およそ3年ぶり、およそ3回目のいろはへ。
前回来た時と同じ場所に座り、目の前の景色が何一つ変わっていないことが逆に嬉しい。
お気に入りは、かなやみどり。旨味と甘味が口一杯に広がり、喉元を過ぎる手前で心に染み渡る。実は3回ともこれしか飲んでいない。世の中のほとんどの加工食材にはアミノ酸という旨味成分が添加されているが、食材本来の旨味とはこんな感じなのかなと勝手に思っている。煎茶はどれも500円だが3煎まで無料でお代わりできる。2煎目にあらわれる少しの苦味と、3煎目にあらわれるさらなる苦味も、そこに残る旨味とそしてわずかな甘味とともに、やはり心を癒してくれる。味覚は舌で味わうものだが、このお茶の風味はなぜか上あごで感じるのだ。
桃と胡桃のタルト。
まるで時間が停まっているかのような空間だけれども、客足が絶えることはない。2人掛けテーブル2つと変則的なカウンター席5席の小さなお店なので、なかなか入店できるチャンスの少ないお店。
雲ひとつない青空を見上げながらの美味しいひとときを過ごすことが出来た。
今日もウマウマ。