面白かったです~。「オレも見たい」と言った息子の言葉を聞き逃さず、しっかり2人分のチケットをおさきにネットで予約して、早朝1回目に行って来ました。
やっぱり邦画は良いですねー。「あ、あの俳優さんがこんな役で出てる!」という楽しみがある。特に劇団出身の方や、いい味の脇役が専門の方をチェックするのがとても楽しい。今回はマンタン王国の王子役の野間口徹さんが最高でした。(国王役が誰だかわからず、エンドロールで津嘉山正種さんとわかった時は、あまりに王様が自然だったので笑ってしまいました!あの「クロスオーバー11」の渋いナレーションの方ですよ~)いい加減な通訳の濱田岳さんも良かったです。
あっちこっちにちょこちょこと細工がしてあって、オムニバスと見せかけて実はお話がそれぞれつながっていたり。阿部サダヲさんが主役でありながら、色んな人の人間模様がしっかりと描かれていて、ちょっとうるうるっとする場面も(2世タレントの暴行事件が、実は酔っぱらってからんだ一般人の方が悪くて、タレントの子は実はとてもいい子だったり)竹野内豊さんは昔から好きなんですが、離婚で別れ別れになった娘と再会する場面、良かったなあ・・・(この映画の宣伝でわき毛ボーボーダンスしたり、東京ガスのCMに出たり、最近ちょっと純2枚目がはがれかけてますが、そこがまたよし(笑))
なかなかあんな風に細かいエピソードをたくさん入れつつ、最後にはそれを集約するという脚本は、クドカンさんだから書けるものなんでしょうね。ほんとすごい人やわ~。
EXILEのMATSUさんが演じるラーメン店主のくだり、謝ることの方向がどんどんそれて行くのは、見てて面白いけど何かあるあるを感じました。うん、ただ一言その張本人に心からの「ごめんなさい」を言ってもらえばそれで済むことが、それがないから上の人が出て来てお金を渡して来たり、裁判ざたになったり、果ては国を挙げての抗議にまで発展する。何か似たようなことが世の中で起こっている気がします。謝るタイミングを逃したら、とんでもないことに発展してしまうようなことが。
誠意をもって謝れば、解決しないことなんてない。この映画がそんなことを教えてくれました
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