軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

今月の雲場池(9月)

2023-09-29 00:00:00 | 軽井沢
 暑い日が長く続いた今年の軽井沢だが、ようやく朝晩涼しさを感じるようになってきた。雲場池周辺の木々にも変化が現れ、秋の気配が感じられる。

9月2日撮影

9月5日撮影

9月10日撮影

9月14日撮影

9月20日撮影


9月22日撮影


9月25日撮影

9月28日撮影

 池の表面に浮かんでいた藻も次第に流れ去り、澄んだ池の水を透して大きく成長したニジマスらしい姿もよく見えるようになった。

悠々と泳ぐニジマス 1/2(2023.9.14 撮影)

悠々と泳ぐニジマス 2/2(2023.9.14 撮影)

 水鳥の姿はまだ少なく、池に見られるのは今年繁殖したカルガモだけという日が続いていたが、中旬ごろからカイツブリのつがいと思える2羽が姿を見せるようになった。昨年は、カイツブリが子育てをする様子を見ることができたが、今年は雛の姿は見られない。


カルガモを見つめる散歩中の犬(2023.9.10 撮影)

カルガモ(2023.9.14 撮影)

カルガモとカイツブリ 1/2(2023.9.14 撮影)

カルガモとカイツブリ 2/2(2023.9.14 撮影)

カイツブリのペア(2023.9.14 撮影)

カイツブリ 1/2(2023.9.14 撮影)

カイツブリ 2/2(2023.9.14 撮影)

 下旬には、コガモ数羽とマガモのエクリプス1羽、オナガガモと思われるつがいが姿を見せた。コガモはその後も確認できたが、マガモとオナガガモの姿を見たのは1日だけであった。このペアがオナガガモだとすれば、雲場池で見るのは初めてである。

コガモ(2023.9.22 撮影)

コガモ(2023.9.26 撮影)

マガモ・エクリプス 1/2(2023.9.21 撮影)


マガモ・エクリプス 2/2(2023.9.21 撮影)

オナガガモのペア(? 2023.9.25 撮影)

オナガガモのエクリプス(? 2023.9.25 撮影)

 一方、今年はこれまでになくチョウを見る機会が増えた。先月に引き続き、9月上旬にはミヤマカラスアゲハとカラスアゲハが遊歩道脇に咲いているアザミの花に華麗な姿を現した。2種とも長時間、このアザミの花で吸蜜を続けていたので、たくさんの写真を撮ることができた。

 このアゲハたちはホバリング状態で吸蜜をするが、疲れてくると、近くの葉などに止まって休息し、再びアザミに向かうということを繰り返していた。

 このアザミにはヒョウモンチョウの仲間やホウジャクの仲間も吸蜜に訪れていた。

ミヤマカラスアゲハ♂ 1/3(2023.9.2 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♂ 2/3(2023.9.2 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♂ 3/3(2023.9.2 撮影)


ミヤマカラスアゲハ♀ 1/3(2023.9.3 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♀ 2/3(2023.9.3 撮影)


ミヤマカラスアゲハ♀ 3/3(2023.9.3 撮影)

カラスアゲハ♀ 1/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 2/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 3/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 4/5(2023.9.10 撮影)

カラスアゲハ♀ 5/5(2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂1/3 (2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂2/3 (2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂3/3 (2023.9.10 撮影)

ホシホウジャク(2023.9.10 撮影)

 雲場池周辺の別荘地の庭や道路上で、ニホンリスの姿を見る機会も増えてきた。エサ台にやってくる場合とは異なり、敏捷に駆け回るので撮影となるとなかなか難しい。

ニホンリス 1/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 2/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 3/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 4/4(2023.9.26 撮影)

 ある日、別荘地を通って帰宅する途中、キツツキのドラミングの音が聞こえてきたので、音のする方を探してみると、樹木ではなく真新しい別荘の屋根裏に止まっているアオゲラの姿があった。この時、このアオゲラは私の足音に気が付いたのか、すぐに飛び去って行ったが、跡を見るといくつもの穴があけられていた。


真新しい別荘の屋根裏に開けられた穴(2023.9.14 撮影)

 数日後、同じ場所で再びドラミングの音が聞こえていたので、今度はそっと近寄ってみると開けられた穴の数は増えていて、アオゲラが穴を開けているところであった。次のようである。
 別荘の所有者には、何とも気の毒なことである。

別荘の建物に開けられたいくつもの穴とアオゲラ(2023.9.20 撮影)

穴を開けるアオゲラ(2023.9.20 撮影)

