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軽井沢からの通信ときどき3D

移住して11年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

雲場池の水鳥(9)オシドリ

2021-07-09 00:00:00 | 野鳥
 今回はオシドリ。雲場池でオシドリを見ることができるとはまったく予想しておらず、テレビの番組で北海道大学の構内で子育てをするオシドリのことを見た時にも、何か特別な遠い存在であるように感じていた。

 ところが、妻がツイッターの写真を見ていて、そのオシドリが近くの千ヶ滝地区にある池に来ていると教えてくれたのは4月頃であった。

 スマホ画面で見たその写真は素晴らしいもので、これまで私が雲場池で撮影してきた水鳥たちのものとは一線を画する解像度で撮影されていた。やはり、近くに寄ることが難しい鳥類の撮影にはそれなりの機材が必要なのだとこのとき痛感させられたのであった。

 そのころ、ブログで写真を紹介している友人のIさんが新たに超望遠レンズ購入し、そのレンズで撮影した写真を紹介し始めており、それらの写真はとてもよく撮れていたし、使い勝手も良いとの感想を書いているのを知り、私も鳥類の撮影用に思い切ってこの同じレンズの購入を決意した。

 昨年あたりまでは、主にチョウや山野草の撮影をしていたので、古いニコンD200とタムロンの望遠ズーム18-270mmでも何とかなっていたが、雲場池に散歩に出かけるようになって、撮影対象に鳥類が加わるようになってからは、特に物足りなさを感じていたのであった。

 今回購入することにした超望遠レンズは、オリンパス製の100-400mmズームレンズで、オリンパスのボディーと12-40mmズームレンズはすでに持っていた。これはアンティーク・ガラスショップの商品撮影用に購入してあったもので、ボディーは深度合成ができる機種オリンパスOM-D/E-M1である。

 Iさんからすでに評価は聞いていたので、カメラショップでの実物確認はスキップしてネットショップで購入することにしたが、調べてみると、1ヶ月以上待たなければならないようであった。しかし、実際に発注してみると数日で商品が届けられた。

 千ヶ滝付近の池にオシドリが来ているとの情報をもとに、現地の様子などを調べ始めていたが、先ずは毎朝の散歩で試し撮りをしてみようと、さっそく散歩のお供にニコンD200に替えてこのオリンパスEM-1を持ち出して雲場池に出かけるようになった。

 そして、数日が経った頃、雲場池の西側の遊歩道を歩いていて、対岸近くにいる水鳥に気がついた。毎日のように見かけているカルガモではなさそうで、望遠レンズ越しに確認すると、一羽の雄のオシドリであった。

対岸に見つけた雲場池のオシドリ1/2(2021.5.25 撮影)

対岸に見つけた雲場池のオシドリ2/2(2021.5.25 撮影)

 早速、撮影を開始したが、オシドリは池の東側にいて、周辺の林の陰になり朝日が差し込まないため暗く、どうしてもシャッター速度が遅くなってしまう。

 しばらくそのまま撮影を続けたが、飛び去らないように見えたので、私が池の東側に移動することにした。

 今度は、私を意識してか、オシドリは池の中心部方向、朝日が直接当たる場所に移動していった。撮影条件も良くなり、それまでより早いシャッタースピードで撮影できるようになった。

 オシドリが雲場池に現われたのは、この日一日だけで、その後の散歩で見かけることはまだない。千ヶ滝方面に撮影に出かけようと思っていた矢先のことで、幸運なできごとであった。 

 さて、思いがけない出会いのことに、ついつい前置きが長くなったが、いつもの「原色日本鳥類図鑑」(小林桂助著 1973年保育者発行)でこのオシドリについての記述を見ると、次のようである。美しい♂の羽色についての記述がやはりかなり長い。

形態 ♂の冬羽はきわめて美麗。三列風切内側の一枚は栗色に大きく拡がりいわゆるいちょう羽となる。嘴峰27~32mm、翼長214~250mm、尾長90~109mm、跗蹠33~40mm。♂は頭上金緑色にて後頭の羽毛は長く延び白色と赤栗色とを混じえている。背は暗かっ色で肩羽には藍黒色と白色とを混じえる。眼先は淡かっ黄色、頸側には栗色の細長い羽毛がある。胸は紫黒色で胸側には2条の白帯がある。腹は白。嘴は暗紅色。♀は上面暗かっ色にて眼の周囲から後頭にかけ白い線が延びている。胸は黒かっ色で白はんがあり、上嘴基部両側と喉と腹とは白色。脇は黒かっ色と黄かっ色とのまだら。♂の夏羽はいちょう羽を欠き全体♀に似る。
生態 シベリア東北部・満州・蒙古・中国・朝鮮・日本などに分布繁殖する。欧州でも天然に繁殖しているものが各所にあるが、これは昔東洋から輸入されたものである。水上生活すると共にしばしば高い樹枝上にも止まる。好んでシイの実を食す。山地の水辺に近い高木の天然樹洞に営巣することが多いが、皇居の外ぼり付近や明治神宮などで繁殖するものもある。冬期は群集して山間部の密林に囲まれた池や谷川に生息するものが多い。
分布 北海道・本州・九州で繁殖し冬期は本州中部以南・八丈島・四国・九州・対馬・種子島・奄美大島などに分布する。」

