左の扉の中には巨大な妖精がいて
右の扉の中ではベーコンを焼いていたりする。
他にも星のかけらを集めている妖精たちや
そんな妖精たちに囲まれながら休憩できるベンチがあったり、ケーキを買いに来ているはずが、小山ワールドに癒されているような気分になっている自分に気づくのであった。
雨が降った時に各店舗間を移動するための貸し傘だろうか。
料理教室の入口のそばにソフトクリーム売り場があって、マロンのソフトクリームをいただく。観光地の変わり種フレーバーのソフトではなく、小山進氏が味をデザインしたソフトクリームなのだと思って食べると価値があるというもの。仕事柄いろいろな土地の名前と巡り合う機会があるのだが正直なところたまに「三田市」と「三木市」を取り違えそうになることがある。そのくらい私にはあまり縁がない一地方都市なのであるが、
そんな一地方都市の、また更にJR駅からも遠い一住宅地の一角目指して平日の昼間から車が数珠つなぎになって駐車場への入場待ちをするなんてフツーの感覚だとあり得ないけど、またここに来たいなという何かがあるのだと思う。その何かとはそういう施設づくりと
筆舌にも尽くしがたい美味しさと買って嬉しい美しいパッケージと全てが揃って初めて成し遂げることができるのかもしれないなあと思った。もちろんハコモノである建物も同じくハコモノであるパッケージデザインも全て我々の購入するケーキ代金の一部ではあるのだが、そうだということが明白だとしても、また買いに行きたいなあと思わずにはいられないのである。
下世話な話だが、街のケーキ屋に買いに行ってもせいぜい千数百円程度しか買わないけれど、ここに来るには千円以上交通費をかけて、なおかつ数千円単位の買い物をすることになる。それだけ客単価が高いわけだし、やっぱりただのケーキ屋さんに来ているだけなのだけれども、何とも不思議な感じだなあと思った。
おしまい。
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