・・・ 残りは57日 ・・・
✿ 白よりも黄色の菊が年配の女に見えて昼が熟れゆく 松井多絵子
昨日は文化の日、晴天の祭日だったが家でのんべんだらりと過ごした。夕方、近くのスーパーへ行くと花売り場に菊の花束がいくつも置かれていた。子供のころ、11月3日に多摩川園の菊人形展を度々見たことを思い出す。いま各地で菊祭りがあり、東京でも文京区菊祭り、湯島天神菊祭り などがあるのに私は見ていない。白菊は葬式や墓参りの花になり、私には悲しく淋しい花、黄色の菊は円熟した女に見えて眩しい花になってきた。
今日は晴れているのに寒い。文化の日の翌日から冬になる、ような気がする。そして今年ももうじき終わる、残りは57日だ。菊は終章を飾る花、だから私は加齢とともに菊離れしているのかもしれない。紫陽花は1か月近くも咲き続け散ることもなく萎えてゆく。ドライフラワーにして今も居間を飾っている。紫陽花の盛りをすぎるのは7月。あゝ今年も半分終わってしまったと少し淋しくなる、しかし残りの半年に何かイイコトがありそうな気がする。昨日、「文化の日」の受章の方々をTVで見たのち、私はまもなく落葉する木々を眺めた。
✿ 声をあげ我が笑えば黄の声を張り上げ踊りそうな乱菊 松井多絵子
お隣りの庭の満開の乱菊が今にも踊りだしそう、踊ろうかしら私 11月4日
※ ※ ※ ※ ※
短歌情報 朝日カルチャー新宿教室 11月12日(水) 13:30~15:00
◆ 歌人・佐佐木幸綱を藤島秀憲が読む ◆
藤島秀憲氏は 「心の花」会員。昨年刊行の歌集『すずめ』短歌研究社(2000円)
芸術選奨新人賞 ・ 寺山修司短歌賞受賞
㊟受講料 会員3024円、一般3672円 03-3344-1945
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます