えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

「これはいい手」?

2017-08-28 14:53:34 | 歌う
「これはいい手だと思って指す手は、あまりいい手じゃないことが多いんですね」これは天才将棋士と言われる羽生善治の言葉、永田和宏の対談集「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」から鷲田清一が引用している。

いい手と思って指す手は、相手にしても狙いが明確なわけで、可能性の幅は広がらない。人との語らいも思わぬ展開になるときが楽しい永田和宏、彼は細胞生物学者であり朝日歌壇の選者である、選者はひとり10首しか採ることができない、この欄に投稿していた頃に私はあの手この手で永田選者を攻めた。でもダメだった?

⚡二年前この街頭で候補者が日本を変えると叫んいたが

この歌が永田和宏氏に選ばれたとき私は「おや、まあ!」だった。私がひそかに自信のあった他の歌ではなく散文の切れ端みたいなこれが.?

日常の小さな発見を得意になっている歌はいかにも軽薄な私そのもの、でもこの歌は当選した候補者が約束を果たしてくれそうもない、裏切られたような悔しく淋しい私の気持ちが選者に伝わったのかもしれない。