えくぼ

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「コケ旅」 へ行こう

2019-07-29 14:03:48 | 歌う
わたくしの抜けがらとなりハンガ一に吊られる服は古寺の苔色

昨日に続いて今日も33度、いまテレビで東京の梅雨明け宣言が、遅すぎる夏がやって来た、夏服と言えば明るい青がお決まりだが、40歳を過ぎた女は青が似合わない。青は青春の色、未練がましく青い服を着るのはやめよう。私は苔色の服を着ると心地よい。涼しくなる、女らしい気分になる。

「コケ旅」 へ行こう!朝刊の本の広告を見ながら3年前の今頃を思い出した。コケの世界は、驚きの小宇宙、日本各地に苔の絶景がある。

まず京都の西芳寺、世界文化遺産として知られている。しっとりとした苔に覆われた庭園は心を穏やかにする。

奥入瀬の渓流の岩は見事な苔に覆われ素晴らしい。心を洗われる。写真など撮らず短歌も詠まず私はただ眺めた。

苔の名所は各地にある。古木の密集している茂みには木がまるで苔のスカ一トをはいたような、楽しい大木も、湿度の高い日本は苔には棲み心地がよいのだろう。私は散歩の途中で立ち寄った神社や寺で苔に覆われた古木に会うとうれしくなる。私を待っていてくれたような、思わず深呼吸する。