 では、以下に対岸に移動後に撮影した写真をごらんいただく。池中央部のよく朝日が当たる場所に移動したときのもので、撮影条件は改善している。

雲場池のオシドリ1/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ2/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ3/11(2021.5.25 撮影)
 
雲場池のオシドリ4/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ5/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ6/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ7/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ8/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ9/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ10/11(2021.5.25 撮影)

雲場池のオシドリ11/11(2021.5.25 撮影)

 撮影した写真を見ていると、今回のこのオシドリの♂はまだ若い鳥だろうと思える。図鑑の羽色の説明と見比べてみると、後頭の羽毛が未発達で、「長く延び白色と赤栗色とを混じえている」とは見えない。また、最近の図鑑の写真と比べてみても、眼の周囲から後頭にかけての白い線の延びも短い。さらに、オシドリの特徴であるイチョウ羽もまだ未発達のようである。

 全体の印象も、これまで写真で見ていたものとはやや異なり、頭部が小さいと感じる。これは後頭部へと伸びる羽が未発達のせいだろう。

 静止した時の姿も、頭部を後ろに引き胸を突き出したように見える写真を見ることが多いが、今回池を泳いで首を前に突き出して餌を食べる姿を見ていると、他のカモ類と同じように見えてほほえましい。

 いまのところ、雲場池で姿を目撃できたのは、この1日だけであったが、またいつか出会い、成長した姿を見せてもらいたいものである。オシドリ夫婦という言葉があるが♀を伴った姿もぜひ見せてもらいたい。


 
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山野でみた鳥(8)カケスとスピノーダル分解

2021-07-02 00:00:00 | 野鳥
 今回はカケス。題名にある「スピノーダル分解」とは何のことかと思われるだろうが、これについては羽の色との関係で後段で説明をする。

 軽井沢周辺の林で時おり見かけていたが、雲場池に朝散歩に出かけるようになってからはこのカケスに頻繁に出会うようになった。早朝、まわりが静かな中で、人の気配を感じたためか、大きな鳴き声が響き渡る。そして木々の間を飛びかう姿を見るが、なかなか下の方には降りてこない。

 それでも少しづつ写真撮影はできていたが、散歩を始めて1年ほど経った今年の3月にようやく目の前近くに姿を見せてくれた。雲場池の上方にある別荘の金属フェンスに止まったので、対岸からしばらくの間撮影ができた。

 そして次に何を思ったのか流れを越えてこちら側に飛んできて、近くの樹の枝に止まった。ここでも、しばらく止まっていたので木陰ではあったが撮影をすることができた。

 その後は、遊歩道の樹上にいて下を通る私の気配にも飛び去ることが少なくなり、時々撮影ができるようになっている。

 いつもの原色日本鳥類図鑑(小林桂助著、1973年保育社発行)には、カケスは次のように記されている。
 「形態 ハトよりやや小形の美しい鳥である。嘴峰28~31mm、翼長159~180mm、尾長136~159mm、跗蹠35~39mm。頭上白色にて黒色の縦はんがある。背と下面とはぶどう色、腰と喉とは白く、尾は黒色である。翼は白と黒のまだらにて翼の基部は美しい藍色と黒のまだらとなっている。飛行時には黒い尾と白い腰、白と黒とのまだらの翼は顕著である。
  生態 低山帯の森林中で繁殖するが、亜高山帯の下部に及ぶものもある。冬期は小群をなして山すそに漂行する。ジェーイッ、ジェーイッとなき、飛行は緩慢である。野外において他の鳥の声を巧みに真似することもあるが、飼い馴らした鳥は口笛其他をよく真似する。雑食性の鳥で秋期にはナラやカシの実を食し、こん虫類、両生類、くも類などをも食す。繁殖期に他の小鳥類の巣を漁りその卵やひななどを奪取して食することがまれでない。
  分布 留鳥として本州・四国および九州北部に分布繁殖する。
  亜種 北海道に生息する亜種は ミヤマカケスである。頭上は赤栗色で黒色の縦はんがある。また、佐渡産のものはサドカケス、九州南部および伊豆下田付近のものはヒュウガカケス、対馬産のものはツシマカケス、屋久島産のものはヤクシマカケスとそれぞれ亜種を異にする。」

