関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

色即ぜねれいしょん

2012年08月29日 09時59分26秒 | Weblog
おとといから昨日にかけて、娘がお泊りでお世話になったMさん家。セッションで大人が演奏している間、控室で一緒に遊んでいて大の仲良しになり、長期の休みにはひっきーさんちと3軒で、時々親子で遊んだりしていました。8月の初めにうちに来てもらった時「もっと長い時間遊びたい!」という事で、Mさんちのお嬢さんがお泊まり会を計画してくれて、ひっきーさんちの弟くんと一緒に泊めて頂きました。うちの子、あまりに楽しかったようで、家に帰って来てから、寂しいと言って泣きました・・・(笑)

おとといの夕方にお家に送りがてら寄らせていただき、DVDも入れて年間に300本もの映画を見るというご主人と話をしていて「すごいな」と。映画ってながらで見るわけにはいかないので、結構集中力がいると思うんです。ここ最近どうも2時間とか家で集中できなかったのが、きのうも結局Mさんのお家で遊ばせて頂くことになり、ポンとまとまった時間ができたので、高校生の息子オススメのゲオに初めて行って「アメトーク」「たんぽぽ」そしてタイトルの「色即ぜねれいしょん」を借りて来ました。

以前見たDVDの予告に入っていて、私の好きなみうらじゅんの原作だったし、内容も音楽がらみの青春映画(しかも舞台は関西)で見てみたいと思っていたんです。ダンナさまの好きな大林映画でも「青春デンデケデケデケ」というバンドと青春を描いた映画があって、それも良かったんですが、こちらはもうちょっと下世話な感じというか、仏教系男子校の中でもヤンキーにカツアゲされちゃうような弱弱の文系男子3人が、エッチ目的で隠岐の島のユースホステルに宿泊して、そこで出会ったユースのリーダーに影響を受けて・・・というような、リアルな昭和50年前後が描かれていました。

主人公の名前が純で、たぶんみうらじゅんの自伝的なところもあるんじゃないかと。京都のいかにも懐かしい一軒家や、1974年頃の話なので、京都駅も京都タワーしか映さない(笑)ラジオで悩み相談のハガキが読まれて大喜びするとか、世代的なあるあるが満載でした。

後半文化祭でギター持って自作の歌を歌ったら大ウケして、音楽を通してヤンキーと交流するところとか、いかにもなんだけど何かほのぼのしました。やっぱり音楽って垣根を越える何かがあるんだなーって。

一人っ子の純にお兄さん的な家庭教師を、と連れて来られたロン毛のヒッピー。どこかで見たことあるようなカッコイイ人で、純をロック喫茶に連れて行ったりして、ちょっと悪いことも教えるという役柄。お店のロケはもしかすると京都のライブハウス拾得だったのかもしれません。最後のテロップに拾得って出てたから。私が学生時代、唯一学外バンドで出たことのある、思い出のライブハウスなんです~。京都において磔磔と拾得は、ほんと古い蔵をそのまま使った趣きのあるお店です。また行きたいなあ。

で、件の家庭教師役の方、くるりの岸田繁さんでした!そっかー、名前だけはめっちゃ知ってたけど、こんなカッコイイ人だったなんて。しかも!全く知らなかったんですが、くるりって立命館大学出身の人がオリジナルメンバーの、関西発のバンドだったんですね!!
そもそもくるりを知ったのは、息子が「「赤い電車」をiーTuneで買って欲しい」と言いだしたことから。京急のイメージソングみたいな感じで、その頃よくタモリ俱楽部の鉄道の回にも出てらして、私の中では勝手に関東のバンドだという思い込みがありました。それがまた、我が家にもなじみの深い立命館の音楽サークルから出たバンドだったとは~~。

他にも主演の渡辺大知くんは「黒猫チェルシー」というバンドのボーカル、ユースのリーダー・ヒゲゴジラ役の峯田和伸さんは銀杏BOYZの方、そして最後に打ち解けるヤンキー役の古川雄弥くんは、ギタリストの古川昌義さんの息子さんなんだそうです。

やー、やっぱり音楽がらみの映画はいい!特に邦画!そして時代設定は昭和!!監督の田口トモロヲはすごい

私と同年代~ちょっと上で、学生時代音楽をやっていた方に、ぜひ見て頂きたい映画です。