えくぼ

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世界遺産になった「仁徳天皇陵」

2019-07-07 09:25:29 | 歌う
メモ帖もカメラも持たず見ておりぬ、かなたに「仁徳天皇御陵」

わたしは墓地が苦手である。死者たちの無念の思いが漂っているような、だから墓参りは春分、秋分で賑わっているときの昼に墓地へゆく。それなのに古墳は好きで「古墳を歩くツア一」には度々参加している。

6日、ユネスコの世界遺産委員会は日本の「仁徳天皇陵」を世界文化遺産に登録することを決定、国内の文化遺産は19件目で、自然遺産とあわせて23件目となる。わたしの財産が急に増えたような気がしてとても嬉しい。

登録されたのは、国内最大の前方後円墳の「大山古墳」や二番目の規模の「誉田御廟山古墳」 など。4世紀後半から5世紀後半に築造された49基、それぞれ4キロ四方に密集する。形や大きさも多様な古墳は個人の権力や身分の差が目に見える形で示されるようになり、歴史を物語る物証として認められた、

1500余年前の、しかも権力者の墓地。死者の無念が漂っいるはずがない。むしろ死者の満足や誇りが満ちていて墓地は明るい。わたしを元気にしてくれる、広大な墓地、前方後円というそのデザインが素晴らしい。現実のややこしさからわたしを解放してくれる。