関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

北海道出身のミュージシャン

2008年02月28日 18時29分37秒 | 音楽
先日ダンナさまが、カシオペアの野呂一生さんのソロ・プロジェクト「INSPIRITS」のアルバム「INNER TIMES」を買って来ました。何でも巷では「最近のカシオペアのアルバム以上にカシオペアっぽい」と評判なんだそうで、聴いてみて私もハマりました。ポップでキャッチーで、確かにかなりカシオペアっぽい。ただ何かが違う。それはキーボードが2人いて、シンセ担当の林良さんは、向谷さんのシンセの音使いをかなり継承している感じなのですが、ピアノ担当の扇谷ケントさんの音がとてもjazzyで、ちょっと今までのカシオペアとは違う雰囲気をかもし出していました。
野呂さんと神保さん以外は知らない若手ミュージシャンだったので、CDについていたプロフィールを読んでいて、ふと「2008年2月16日」という日付が目に入りました。それは扇谷さんの初のソロアルバム発売日で、先日迎えた私の誕生日と同じ日だったので、ちょっと聴いてみたくなってダンナさまに注文を頼みました。

「from the country」は、北海道出身の扇谷さんが、オルケスタ・デ・ラ・ルス在籍中に世界各国を回って、自分の育った環境やルーツが音楽を作る上で素晴らしい要素になると確信し作り上げた、自分なりの北海道サウンドなんだそうです。全篇を通して、ロマンティックで温かなピアノ・サウンドを聴くことができます。
1曲目「overture:waiting for spring」透明感のあるピアノの音が印象的。この曲のイントロ、たぶん飛行機が離陸する時の音だと思うんですが、東京から飛行機に乗って故郷へ向かうときの、何ともいえない気分を表しているのかな~、と。実は私もあるお正月に、新幹線で関西へ向かう何ともいえない気分(いくつになっても故郷に帰るのは心が躍るもので)を曲にしたことがあり(まだ完成形にはなっていないのですが近々)その曲には新幹線の音を入れようと思っているのです。そんな経緯もあって、この1曲目は感慨深いものがあります。
私の好きなベーシストの鳥越啓介さんは3曲目に参加。こちらはピアノトリオ+オルガンでカルテットのジャズといった感じ。あと5曲目の「snow play」は、バイオリンとエレピが楽しげで、子供たちがそりすべりをしたり、雪合戦したりして遊び転げている感じがすごく伝わってきて、とってもいい曲。
扇谷さん作詞の歌モノも6曲目に入っているし、後半にはかなりクラシックなテイストの曲もあったりして、バラエティに富んだ選曲がいいと思いました。ピアノは大好き、だけど同じ曲調ばかりは飽きちゃう、というわがままな私には、かなりビンゴなアルバムです。

で、北海道出身のミュージシャンといえば!言わずと知れたTRIXのあのお2人。北海道という土地も大好きだけれど、北海道出身の人が作る音楽も、実はかなり惹かれるものがあるのかもしれません。あの広々とした空のもと、自然が豊かで空気がきれいな所で育つと、感受性も豊かになるのでしょうね。あああ~~、つくづく北海道って偉大だなあ~

私は北海道出身のジャズ系ミュージシャンを応援します!あ、あともちろん関西もね。


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2 コメント

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そうですよね (ゆな)
2008-03-01 00:22:32
野呂さんのソロアルバム、ネットで1回試聴してみましたが「おっ、これは!」と思ったのでCD買うかもです。
CD聴くとライブも行きたくなりますが今回は東京だけなので行くのはムリかなと。
北海道出身ミュージシャンについてですが、この記事拝見してて思わず「うん、うん」と頷いてしまいました
本州にはない独特な空気感のある北海道という地で生まれ育った方が作られた曲はよい意味でやはり何かが違うのかなと思います。
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わかっていただけて♪ (まつこふ)
2008-03-01 09:41:41
北海道LOVEのゆなさんにそう言っていただけてうれしいです。札幌出身の熊谷さんと帯広出身の窪田さんが、セッションで意気投合されたのも、やはり同じ北海道出身だったということが大きいと思うんです。
海外のミュージシャンにしか出せない音があるように、北海道の人にしか作れない音があるのかもしれませんね。扇谷さんのピアノも、野呂さんのアルバムで一度聴いてみてくださいね♪
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