 雲場池周辺では、多種多様なキノコが数多く発生している。私には名前の判らないものがほとんどだが、タマゴタケとテングタケについては特別に気を付けて見ていると、今年はだいぶ発生数が多いと感じる。6月から7月頃にも発生していたので、今年2度目の発生である。

 テングタケは、色は紅色と褐色と異なるが、外観はベニテングタケとよく似ていて、いかにもキノコらしい種なので撮影することが多い。ただし、毒キノコである。

 タマゴタケは、逆にその赤い外観から一見毒キノコかと思えるが、食用として知られているもので、できることなら採集し賞味したいところであるが、軽井沢町ではまだ採取の自粛要請が続いていて、「山菜(コシアブラ・タラノメ・ゼンマイ及びコゴミ(野生))や野生きのこは、取らない、食べない、販売しないでください」とのアナウンスがHPで行われている。もちろん福島第一原発からの放射能汚染物質(セシウム137)による土壌汚染が原因である。

 この2種のほか、珍しいと思える2種について写真を載せる。一つはカサの部分が数㎜と小さく真っ赤なキノコで、種名はアカヌマベニタケと思われるもの。もう一つは針状物が放射状に多数出ているキノコで、不思議な外観をしている。調べてみると、この針状の物は、キノコのカサについたカビで、特にチシオタケに特有のもので、タケハリカビというとのこと。


テングタケ(2023.9.22 撮影)

テングタケ(手前)とタマゴタケ(後方)(2023.9.21 撮影)

タマゴタケ 1/4(2023.9.21 撮影)

タマゴタケ 2/4(2023.9.22 撮影)

タマゴタケ 3/4(2023.9.3 撮影)

タマゴタケ 4/4(2023.9.14 撮影)

アカヌマベニタケ(2023.9.22 撮影)

チシオタケとそのカサに生えるタケハリカビ(2023.9.22 撮影)

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ウクライナ情勢(9/19~9/25)

2023-09-26 00:00:00 | ウクライナ情勢
9月19日
・対露 新興国へ支持訴え 国連演説19日から ゼレンスキー氏 対面参加
・首相、安保理改革呼びかけ きょう出発 「核なき世界」決意も
・ウクライナ バフムト南方 集落奪還 「急襲作戦を継続」
・中国 日本産輸入魚68%減 8月、全面禁輸響く
・「処理水」報道 落ち着く 柳条湖92年 混乱なし
・ウクライナ 無人機進化 官民一体 開発加速 陸上型で大型爆弾・自動制御飛行
・ウクライナ 国防次官全員解任
・米中 ハイレベル交流維持 補佐官と王毅氏一致
・訪露 軍事・経済で成果か 金正恩氏 帰国の途 ミサイル開発や水力発電
・中国軍103機 台湾周辺に 近年最多

9月20日
・露侵略「国連憲章違反」 バイデン氏、総会演説へ
・首相「拒否権の行使抑制」主張へ
・尖閣中国ブイ撤去要求 政府 船舶に注意呼びかけ
・中国前外相解任 理由は「不倫」 米紙報道
・G7外相会合主導 上川外交 本格スタート 対露制裁の維持 議長声明
・日米・日英 協力を強化 外相会談一致
・核兵器減少傾向維持呼びかけへ 首相、記念行事で
・処理水放出 監視参加「IAEAが選定」 松野氏 中国側要求に対し
・ウクライナ 穀物禁輸 中東欧を提訴 WTOに ポーランドなど3か国
・途上国 国連でも存在感 東西対立激化 欧米日 支援アピール
・ゼレンスキー氏 負傷兵ら見舞う NY到着
・露、反戦デモ拘束2万人 国連報告書「弾圧だ」
・米中「対話は継続」 国務長官と副主席 会談
・中露が戦略対話 関係強化を確認
・深層NEWS 露軍を東部くぎ付けに

9月21日
・ゼレンスキー氏 国連演説 和平案詳細提示へ 「侵略者撃退へ団結」
・「露は即時撤退」 岸田首相演説へ
・台湾有事備え 即応力強化 日米艦隊司令官 中国軍の圧力 懸念
・ゼレンスキー氏 積極外交 支援訴え グローバル・サウスを重視
・核軍縮促進 30億円拠出 首相表明
・【社説】ウクライナ支援 世界の団結が新たな侵略防ぐ
     首相国連演説 安保理改革の具体案を示せ
・核なき世界「一層遠く」 首相
・金正恩氏が帰国 
・露、独自外交を活発化 侵略長期化見据え 中朝イランなどと連携強化
・イラン大統領が 「信頼構築」言及 米批判の一方で
・露攻撃で9人死亡 ウクライナ
・スーダン  ウクライナ軍 攻撃関与か 米報道 準軍事組織にドローンで
・処理水中国反発 「情報操作」見方 米国防次官補
・深層NEWS 北、露戦闘機に関心か
・日本大使館 迷惑電話40万件 在中国 処理水放出以降