 カラスの仲間ということで、上の文にあるように他の小鳥類の巣を襲うところなど習性も似ているようである。声も、美しい姿に似合わずだみ声で、同じカラス科のオナガに通じるものがある。眼光鋭く、頭上の黒色縦はんはプロレスラーの額の傷を思い出させるものがある。


雲場池のカケス(2020.4.9 撮影)


雲場池のカケス(2020.3.11 撮影)


雲場池のカケス(2020.4.9 撮影)

雲場池のカケス(2021.3.10 撮影)


雲場池のカケス(2021.3.10 撮影)


雲場池のカケス(2021.3.10 撮影)


雲場池のカケス(2021.3.10 撮影)


雲場池のカケス(2020.3.11 撮影)


雲場池のカケス(2021.3.21 撮影)


雲場池のカケス(2021.3.21 撮影)

雲場池のカケス(2021.3.21 撮影)

 このカケスは普通切手の意匠にも採用されていたことがある(1998.2.23~2014.3.31)。統一デザインでスタートした新シリーズの一つに加えられ、160円切手として発行された。他の同じシリーズの鳥切手にはメジロ(50円)、キジバト(62円)、シジュウカラ(70円)、ヤマセミ(80円)、コチドリ(110円)、モズ(120円)、ウソ(130円)、イカル(140円)などがある。



 ところでこのカケスの翼は原色日本鳥類図鑑に「翼は白と黒のまだらにて翼の基部は美しい藍色と黒のまだらとなっている。飛行時には黒い尾と白い腰、白と黒とのまだらの翼は顕著である。」と記されていたような特徴がある。

 この飛行時を撮影できたものは次の1枚だけで、鮮明ではないが雰囲気は分かると思う。

雲場池のカケス(2021.3.10 撮影)

 カケスの羽にみられる特徴的なこの水色~藍色と黒のまだら(縞)模様が入る部位を確認すると、次のようであり、小翼羽、初列雨覆、大雨覆の一部、次列風切の一部とみられる。
 

一般的な鳥の羽の名称
カケスの羽に藍色と黒の縞模様が入る部位

 静止状態では、一部が隠れてしまって、正確な部位を確認することが困難であるが、飛翔時の羽を確認するとおおむねこのようになっているものと思われる。

 さて、翼基部に見られる藍色部はオオルリの青に通じるものがあり、構造色であることが知られている。カケスの羽に見られる白や、水色~藍色と黒のまだら部分については、興味深い研究が行われているので、紹介しておきたい(Spatially modulated structural colour in bird feathers, Scientific Reports, Andrew J. Parnellら、21.December 2015)。

 このレポートは30種ほどいるとされるカケスの亜種のうち、ヨーロッパに生息する亜種についてのものであるが、形態は日本産とほとんど同じであり、ここでの議論は日本の亜種についても共通のものと考えられる。概要には次のように記されている。

 「ユーラシア・ジェイ(ガルルス・グランダリウス)の羽は、白から水色、濃い青色、黒などの反射色の周期的な変化を示す。こうした色を決めているのは羽枝(うし;Barb)の対応する部分で、スピノーダル相分離(分解)が起き、その分離相の大きさが連続的に変化していること、および空間分布が制御されていることを見出した。
 青色部の構造は、紫外域から青色域にわたる広い範囲の波長域の反射を示しており、これに対応するナノ構造は、150nm程度の長さを持ち、スピノーダル分解に特徴的な形態を示す。
 白色領域は、より大きい200 nmほどのナノ構造を有していて、粗大化したスピノーダル分解相からなり、広い波長域の白色反射をもたらす。
 我々の分析によると、鳥の羽の1本の羽枝の網目状のナノ構造は連続的に大きさが変化していて、これはケラチンが動いて相分離が起きる時間が制御されていることによっている。・・・」

 ここで登場した、「スピノーダル分解」について簡単に見ておく必要があると思う。元々は物理・化学の世界の用語であり、2種以上の物質の混合物が、高温では均一に混じりあっていても、温度が低下するにつれて2つの層に分離していくことがあるが、その様子を表す用語である。

 こうした相分離現象は、通常は次の図のように、均一に混じりあっているA+Bの状態からAの濃度の高い相やBの濃度の高い相が小さな集合体(核)を形成し、これが消長を繰り返しながら次第に成長するという過程を経て分離が完了する。これは核形成-成長プロセスと呼ばれる。
核形成-成長プロセスによる相分離進行の概念図

 スピノーダル分解は、これに遅れて見出された現象で、核を作ることなく、混合状態からAの濃い領域とBの濃い領域が同時に系全体で生じ、これがさらに進んで、スポンジの網目構造に似た分離相を形成するというものである。

スピノーダルプロセスによる相分離進行の概念図

 こうしたことから、網目状構造がある場合にはその形成過程でスピノーダル分解が起きていたものと判断されているのである。

 金属合金やガラスの混合物でこうした現象が1960年頃に見出されていたが、実は私の大学院時代の修士論文のテーマがこの「スピノーダル分解」で、鉄合金に関するものであった。

 当時、同じ研究室の多くの仲間は製鉄関係の企業に就職したが、私は硼珪酸ガラスでもこのスピノーダル分解が観察されていたことが縁となり、就職先に金属関係の会社ではなく、ガラス会社を選んだという経緯があった。

 それからおよそ50年を経て、ふたたびこうしてカケスの羽の構造の中に、スピノーダル分解の結果としてもたらされた美しいケラチンの網目状の構造色を知るようになるとは、感慨深いものがある。

 カケスの羽に話を戻すと、水色や藍色から黒へと変化するまだら模様が起きているのは、羽枝(Barb)部であるとされている。

 羽枝を一般的な鳥の羽の写真で示すと次のようである。この羽(正羽;Feather)はカケスのものではなく、猛禽類のものと思われるものを、散歩の途中で妻が拾ったものである。



一般的な鳥の羽の構造と名称

 羽枝からさらに両側に細かい突起である小羽枝(Barbules)が出ているが、この小羽枝は羽色には関係せず、左右で形状が異なっていて、一方には鉤(かぎ;Hooklets)があり、他方と交差することでマジックテープのように絡み合って、羽枝をつなぎ合わせている。

 この羽枝の表層部分(厚さ10ミクロン程度)を構成するケラチン/空気層が微細な構造を持ち、カケスの場合にはその大きさにより反射色が白から水色~藍色そして黒まで変化することが前記の研究で明らかにされた。



カケスの翼基部に見られる斑模様が羽枝に現れる様子を示す概念図

 多数のたがいに隣接する羽枝内部の微細構造が、その大きさを互いに連携するように制御し、結果としてカケスの翼基部の美しい縞模様を形成しているのを見ると見事としか言いようがなく、ここにもまた自然の驚異を見た思いがするのである。







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雲場池の水鳥(8)カイツブリ

2021-06-18 00:00:00 | 野鳥
 今回はカイツブリ。子供の頃住んでいた大阪にいくつもあったため池ではよく見かけたおなじみの種である。南軽井沢にある八風湖でもしばしば見かけていた。

 雲場池の入り口に据えられている案内板には、池に住む生き物が「雲場池の生態系」として紹介されていて、水鳥の代表としてカイツブリがとりあげられている。


雲場池入り口に設置されている案内板


同案内板の右下部分の拡大

 ただ、昨年2020年1月から12月まで、雲場池に朝の散歩に出かけて水鳥を観察した限りでは、カイツブリの姿を見かけることはあったものの、個体数も頻度もマガモ、カルガモ、キンクロハジロに比べずいぶん少なかった。

 たまに訪れる観光客は、まず見かけることはないだろうという感じがする。尤も、私が出かけるのは朝8時前後に限られていて、それ以外の時間帯のことは把握していないので、あるいは間違った判断をしているのかもしれないことを付け加えなければならないが。
 
 いつもの「原色日本鳥類図鑑」(小林桂助著 1973年保育者発行)でこのカイツブリについての記述を見ると、次のようである。

「カイツブリ類中最も普通の種類。嘴峰19~23mm、翼長94~108mm、尾長30~36mm、跗蹠34~38mm、夏羽は上面黒かっ色、前頸、頸側、頬、栗色。胸は淡かっ色で以下の下面汚白色。冬羽は上面灰かっ色。前頸、頸側、頬、胸は淡かっ色にて喉と胸以下の下面白。
 全国各地の湖沼、河川などにきわめて普通。池や沼で繁殖し、水草や藻を積み上げて浮巣を作り、抱卵中の親鳥は巣から離れる時には水草で卵をおおう習性がある。巧みに潜水する。北海道及び本州北部では夏鳥であるが、本州中部以南には周年生息する。
 北海道・本州・四国・九州で繁殖するほか奄美大島にも分布する。」

 昨年、カイツブリを撮影できたのは4月から5月にかけての短い期間であった。鳥類図鑑によると歩くのが苦手とあり、実際、陸に上がっているところを見ることはなかった。泳ぎは、雲場池で見ることができる水鳥の中では一番上手で、20~30秒も潜って餌を採っているので、潜ったところから随分離れたところに浮かんでくる。餌は魚類、水生昆虫などの動物とのことなので、雲場池にカイツブリの個体が少ないのはこうした餌となる魚類などが少ないからかもしれない。

 近寄ることができなかったことと、もともと日本のカイツブリ類で最小というくらい小さな鳥なので、あまりいい写真を撮ることができなかったが、撮影日順に以下これらを紹介する。雌雄は同色であり区別はできない。


雲場池のカイツブリ (2020.4.3 撮影)

雲場池のカイツブリ とマガモ♂(2020.4.3 撮影)

雲場池のカイツブリとカルガモ (2020.4.4撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.4撮影)

雲場池のカイツブリとマガモ♂(2020.4.4撮影)

雲場池のカイツブリ(奥)とキンクロハジロ♀(中)とカルガモ(手前) (2020.4.15撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.15撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.17撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.17撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.17撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.22撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.4.22撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.5.3撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.5.3撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.5.8撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.5.8撮影)

雲場池のカイツブリ (2020.5.8 撮影)

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庭にきた鳥(8)シメとモミジの木

2021-05-28 00:00:00 | 野鳥
 窓のすぐ近くに餌台を設置して、そこに集まって来る野鳥をビデオ撮影し、後で見直していたところ、いつもやって来るスズメ、シジュウカラ、キジバトなどに混じって、見慣れない鳥が映っていた。しかもかなり長時間にわたり餌台にいた。

 残念ながらこの時の映像はピントが大きくずれてしまっていたが、種の同定は可能であり、「シメ」と分かった。この後、数年にわたり餌台に来る野鳥の撮影は行ってきたが、モミジの木にくることはあったものの、シメが餌台にやってきたのはこの時だけであった。

 単独で餌台にやってきたシメであったが、あっという間に常連のスズメに囲まれてしまった。しかし、臆することなく、時にはスズメを威嚇しながら長時間居座り続けた。キジバトがやってきて、スズメと共に一度は追い払われたが、その後今度は、先に来ていたシジュウカラを追い出す勢いでまたやってきて、シジュウカラの大好物である牛脂には目もくれず穀類を食べ続けた。

 
餌台にきたシメ(2016.2.1 撮影後編集) 

 庭のモミジの木に止っているところはこの後も何回か見かけたので写真撮影はできた。図鑑によると、シメはエノキやモミジの種子が好物とのことで、これが狙いであったことがわかる。時には散って雨樋の中に溜まっているモミジの種子を熱心についばむ姿も見られた。

 ずんぐりした体に、やや不釣り合いに太い嘴が印象的である。羽色は地味だが、なかなか美しいとの印象を与える。ウィキペディアによると、蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)という異称があるとのことで、「シー」と聞こえる鳴き声と、鳥を意味する接尾語である「メ」が和名の由来となっているという。 

 いつもの原色日本鳥類図鑑(小林桂助著、1973年保育社発行)には、シメは次のように記されている。
 「形態 体の割合に嘴巨大。嘴峰20~21mm、翼長98~102mm、尾長53~65mm、跗蹠21~22mm。♂は頭上黄かっ色、上頸灰色、翼は光沢ある藍黒色で幅広い白帯がある。目先、腮(あご) から喉中央にかけて黒。尾は藍黒色で尾端に幅広い白帯がある。嘴は白黄色であるが、夏期は鉛色になる。♀は頭上♂よりも著しく淡色である。
  生態 渡りの時は小群をなすが、冬期は単独のことが多い。樹枝上に止まり、チチッ、チチッとなく。地上に下りて植物の種子をついばむこともある。
  分布 北海道で繁殖し、秋期本州・伊豆七島・四国・九州・屋久島・対馬などに渡来して越冬する。まれに本州中部以北の山地で繁殖するものがある。」

 以下、庭のモミジに来ているところを撮影したものを紹介する。

雪の降った朝、庭のモミジにきたシメ 1/2(2016.3.14 撮影)

雪の降った朝、庭のモミジにきたシメ 2/2(2016.3.14 撮影)

庭のモミジにきたシメ 1/11(2016.12.21 撮影)


庭のモミジにきたシメ 2/11(2016.12.21 撮影)

庭のモミジにきたシメ 3/11(2019.1.28 撮影)


庭のモミジにきたシメ 4/11(2019.1.28 撮影)


庭のモミジにきたシメ 5/11(2019.1.28 撮影)


庭のモミジにきたシメ 6/11(2019.1.28 撮影)



庭のモミジにきたシメ 7/11(2019.1.28 撮影)

庭のモミジにきたシメ 8/11(2019.1.28 撮影)

庭のモミジにきたシメ 9/11(2019.1.28 撮影)

庭のモミジにきたシメ 10/11(2019.1.28 撮影)

庭のモミジにきたシメ 11/11(2019.1.28 撮影)

 以前にもこのブログに書いたことがあるが(2016年11月11日公開)、我が家にはモミジの木が4本ある。イロハモミジが3本、ヤマモミジが1本である。土地を購入した時にすでにあったもので、2本ある樹高15mほどの大木のうちの1本と、次に大きい10mほどの木とは、建築予定場所にかかっていたので設計・建築士のMさんに相談したところ、これほどの大木を移植するには費用もかなりかかるので、伐りましょうかという答えであった。

 我が家よりも先に家を建てて越してきている近隣の人の話では、秋には近くを通りかかった観光客が、この木の紅葉を見に立ち寄り、写真を撮っていましたよ、などと聞いていたし、軽井沢という土地柄、そう簡単に樹木を伐ることもためらわれたので、この土地を斡旋してくれたIさんに相談したところ、造園業のSさんを紹介していただいた。

 Sさんによると、移植はそんなに難しいものではなく、費用もMさんから聞いていたものの1/10くらいで済むというし、準備して進めれば絶対に枯れることはないと太鼓判を押してくれた。

 そこで、すぐに、Sさんに2本のモミジの移植をお願いし準備に入った。まず最初は、木はそのままにして太い根を切り、1年程度かけて新しく細い根が成長するのを待つことから始まった。

 そして、翌年家の建築が始まる時期に合わせて、これらを所定の場所に移動してもらった。この移植からすでに7年ほどが過ぎているが、移植後しばらくは、やや元気がなかった大木のモミジもここ数年で樹勢は回復してきている。そして、移植しないですんだ、他のモミジの木と共に毎年大量の種子をつけ、それを周囲にばら撒いている。

 「シメ」がその種子を食べてくれるのであるが、何しろ庭にやって来るシメはこれまでのところ、先に紹介した一羽だけで、とてもモミジの種子の量を減らすことはできない。

 おかげで、我が家の庭にはモミジの実生苗が一面に生えてきている。雑草を抜くときに、多少ためらいもあって、そのままにしておくと、すぐに成長して3年目には50cmほどに成長して、周囲の木の根に絡んで手に負えなくなってしまう。

 そこで、仕方なく抜いていたのであるが、3年ほど前に、私共のガラスショップの隣で手作り雑貨や朝採りの野菜などを販売しているNさんに、妻がそんな話をしたらしく、モミジ苗を販売しましょうということになった。

 しかし、50cmほどに育った苗を鉢に植えて店頭に置いていただいたものの、まったく売れる気配はなかった。そうこうしているうちにNさんは一昨年末に、コロナの始まる前であったが店をたたんでしまった。

 相変わらず庭にはどんどん新しい実生苗が生えてきているので、昨年初夏のころ1年から3年目の実生苗を抜いて、小さいものはビニールポリポットに、大きく育っているものは素焼きの鉢などに、捨てないで植えておいたところ、活着しているようであった。

 100~200個ほどたまっていたこの苗を、秋の紅葉シーズンが近くなった頃、ガラスショップ前にワゴンを出してその上に並べ、「軽井沢のモミジ苗・ご自由にお持ちください」と張り紙をしておいたところ、大人気で全部貰われていった。

 
モミジ苗配布用の張り紙(2020年秋に使用)

 今年もまた庭の草取りの時期になり、昨年と同じようにモミジの苗を抜き取り、せっせとビニールポリポットなどに移している。夏になり活着が確認出来たら、また昨年同様配布できればと思っている。

庭から抜いてビニールポリポットなどに植えた実生のモミジ苗(2021.5.27 撮影)

 私自身も、昨年実家を整理した際に持ち帰ってきた、父が使っていた浅めの植木鉢にモミジ苗を盆栽風に植え、楽しむことにした。

浅い植木鉢に植えたモミジ苗(2021.5.27 撮影)
 
 ところで、このモミジの大木を移植してくれた名人Sさん、集金に来てくれるよう再三にわたり連絡していたが、いまだにその費用を支払えないでいる。

 なんでも、当時中軽井沢に建設中であったビル・ゲイツ氏の巨大別荘の植栽を(一部?)請け負っていたそうで、忙しくまた相当な売り上げになっていたので、我が家のゴミのような商売はもうどうでもよかったのかもしれないと思っている。


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山野でみた鳥(7)オオルリ

2021-05-14 00:00:00 | 野鳥
 今回はオオルリ。昨年1月に始めた雲場池の朝の散歩では、多くの野鳥に出会ってきたが、中でもこのオオルリは印象深いものとなった。

 最初に見かけたのは、昨年4月26日のことで、いつものように遊歩道を歩きながら写真を撮っていたが、さっと目の前を横切る鳥の姿に、青い輝きを認めて追うように視線を移動すると10メートルほど離れた別荘のフェンス脇の木の枝先ににオオルリが止まっていた。

 この日めずらしく持っていた双眼式ビデオカメラを構え撮影し始めたが、僅か20秒ほどで、すぐに視界から消えていった。この時の映像は次のようである。

 
オオルリのビデオ映像(2020.4.26 撮影)

 映像内容としては、まともなものではないが、記憶に残る出会いであった。この年はその後オオルリに出会うことはなかった。

 そして今年、昨年とまったく同じ4月26日の朝再びオオルリが、今度は後ろから飛んできて、すぐ前の木に止った。

 今回は飛び去ることなく、長い時間、周りの木から木へと移動しながら時々囀っていたので十分撮影ができた。

雲場池のオオルリ 1/5(2021.4.26 撮影)

雲場池のオオルリ 2/5(2021.4.26 撮影)

雲場池のオオルリ 3/5(2021.4.26 撮影)


雲場池のオオルリ 4/5(2021.4.26 撮影)

雲場池のオオルリ 5/5(2021.4.26 撮影)

 そして、2日後の28日。今度は高い木の上にいるオオルリに気が付き、撮影を始めると、飛び去ることなく、むしろ近寄ってきて撮影に応じてくれた。

 ヒタキの仲間はこうした行動を示すことがあると聞くが、私は初めての経験であった。以前、妻の手にコガラが止まったことがあり、その時は随分驚いたのであったが、たいていはカメラを向けると飛び去ってしまうのである。

雲場池のオオルリ 1/7(2021.4.28 撮影)

雲場池のオオルリ 2/7(2021.4.28 撮影)

雲場池のオオルリ 3/7(2021.4.28 撮影)

雲場池のオオルリ 4/7(2021.4.28 撮影)

雲場池のオオルリ 5/7(2021.4.28 撮影)


雲場池のオオルリ 6/7(2021.4.28 撮影)


雲場池のオオルリ 7/7(2021.4.28 撮影)

 いつもの「原色日本鳥類図鑑」(小林桂助著、1973年保育社発行)でオオルリの項を見ておくと、次のように記されている。
 「形態 ♂はルリ色で美しい。嘴峰12~14mm、翼長88~96mm、尾長57~66mm、跗蹠15~17mm。♂は頭上光沢あるるり色で以下の背面、尾は藍色。顔、腮、喉、胸は黒。以下の下面は白く脇は黒色。♀は上面暗緑かっ色で下面は淡黄かっ色である。♂の幼鳥は♀に似るが腰と尾はるり色を帯び、風切羽の外弁もるり色である。
  生態 我国には夏鳥として渡来繁殖し各地に普通。低山帯に営巣することが多いが、渡りの際には市街地の庭園、公園にもまれでない。高いこずえに止まってピッ、ピッ、ギチ、ギチ、ギチと美声でなく。冬期は中国南部・馬来(マレー)諸島などに渡る。
  分布 北海道・本州・四国・九州で繁殖する他、伊豆七島・対馬・屋久島にも渡る。」

 姿だけではなく、声も美しい鳥ということになるが、今回は鳴き声は聞けたものの、それほどの美声とは感じなかった。他の図鑑、「野鳥観察図鑑」(2005年 成美堂出版)にも、「雄は樹木の枝先で、大きな声で盛んにさえずる。その声はウグイスやコマドリと並んで日本三鳴鳥といわれるほどの美声であり、雌もさえずることがある。・・・」と記されているのであるが。

 ちょうど今の季節はコマドリは聞けないがウグイスが盛んに鳴いている。それとミソサザイの長い囀りが聞かれ、私はこのミソサザイも三鳴鳥に勝るとも劣らないと思っているのだが、オオルリの美声も聞いてみたいものと思う。

 ところで、オオルリの羽のこの美しい青色は、カモ類の翼鏡の青色にみるような金属光沢ではないが、やはり構造色だとされている。次の写真はオオルリの青色に似たカルガモの翼鏡のとマガモの翼鏡のおよび頭頸部のいわゆるアオクビと言われている緑色である。マガモの翼鏡の色はカルガモも同じで、見る角度が変化しても比較的安定して青色を呈しているが、頭頸部の色は光の当たり具合で緑色~青色~紫色まで変化する。

