、布引遊園地は茶店と土産物屋が10軒ほどあり 賑わっていたそうだ。一方の海側の東遊園地はルミナリエで有名になり、今は市民の憩いの場としてリニューアルされここも 賑わっている。

 おんたき茶屋の創業時の去来軒と言う名前は1914年(大正3年)に変えられ 現在は4代目だ。当時英国の日本旅行誌にこの茶屋が紹介されていたと言うから海外で有名だったらしい。

滝をさらに展望台を過ぎて、布引貯水池まで登って来たが 海外に情報が拡散しているのか行きかう外人客が多いのには驚いた。

 今は珍しい、外国人技術で作られた古い鉄橋・ 貯水池とか 都会の真ん中にある大滝と言う 場所は世界でも珍しいのかも知れない。私も新幹線駅のすぐ裏側にある大滝なんて日本でも珍しいと思っているが。

 

 

 この日記帳の国内外の観光客の記録が面白い・・山小屋みたいだ

 いつも見るカイツブリ夫婦がいない、渡り鳥なのでまだ寒いのかも・・


2211-秋六甲・紅葉谷

2022-11-07 | 山登り

   六甲山の紅葉谷コースが、この秋に3年振りに通行止解除したと言う記事を見た。数年前の秋とても奇麗だったので、西おたふく山から北側斜面の紅葉谷から有馬に下ることにした。

長い通行止めは登山道に散乱する落石や 崩れた登山道を谷を避けて尾根に迂回させる様子を知ると 荒れた登山道の修復には大量の材料を運び 工事しないと出来ない労力には感謝してしまう。肝心のこの谷間の紅葉は今年はブナ落葉ばかりでモミジ茶色で寒さが少し早く盛りは過ぎてしまったらしい。枯れ葉の道も悪くないが、又真っ赤な紅葉の谷間で コンロを出して休む機会はなかったが 河原で休憩したら 他のグループも仲間入りしてきて 紅葉は無くても多少は賑やかになった。

  住吉道の左岸から右岸道から登るコースは、登山者も少なくいつも静かだが ルートが不明瞭で人気がないのだが  恐らく地図で示されている渡渉点が水量が多過ぎて靴を脱がないと渡れないからだろう。私も地図で渡渉しようと試みて数回 失敗して3回目にヤマレコの登山者サイトで 渡渉ポイントを大平岩と言う崖下に下り 丸木橋をロープを使って渡ったと言う情報でこのルートを知った。同じコースでも季節でも 時々で雰囲気は変わるし 不明瞭ルートは雑草の少ないこの時期が一番楽なのだ。

 今回も西おたふくの標高800mからの熊笹の中を分けて登る尾根道から山頂のまでの紅葉が素晴らしかったし 純毛の登山シャツても暑くも寒くも無く マスクも外して思いきり山の空気を吸い込んできた。相変わらずゆっくり歩きなので、下山は予定した時間より1時間程遅れたが 明るいうちに下りた山間の温泉街なのに 何故か外国人人気スポットにされているらしく いつもの「銀の湯」で体調を整えていたら 隣で体を洗っていたのも英語を話す異人さんだったのは 為替の円安の影響なのかも知れない。

 温泉街を歩く客にも外人さんが多く 温泉饅頭屋にまで並んでいたが 私もお土産に数個を買って帰宅した。

 

  9:30  五助堰堤の湿地帯

 9:50 住吉道の朝

 11:30   西おたふく山頂アンテナ展望

 13:10 山頂道路沿い 極楽茶屋 南展望

 13:30 紅葉谷下山道

 16:10 有馬の源泉らしい


2210- 氷ノ山に登る

2022-10-14 | 山登り

 兵庫県神戸市に移転して10年になるが、県の最高峰「氷ノ山 1510m」にやっと登ってきた。岡山で車があった頃は、山陰の鳥取・城崎温泉・出石・豊岡など走り回っていて 氷ノ山は山と言うよりスキー場しか認識していなかった。ところが車と免許を手放して見て、この山を思うと県北の播但線とか駅の八鹿(ようか)も知らないし 日帰り登山は無理でキャンプ場で前泊し その翌日に日帰りする計画とした。(そのために小型テントを購入した・・この歳で)

 この山の由来は「昔、天照大神の一行が東征の際、ふもとの村で一夜を過ごされました。・・翌朝、天照大神は、木々のこずえに朝日がそそぎ、まるで宝石の様に 輝く様子を見て思わず “日枝の山・・・” とつぶやかれ いつしか氷ノ山と呼ばれるようになった」とあり疑問だった 鳥取の大山1729m・岡山の蒜山1202m、広島宮島の弥山535mも全てを「山→せん」と呼ぶが理由がこれは仏教で使う呉音読みで 仏教・山岳信仰と関連とか仙人が住む所を指すとか 又「鋭くとがった形の山」という形状からのも考えもあるらしい。そして全国で70個ほどある「山-せん」と呼ぶ多くは「 鳥取・岡山・島根」集中して大昔に大陸から渡って来た人々が住み着いてその様に呼んでいたのが定着したようで中国地方の歴史は とてつもなく古いらしい。

 豪雪地なので紅葉時期の気温が下がる前にと 晴れの日を予報確認して出かけた。前日の午前中に家を出て午後に着いた誰もいないキャンプ場の隅に設営し、炊事場の書かれていた管理人さんに電話で使用許可をとった。その夜は星は見えず朝7時半に出たが、午前中は曇りで暑くはなかったが登り4時間半かかって12時半に着いた山頂は深い霧の中だった。山陰の山並みは見えなかったが、途中、追い抜かれてしまった 鳥取側から登って来た20人程の中学生と一緒になり 賑やかな山頂で 一緒に写真など撮りあいをしたが。

 下りは南西に神大ヒュッテに向うとやっと 薄日が射してきて下界に国際スキー場も見えるようになった、ヒュッテからの東尾根の下りは登山道が不明瞭で標識も少なく 道は荒れていてかなり苦労させられた。完璧に整備された六甲山ルートと比べるのは、無理があるが 明日から「氷ノ山秋山登山大会」が計画されているらしく 今年は同じコースを沢山の人が登るそうなので そのうち整備も進むのだろう。しかしこの山陰の山は、千メートルを越えても、飲める水が豊富に流れ 西日本随一の湿地帯も多く春は水芭蕉も見られると言うから 春にも再び登ってみたいと思う。

 購入したテントだが、予めインナーとフライが繋がれていて 慣れたら5分で設営できそうな構造。内部は照明用フックとか、メガネ入れ、入口も突出しポールがあり外気温と内部温度は10度差もあったから かなり頑丈。価格1万三千円にしては出来過ぎで、ツーリング人口が多いフランス・メーカーだから出来た価格だろう。すっかり気に入ってしまったが・・。

 

 前日夕方、養父市 氷ノ山親水公園キャンプ場に

 至る所に水場がある

 秋の山道

 氷ノ山越え・・氷ノ山・鉢伏山の交差点

 霧で山頂小屋が霞んでる

 山頂三角点1510m、展望ないが賑やか・・

 下り始めると晴れ間から国際スキー場

 神大ヒュッテ周辺は湿地帯の木道

 氷ノ山の代表的な周回コースを体験してきました