9月22日
・ゼレンスキー氏 露の拒否権剥奪訴え 安保理会合 国連改革求める
・露、国際社会で「孤立」 国連安保理 新興国からも批判
・中国、採掘装置の移動予定を撤回 東シナ海、日本EEZ内
・「ウクライナ支援続ける」 外相会談 上川氏「緊密に連携」
・アゼルバイジャン勝利宣言 ナルゴノ・カラバフ 軍事行動1日で アルメニア 露離れで隙
 自治区を奪還 
・キーウにミサイル攻撃 エネルギー施設狙いか
・中露 連携確認 プーチン氏・王毅氏
・安保理改革 実現困難 ゼレンスキー氏訴え 露を含む承認必要
・ポーランド「武器供与せず」 穀物輸入巡り ゼレンスキー氏に反発
・深層NEWS 「特権持つ国には責任」
・国民保護の報道 議論 マスコミ倫理懇 台湾有事を念頭
・中国拘束の邦人 「慶事拘留確認」 松野官房長官

9月23日
・米、ウクライナ追加支援 首脳会談、480億円表明
・クアッド 協力確認へ 外相会談、対中念頭に
・南部戦線 「第3防衛線」一部突破 米報道 ウクライナ反攻進展か
・支援継続 米議会に懸念 ゼレンスキー氏訪問 共和下院 強硬派が反対
・長射程供与見送り
・安保理改革「期限設けて」 日独などG4外相 加盟国と対話強化
・日韓外相 北ミサイル 懸念共有
・露、世論誘導を強化 
 独立報道機関 スパイ指定、前線に政権寄りブロガー
・穀物輸出 摩擦解決へ ウクライナとポーランド
・北窃取暗号資産露へ移転 2190万ドル、追跡困難に
・金正恩氏の訪露 「初期目的達成」 政治局会議
・カナダ人にビザ発給 停止 インド、シーク教事件巡り
・中国副主席演説 台湾問題けん制
・国民党の侯氏 「米台友好深く」
・深層NEWS ゼレンスキー氏焦りか
・処理水放出1か月 水産支援 官民で拡大 中国禁輸 打開見えず

9月24日
・露黒海艦隊司令部9人死亡 ウクライナ クリミア反攻強める
・ウクライナ カナダ715億円追加支援 ゼレンスキー氏が謝意
・日中韓首脳会談歓迎 習氏、韓国首相に意向
・ソロモン首相が処理水放出批判 国連演説で
・日米韓の外相 対北連携確認
・ウクライナ侵略1年7か月 ウクライナとロシアが使用している代表的な自爆型無人機
 施設攻撃 無人機の応酬 ウクライナ先行投入 露 ミサイルの代用 勝敗の決め手にならず
・捕虜 帰還待つ家族ら ウクライナ兵 最大1万人か 「靴下送って」1年以上音信不通
・米、長射程ミサイル供与方針 米報道
・インド・カナダ 対立深まる シーク教事件巡り 米は抑制的

9月25日
・露外相、和平案を拒否 ウクライナ提唱 侵略継続強調「実現は不可能」
・露資金源遮断 要請か ゼレンスキー氏 スーダン軍トップに
・露の第3防衛線破り前進 ウクライナ 南部要衝 奪還足掛かり
・「中国が障害物」 フィリピン非難 南シナ海・スカボロー礁

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Karuizawa Foto Fest 2024(1)

2023-09-22 00:00:00 | 軽井沢
 今年に続き、来年も第2回目の軽井沢フォトフェスト(KFF2024)が開催される。開催自体は、すでに第1回目の期間中に決定されていたのであるが、実行委員会が始動していることがアナウンスされた。

 写真愛好家に、素晴らしい発表の場を提供したKFF2023であったが、先日、KFF2023の入選者宛てに、交流会が旧軽井沢ホテル音羽の森で開催されるとの連絡が届いた。交流会当日は、入選者97名のうち約30名が参加した。

 この時、開会の挨拶の後、KFF2024の計画概要が示された。次のようである。

 会期:2024年4月27日~5月26日
 会場:矢ケ崎公園、追分公園
 募集期間:2023年11月1日~2024年1月31日
 撮影期間:2023年1月1日~2024年1月31日
 撮影場所:軽井沢町とその他のエリア(御代田町、小諸市、東御市、嬬恋村、長野原町、
      佐久市、安中市)
 主催:軽井沢観光協会
 後援:軽井沢町、軽井沢町教育委員会、軽井沢町商工会、浅間山麓広域観光推進協議会
 メインスポンサー:富士フィルム株式会社

 多くは前回同様であるが、作品の展示会場は前回KFF2023 開催時の4会場から2会場に変更になった。また、撮影対象場所は、前回は軽井沢町内に限られていたが、今回は周辺エリアを含み次の地図で示すように大きく拡大された。


  KFF2024 撮影対象エリア

 KFF2024の実行委員会メンバーの紹介もあり、次のようである。前年比では組織面での若干の変更とメンバーの異動があった。

 実行委員長:鈴木健夫
 クリエイティブディレクター:野辺地ジョージ
 事務局長:遠山勉
 委員:小林里恵、久住直子、深町基、観光協会事務局(工藤局長、新宅、掛川)
 アート・アドバイザリー・カウンシル(AAC):山口一彦(KFFアンバサダー)、星野尚彦、
  成田貴享、速水惟広、塩澤一洋、石井陽子、大橋英児

 続いてKFF2024に向けて、ボランティア実行委員の募集がアナウンスされた。こうしたイベントを開催、運営していくためには実に様々な活動が必要になる。実行委員に求められる多くの作業内容が示され、希望する作業を選んで応募してほしいとの案内である。

 尚、実行委員に選ばれても作品の応募は制限されない。入選作品の審査は昨年同様匿名で行われるのである。

 この後、スポンサー企業である富士フィルムの担当者から、近日発売予定の中判カメラGFX100Ⅱの仕様・性能の解説と、実物の紹介が行われた。

 詳細は割愛するが、このGFX100Ⅱに採用されているイメージセンサーは、サイズが 43.8mm x 32.9mm と最近のデジタル一眼カメラで多く採用されるようになった35mmフィルムと同じフルサイズのセンサー( 35.9mm x 24mm) に比べても、面積で1.67倍大きく、画素数は1億を超えているというものである。

 このような、大サイズで5000万画素超のセンサーを搭載したカメラは、すでに2017年に富士フィルムから発売されており、2019年には画素数が1億画素超のセンサーを搭載したカメラも同じく富士フィルムから発売されているが、今回のモデルでは、センサーの読み出し速度の向上と、高速連写性能向上などが図られたという。

 私が今愛用しているカメラのセンサーは、サイズが17.3mm x 13.0mm で、画素数は1628万画素なので、GFX100Ⅱと比べると、面積、画素数共に6倍以上の開きがある。まだまだカメラのハード性能の向上は続いていることが実感される。もっとも、GFX100Ⅱの店頭予想価格は130万円ほどとされているので、我々アマチュアが簡単に買えるものではない。

 最新の高性能カメラの紹介に、ため息をついていると、司会者からプロの写真家、サム・エイベルのトークビデオを流しますとのアナウンスがあった。
 
 このトークビデオはKFF2023のイベント「KFFゲストスピーカー・シリーズ」の一つとして、今年4月12日~14日の会期中に、軽井沢ユニオンチャーチで行われた次の4人の講演を録画したものの一つであるという。


KFF2023の案内書記載のEVENT情報から

 軽井沢町民にも回覧された、このパンフレットによると、サム・エイベルのトークショウは4月14日、19:00~21:00に行われている。

 私は、このトークイベントに参加できなかったので、この日のビデオをとても興味深く視聴した。今回は2時間に及ぶ彼のトークの前半分の紹介であった。サム・エイベルについては、寡聞にして名前もその業績についても知らなかったが、KFF公式HPでは彼のことを次のように紹介している。

 「サム・エイベル(1945年オハイオ州シルバニア生まれ)は日常を撮影する写真家の中でも『マスター』と他の写真家から絶賛される偉大な存在です。
 彼はナショナルジオグラフィックに写真が頻繁に掲載されることで知られているアメリカの写真家です。また、KFFの総監督、写真家 野辺地ジョージの師匠でもあります。

 エイベルが写真を好きになったのは、写真クラブを主宰する地理教師であった父親の影響からです。著書『The Photographic Life』の中で、父親と出かけた先で撮った写真が、その後フォトコンテストで小さな賞を受賞したことに触れています。この写真が、その後の彼の人生の方向性に大きな影響を与えたと述べています。高校のイヤーブックと新聞ではカメラマンと共同編集者を務めました。

 レキシントンのケンタッキー大学で英語学を専攻、ジャーナリズムを副専攻し、ケンタッキアン年鑑の編集長を務めた後に卒業しました。その後、教師、芸術家、作家としても活躍しています。

 エイベルは2009年にトレド大学から名誉文学博士号を授与されています。

 サム・エイベルの著書『The Life of a Photograph』は、2000年に『Seeing Gardens』から始まった3冊のうちの1冊です。2002年には『The Photographic Life』に続いています。

 彼のトークショウは、アメリカの写真界では最も感動するトークのひとつと絶賛され、野辺地氏を含む多くの現役写真家は彼のトークを経験して人生が変わりました。第一回軽井沢フォトフェストのゲストスピーカーシリーズのアンカーは、サム・エイベルです。彼との特別な時間は決して忘れることはないでしょう。」

 ビデオの中で静かに語るサム・エイベルの写真との出会いや、写真撮影に対する考えを聞きながら、スクリーンに映し出される彼の作品を見るのはなかなか感動的で、野辺地氏が彼との出会いに触発されて、トレーダーの職を投げうって写真家の道に入る決意をしたのもうなずけるものであった。

 サム・エイベルは、彼が近く出版する予定の写真集の、表紙を飾る写真について話した。それは電車内の席に座って、窓の外を体をねじるようにして眺めている若い日本人女性のものであった。

 この写真に、彼の写真に対する考えがすべて含まれていると彼は語った。この段階では、それが何を意味するのかは判らなかったが、次々と紹介されていく彼の作品を見ていると、必ずと言っていいほど直線が画面の構成要素として含まれていることに気づく。

 上の電車内の写真の場合は窓枠であったり、座席のシートの下辺であったりするが、他の写真では建物に開けられたアーチ形の出入り口の縦のラインであったり、また別の写真では地平線であったりする。こうした画面に現れる直線はフレームと平行になっていて、安定感と安心感を見る者に与える。

 もう一つの彼の写真撮影に対する取り組みは、繰り返し同じテーマを追うということであった。それは、電車内であったり、場所は海外と日本と遠く離れているが、似たような建物の出入り口であったりしている。

 そして、このようにして選ばれた背景の中に、生命を感じさせるものが入り込んでくるのを待つ。彼の写真撮影のキーワードと言えるものは、基本となる要素と構図を決めて、そしてその中に決定的瞬間を構成する、もう一つの要素が入ってくるのを「待つ」ということであった。

 ナショナル ジオグラフィックのWebサイトを見ると、「プロの撮り方」として以下の10人の写真家の写真スタイルを紹介している。

 No.0 ジョエル・サートレイ(野生生物)
 No.1 ジョディ・コップ(人・文化)
 No.2 デビッド・アラン・ハーベイ(人・イベント)
 No.3 ウィリアム・アルバート・アラード(アメリカ西部の人物)
 No.4 デビッド・デュビレ(水中写真)
 N0.5 マイケル・ニコルズ(環境・自然)
 No.6 マイケル・ヤマシタ(人物・文化)
 No.7 クリス・ジョンズ(自然・野生)
 N0.8 サム・エイベル(人)
 N0.9 ジェームズ・L・スタンフィールド(人)

 カッコ内のテーマは、サイトで紹介された写真と、文章から私が勝手に抽出したもので、もちろんそれぞれの写真家の被写体がこれに限定されるものではない。ナショナル ジオグラフィック誌という媒体の性格上、偏りはあるが、10人10色の写真撮影スタイルが紹介されていて興味深い。

 これらの写真家の中でも、サム・エイベルは独特のスタイルを持っていることがわかる。 

 興味を持たれたら、直接このナショナル ジオグラフィックのWebサイトを訪ねていただくことにして、ここではその中のサム・エイベルについての記述と、彼本人からのアドバイスが紹介されているので一部を引用する。次のようである。

 「サム・エイベルは、高度な機材を必要とする撮影にはまるで関心がない。ストロボ装置も持ち歩かないし、被写体の影の部分に光をまわすレフ板すら使わない。・・・
 どんな撮影にも必ず機材が必要なことはエイベルもわかっているし、最新機材をそろえる写真家を批判しているわけでもない。ただ、エイベル自身は効率と経済性を重視し、持ち歩く荷物には28mmと90mmのレンズ各1本と2台のカメラ、フィルム1種類しか入れていない。・・・」

 「サム・エイベルは写真ワークショップの講師をよく務めるが、撮影機材や技術の解説にはほとんど重きをおかない。・・・
■一貫性のある取り組みをすることや、生涯の撮影テーマを定めることをエイベルは勧めている。
■一生のテーマを追求するのはプロの写真家とは限らず、熱意があればアマチュアでもいい。撮る対象は風景、人間、場所、抽象的主題など何でもいい。・・・最も大切なのは、自分が心から撮りたいと思うものを、自分のやりかたで撮っていくことだ。この二つのことに関しては、だれもあなたの代わりになれないのだから。」

 第二回目の軽井沢フォトフェストが始動し、今年ももうすぐまた作品の応募の時期が来る。

 第1回軽井沢フォトフェストKFF2023の公式カタログに掲載されている250点の作品を改めて見ると、多くの審査員の方々が触れているように、軽井沢の自然を撮影した作品が圧倒的に多い。

 被写体別にやや強引に整理してみると次のようである。

KFF2023 入選作品の被写体別の比率

 審査員の方々のコメントや、こうした結果をふまえて、第二回ではどのような作品が応募され、そして選ばれ展示されていくのか、今から楽しみである。

 私も日々撮影している多くの記録のための写真の中から、多少なりとも鑑賞にたえるような候補作品を選び出す作業を少しづつ始めたところである。


 
 
  

 
 

 

 

  





 
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ウクライナ情勢(9/12~9/18)

2023-09-19 00:00:00 | ウクライナ情勢
9月12日
・金正恩氏、露へ出発 プーチン氏と会談へ
・合意、インドの面目優先 G20サミット閉幕 首脳宣言 際立つ露配慮
・米中「関係安定を協議」 バイデン氏、李首相と接触
・島根原発2号機 来年8月再稼働
・水産業 官民で支援 処理水放出 初回完了 輸出開拓 国内の消費喚起
・【社説】G20首脳会議 露の暴挙認めたわけではない
・日韓協力継続で一致
・ウクライナ 露、4州支配を正当化 統一選 与党が「勝利」 欧州は非難「無効だ」
・反攻時期「残り30~45日」 米軍トップ見解 ぬかるみ期迫る
・李首相 協調アピール G20    中国経済懸念 払拭図る
・中国副首相が金正恩氏と会談 農業・医療支援伝える
・中国空母艦隊 台湾沖を通過
・米カナダ艦艇 台湾海峡通過
・英議会調査員 中国のスパイか
・米ベトナム協力 格上げ 首脳会談 経済・安保 関係強化
・防衛産業で協力 韓国インド首脳が合意
・処理水 豪駐日大使が支持 「科学的プロセス信頼」
・深層NEWS 「プーチン氏逮捕ない」
・気候・債務 溝残す G20閉幕 先進国の支援 新興国は不満
・戦略物資 生産増へ提言 経団連、税制措置求める

9月13日
・露朝首脳きょうにも会談 金正恩氏、ロシア入り
・露「北の砲弾」切望 首脳会談へ 「軍事衛星技術」見返りか
・日米韓連携をけん制
・露、兵器調達焦りか ウクライナ 欧米は手厚い供与
・北と接近 侵略完遂決意 防衛省防衛研究所 兵頭愼治・研究幹事
・台湾 中国の情報戦警戒 国防報告 機動力などで対抗
・金正恩訪露 なぜ鉄道? 専用列車 北トップの伝統
・欧米兵器「結果変わらぬ」 プーチン氏 フォーラムで演説
・深層NEWS 露と安保協力 北が強化狙い
・プーチン氏と中国副首相会談

9月14日
・露朝首脳 軍事協力合意か 金正恩氏 ウクライナ侵略支持
・北、弾道ミサイル2発 EEZ外落下
・多極化「日印協力は重要」 駐日インド大使ら議論 「国際秩序維持のカギ」
・プーチン氏 破格の厚遇 金正恩氏に 「孤立」の両国 苦境反映
・中国・ベネズエラ 関係格上げ 習氏、マドゥロ氏と会談 BRICS加盟協議か
・北に軍事技術 警戒 露朝首脳会談 韓国大統領、露けん制 後ろ盾・中国は距離
・中露外相が18日に会談
・ウクライナ 露造船所にミサイル攻撃 クリミア 2隻損壊24人負傷

9月15日
・プーチン氏に訪朝要請 露朝首脳会談 米、武器取引なら制裁
・日米韓安保高官 深刻な懸念共有 電話会談
・北発射の2発 「短距離と推定」 官房長官
・【社説】露朝首脳会談 軍事協力は世界への挑戦だ
・金正恩氏訪露 北、軍幹部が多数随行 軍事協力の度合い注目
・露、対北制裁形骸化動き 安保理決議 過去に賛成 「環境変わった」
・中国外務次官とロシア大使会談 露朝会談説明か
・穀物合意 露の復帰促す 国連総長「全力」外相と会談予定
・深層NEWS 露朝軍事協力を議論
・中国軍40機 台湾識別圏に 新鋭機も
・中台の高速鉄道 早期実現目指す 中国政府高官
・「水産業支援 全力で対応」 宮下農相
・【解説】抑止力 軍事・外交両面で向上 自衛隊の「対処力」強化へ 同盟・同志国との連携重要

9月16日
・米軍、台湾軍訓練を拡充 25年までに 米基地で800人規模
・中国国防相失脚か 英紙報道 動静途絶える 米制裁対象
・米宇宙軍 日本に司令部
・中国空母「山東」発着艦 太平洋で60回
・モロッコ・リビア 外務省支援表明 地震被害と洪水被害
・ウクライナ巡り 「ネオナチ」発言 原口氏、立民が口頭注意
・日韓議連が合同総会
・米ウクライナ 首脳会談へ
・米韓、露朝会談けん制 次官級協議 「強力な憂慮」
・キーウ聖堂「危機遺産」 ユネスコ審議 リビウの歴史地区も
・クリミア 連日の攻撃 ウクライナ 「防空システム破壊」
・対北安保理決議 順守姿勢を強調 プーチン氏
・露戦闘機工場を視察 金正恩氏 
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クロアゲハの蛹化

2023-09-15 00:00:00 | 
 これまでに「庭に来たチョウ」で29種、「山野で見たチョウ」で15種ほどのチョウを紹介してきたが、クロアゲハはまだ紹介したことがなかった。比較的普通に見られるチョウのはずであり、まだ昆虫採集に夢中であった小・中学生のころ、大阪ではよく見かけ、採集し展翅標本にもしたことのあるチョウであったのだが。

 そのクロアゲハの幼虫を飼育・撮影する機会が突然やってきた。

 以前紹介した小諸のMさんのバタフライガーデンで、クロツバメシジミの撮影終了後、庭にあるキハダの葉を順に見ながらミヤマカラスアゲハの卵を探していた時、その脇にあるカラタチの葉に数匹の幼虫がいるのをMさんが見つけた。同じカラタチの木の葉には卵も産み付けられていたので、これらを譲っていただいて持ち帰った。

 幼虫はまだ孵化後間もないようで、数ミリ程度と小さく、チョウの種までははっきりと判らなかったが、しばらくしてやや大きくなってきた時には、クロアゲハではないかと思えるようになった。

 以前、同じようにMさん宅のキハダの木から卵を採取して、持ち帰ったが、これが孵化してみると、期待していたミヤマカラスアゲハではなくナミアゲハであったということを経験していたので、今回もまたナミアゲハの卵と幼虫ではないかと疑いの目で見ていたのであった。

 ここで、私の態度は一変して、このクロアゲハの幼虫の脱皮、前蛹化、蛹化の様子を3D撮影することにした。

 孵化の様子と1~3齢幼虫の脱皮の様子は、都合で撮影できなかったが、だいぶ大きくなった幼虫が瓶挿ししてあるカラタチの枝に止まってじっとしているのに気がついたので、脱皮の準備に入ったと判断し、タイムラプス撮影を行った。次のようである。
 
 クロアゲハ4齢幼虫の脱皮(2023.8.31, 9:35~11:21、30倍タイムラプス撮影後編集)

 結果、この幼虫は4齢で、脱皮して現れたのは、間違いなく緑色のクロアゲハの終齢幼虫であった。脱皮後、終齢幼虫は抜け殻をきれいに食べてしまった。幼虫の大きさは短時間のあいだにだいぶ大きくなったように見える。


脱皮前後のクロアゲハの幼虫(左:4齢 2023.8.31, 9:41、右:終齢 同 11:19 撮影)
 
 脱皮後の終齢幼虫はカラタチの葉を食べてみるみる大きくなっていった。数日後には、終齢幼虫は柔らかい下痢便のようなものを出して、餌のカラタチの枝を離れて、飼育ケースの中を徘徊し始めたので、撮影用に用意した割りばしに何とか誘導した。

 この終齢幼虫は、割りばしに静止してくれたので、脱走しないようにビニール袋をかけて翌日から撮影しようと思っていたところ、気がつくと糸掛けを終えて前蛹になってしまっていた。

 ただ、これ以上移動する心配はないので、そのままタイムラプス撮影に入った。次のようである。
 
クロアゲハの蛹化ー1(2023.9.6, 21:16~9.7, 1:36、30倍タイムラプス撮影後編集 )

 もう1匹、少し遅れて終齢になったクロアゲハの幼虫がいたので、こちらは慎重に様子を見ていたが、やはり軟便を出して、容器の壁に止まっているところを見つけたので、撮影用の割りばしを挿した容器に移した。割りばしに止まらせて、ビニール袋をかけて様子を見ていたが、すぐに割りばしを離れて、袋の中を右往左往して、なかなか割りばしには静止してくれない。

 何度か繰り返した後、ようやく割りばしに静止したのを見計らって、ビニール袋を外し、タイムラプス撮影を開始した。

 深夜、気になって撮影場所に行ってみると、案の定幼虫は脱走して周りには見当たらない。妻も動員して大騒動の末、天井に近い木部に止まっているところを見つけた。撮影は当然中止で、また1からのやり直しである。

 幼虫との根競べになったが、何とか諦めさせて、割りばしに静止させて、ようやくタイムラプス撮影にこぎつけた。今度はうまく行って、幼虫が念入りに割りばしに糸を吐き土台をつくり、そこに、前蛹から蛹になった時に体を支えるための糸をかけるところを、撮影することができた。このクロアゲハの幼虫は7往復・14本の帯糸を掛けた。

クロアゲハの糸掛けと前蛹化(2023.9.9, 2:08~4:02、30倍タイムラプス撮影後編集)

 続いて、前蛹から蛹になるところも撮影ができ次のようである。
 
クロアゲハの蛹化ー2(2023.9.9, 18:05~9.10, 3:31、30倍タイムラプス撮影後編集)

 こうして、2匹のクロアゲハの幼虫が蛹化するところを撮影したが、蛹の外見は全く異なっている。1匹目は緑色だが、2匹目は灰色~褐色をしていて、次のようである。ほとんど、同じようにして蛹化させたのだが、何が原因なのか。



色の異なるクロアゲハの2匹の蛹(2023.9.11 撮影)

 ナミアゲハではこの蛹の色の違いについての研究がなされ、本も出版されている。「蝶・サナギの謎」(平賀壮太著 2007年 トンボ出版発行)である。

 それによると、蛹化する場所の粗さが重要な役割を果たすとされているが、割りばしの場合は緑色の蛹と褐色の蛹が半々に出る材質との記述がある。今回はまさにそうした条件になっていたようである。

 ところで、このクロアゲハ、 いつもの「原色日本蝶類図鑑」(横山光夫著 1964年保育社発行)を見ると、次のようである。

 「暖地性の本種は東北地方の低地に少なく、北海道には生息しない。・・・越冬した蛹は4月の終わりごろから羽化し、やや小さな美しい春型が姿を現す。7月から9月に引きつづいて形の大きく美しい夏型が現れる。・・・
 幼虫はカラタチ・サンショウ・ミカンの類を好み、新芽や若葉の裏に1個ずつ産卵し、北地では第1化の春型に引き続き、第2化の夏型に終わるが、関東以南では3~4回の発生を繰り返す。・・・」

 また、「フィールドガイド 日本のチョウ」(2013年、誠文堂新光社発行)や「日本産蝶類標準図鑑」(2011年、学研教育出版発行)に記載されている、国内の生息分布地図を見ると、より詳しい分布状況が示されていて、岐阜県・長野県・山梨県・群馬県・などに空白地域のあることが示されている。

 要は、高地には生息していない種なのである。軽井沢と小諸はちょうどそうした棲息場所の境界にあたる微妙な場所であった。

 「信州 浅間山麓と東信の蝶」(鳩山邦夫・小川原辰雄著 2014年信州昆虫資料館発行)を見ると、「・・・暖地系のチョウで、・・・長野県では全域の平地から低山地に分布するが、個体数は多くなく、記録は少ない。東信地方でも多くは見かけないチョウで、目立った個体数の変動は今のところ認められないが・・・」とある。

 大阪では、普通にみられていたチョウだが、軽井沢に来てからまだ出会ったことが無いのにはこうした理由があった。今回得た蛹だが、もう今年は羽化することはないだろうから、このまま無事越冬させることができるかが課題になる。

 先に蛹になり、いまは飼育ケース内に入れて保管しているヒメギフチョウの蛹の傍らにこの2匹のクロアゲハの蛹を置いているが、共に軽井沢の厳しい冬の寒さから少し守ってやる必要がある。
 
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