関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

音楽が心をつなぐ

2007年04月01日 17時50分10秒 | 音楽
昨日さいたまの自宅に戻りました。関西からのモブログは、ちょっとできませんでした。わたくし、ウソを言ってしまいました。関西ではパラパラだった桜も、こちらでは見頃の満開。

昨日は滋賀県にある、重い障害を持つ人たちの施設「止揚学園」に立ち寄らせていただきました。卒業した学校の先輩にあたる方が創設者で、そのご縁でもう20年近く交流があるのですが、訪問したのは初めてでした。ランチタイムに4曲ほど、ピアノを弾かせてもらったのですが、もう何十年も前にジャズ・クラブか何かで使われていた年代物の白いグランドピアノで、もう調律さえできないというものでしたが、学園のみなさんが一番愛してやまないピアノということで、そちらを使わせていただきました。確かに出にくい音などもあり、私の技量では良い音が出ていたか定かではないのですが、1曲1曲終わるごとにとても温かい拍手をいただき(職員の方も含め50人以上はいらっしゃったと思います)終わった後の曲紹介で思わず泣いてしまいました。(ほんとどこまでも泣き上戸です)

施設で寝泊りされている方々の平均年齢は48歳だそうで、お話ができない方がほとんどだそうですが、みなさんそれはそれは明るくて、指でずっとリズムをとりながら聴いてくださった方、「サイコー!」と言ってくださった方、帰り際手を振ってくださった方など、初めてお会いしたけれど、音楽を通じて少しだけ心がつながった気がしました。もっと修行を積んで、また伺いたいと思います。

次は音楽が国境も越えるというお話。29日の深夜にフジで放送された「世界組TV」という番組で、久々に山岸潤史氏の活躍を見ました。ギタリストとしてCHICKEN SHACKなどのバンドで精力的に活動されていて、好きなギタリストの一人だったので、95年に突然活動拠点をアメリカに移されたときは、少なからずショックでした。もうCHICKEN SHACKは2度と見れないのかな~という失望もあり、その後特にアメリカでの活動を追いかけることもなかったのが、今回ニュー・オーリンズのミュージック・シーンで今やなくてはならない存在になっておられることを知り、その元気な関西弁を聞いて本当にうれしくなりました。

「とにかくやってみなければわからない」というようなことを話しておられて、心からその通りだなーと。現在53歳で今の私と同じくらいの年齢で単身渡米されたわけで、いくつになってもチャレンジあるのみ!の最高のお手本です。睡眠時間2時間で飛行機に乗って次のライブの地へ向かう、そんなパワフルな毎日。う~ん、それはちょっとマネできないけど。CDプレゼント、応募しよっと。

番組の中でJUNEが参加している4つのバンドのうちのひとつ、ワイルドマグノリアスのライブ風景の中で、日本人女性キーボーディストの姿を見つけたのはダンナさまでした。すかさずネットで調べたところ、何とダンナさまが買ってきたソロ・アルバムを私も気に入って、HPで紹介したこともある、吉弘千鶴子さんだったのです。フュージョン系のセッションなどで以前はよくお名前を拝見していましたが、最近はゴスペル関係のお仕事が多いと聞いていました。現在はアメリカ在住だそうで、息子さんのお名前から察して、ダンナさまは外国人の方かと。ワイルドマグノリアスはブルーノートでも公演があるようなので、今度はぜひお2人の参加で凱旋公演をやってほしいものです。それにしても日本人離れしたテクニックを持っている方は、海外に行ってしまうのですよね~・・・。


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2 コメント

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素敵。 (yok)
2007-04-02 14:09:29
まつこふさんは、素晴らしい活動をされていますね。
自分以外の誰かのために、音楽できることって、それが本当の「音楽」のような気がします。
これからも頑張ってくださいね!
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うれしいです (まつこふ)
2007-04-02 14:35:41
yokさんはいつもとても心が温かくなる言葉を書いてくださいますね。本当にありがとうございます。
聴いてくれる人があってこその音楽、最近そんな気がしています。音が鳴っているその時間の空気を共有することが、何ともいえずうれしいし、幸せな気持ちになります。それはライブを観に行ったときにももちろん感じること。音楽が好きでよかったと、音楽の神様に感謝したくなります。これからもお互いに、素敵な音が奏でられるようがんばりましょうね!
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