カルガモの翼鏡の青色構造色(2020.5.18 撮影)


マガモの翼鏡の青色と頭頸部の緑色構造色(2020.1.29 撮影)

 マガモの頭頸部の色が変わって見える様子は次のようである。

紫色に輝くマガモ♂の頭頸部の構造色(2020.3.25 撮影)


緑~青~紫色と微妙に変化するマガモ♂の頭頸部の構造色(2020.3.25 撮影)

 オオルリの色も光線の当たり具合によっては、例えば頭頂部などは先の写真でも明らかなように、しばしば白っぽくあるいは水色に見える。この頭頂部も見る角度によっては、背の部分と同じようなルリ色に見えることもあるので、羽の構造が背や尾の部分とは微妙に違っているのだろう。

 オオルリの構造色については、軽井沢でオオルリの観察をした徐敬善さんのレポートに詳しい(Bird Research News Vol.15 No.7 , 2018.7.10)。

 それによると、「羽一枚を詳しく観察 すると,中央の羽軸の両側に複数の羽枝 (barb)が付いている. この一つの羽枝を光 学顕微鏡で観察すると,羽枝を中心として両側に多くの小羽枝 (barbule) が付いている.オオルリの青い羽は実際には羽全体がすべて青色で はなく,羽枝は青い色,小羽枝は黒色だということがわかっ た。(徐2016)」としている。

 そして、「この鮮やかな青色は、羽枝の内部のβケラチ ンのスポンジ構造における光の干渉性散乱などによって作 られる(Prum et al. 1999)。一方、小羽枝にはケラチン構造 がなく、メラニン色素があるために黒色味を帯びている。こ の青い羽枝が数えきれないほど重なっており、全体的に羽 をみると青くみえる。(徐2018)」としている。

 ところで、このオオルリを見ていると、これこそがメーテルリンクの童話に登場する「青い鳥」かと思えてくる。物語ではチルチルとミチルが探し求めた青い鳥は実在しない象徴的なものであるとされているので、青い鳥はヨーロッパにはいないか、極めて珍しい鳥ということになるのだが。

 実際、オオルリの生息域はアムール・ウスリー・中国北東部・朝鮮半島で繁殖し、冬期は中国南部・インドシナ・スマトラ・ジャワ・ボルネオ・フィリピンに渡るとされ、ヨーロッパは含まれていない。

 日本にはオオルリの他コルリがいて、よく似た青い鳥といえるが、これも生息域にヨーロッパは含まれていない。

 カワセミ、ルリビタキ、イソヒヨドリといった種もまた日本では青色の鳥として知られていて、これら3種はヨーロッパにも生息域が広がっているので、ヨーロッパの青い鳥とみてもいいようだが、これらの羽色には他の色が部分的に含まれているので、やはり理想的な「青い鳥」とは言えないのかもしれない。

 一方、名前の方から見るとEurasian Blue Tit というヨーロッパ全域に生息している日本のシジュウカラに近い種がいる。背中などは美しい青色をしているが、全体の配色をみると前3種と同様、青色の鳥ではあっても「青い鳥」とはみなされないようである。やはりヨーロッパにはオオルリのような青い鳥はいないということになる。


Eurasian Blue Tit のプリントされたイギリス製マグカップ
 
 物語の作者メーテルリンク(Maurice Maeterlinck, 1862年8月29日 - 1949年5月6日、ベルギー生まれ)は最も大きな成功作であるこの『青い鳥』(1907年発表)などにより1911年にノーベル文学賞を受賞している。

 1919年には米国に渡り、その後1930年にはフランス・ニースで城を買い取っていたが、1939年母国滞在中に欧州で第二次世界大戦が勃発すると、彼はナチス・ドイツのベルギー・フランス両国に対する侵攻を避けリスボンへ逃れ、更にリスボンからアメリカに渡った。彼は、1918年のドイツによるベルギー占領を批判的に書いていたからである。

 また、ドイツとその同盟国であった日本には決して版権を渡さないよう、遺言で書き記しているという。

 もっとも、『青い鳥』が刊行されたのは1908年で、日本では1911年には翻訳が出ているので、戦前に日本の出版社は『青い鳥』の版権を獲得している。

 しかし、遺言の影響もあり、戦後1980年頃まではメーテルリンクの新たな作品は翻訳されていなかったが、その後は遺族との交渉で版権が取れるようになったとされている。さらに、2000年以降は日本ではメーテルリンクの著作権が切れたので、現在は問題がなく刊行ができているという。

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