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現役の登り窯なのだとか。しかもフツーに街の中の角波鉄板で覆われた工場のような建物の中にある。登り窯というのものは山の中腹にあって、山の斜面を利用しながら作られている窯なのだと思っていたのだが違うのね。
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直近では「備前焼まつり」のために焼いていたのだとか。
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窯の中も開放していらっしゃる、作家さんたちはこういうところで作業しているのね。
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街の中を歩いていて気が付いたことと言えば、セラミック会社が複数あるということ。
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そして、至る所に点在する作家さんのお店兼工房兼展示会場。どこの作家さんのところも代々続く由緒な家計であるのかなかなかご立派なお屋敷なのだ。
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そしていよいよ会場のいちばん賑わっている界隈へ。
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その界隈を歩き抜けたところにある備前カレーというご当地B級カレーのお店へふらりと入ってみた。
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ちょいと少なめで割高だけど、辛い中にも甘さを秘めた美味しいキーマカレーで備前焼の大皿に盛り付けてくれるのがこのお店で食すことの醍醐味であると思う。
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さて、ありとあらゆるお店を巡ってみるも、何が何やらわからん。どこのお店も通常価格の2割引きと謳っているが、それらの値札が妥当な金額なのかどうなのかがさっぱりわからない。
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面白かったのが同じ備前焼と言っても、作家さんが違えば同じ土を使った釉薬をかけない陶器であるにも関わらず、色・艶・形、どれをとっても全く異なる表情を見せていることである。この金彩という器は窯から出したときに偶然出た表情があまりにも美しく研究に研究を重ねてここまでの色を出したのだとか。実物は脂の載ったサバのように見えた。
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これまでは他の焼き物の「釉薬に現れる表情」やその移ろいの変化が好きであったが、備前焼の奥深さを知り、もっともっと知りたい感じなのである。
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こちらは「青備前」といって窯の温度を通常と異なる手順で焼いて行くと青っぽい発色をするらしく、決して釉薬や土の色で調整したものではないのだという。
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いろいろ見た中で、気になった作品に巡り合うことが出来たので、衝動買い的に焼酎マグをお買い上げしてみる。通常価格3500円の2割引きで2800円。他の作家さんたちの男っぽいゴツゴツした印象が全くなく、薄くしなやかでビックリするほど軽い焼きものなのだ。
現在現役でバリバリ作っている作家さんたちが、自分とほぼほぼ同世代であるというのも面白い現象である。それだけで、不思議なことにものすごく親近感が沸く)
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同世代であると共に多くの作家さんたちが先祖代々からの窯元であるというのも面白い。
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帰宅時間をちょい早めにして電車にのる。早めと言っても兵庫県方面は一時間に一本なので、一時間ごとにしか調整は出来ないのだが。ま、さすがに伊部は岡山県内ということもあって、この二日間だけは岡山方面行きの臨時列車が走っていて、岡山方面へ行く電車は一時間に二本もある。
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今日勝ったもの、いや買ったもの。戦利品というなら勝ったものだけど、値引きとかそういう戦いはしていないのでフツーに「買ったもの」と表現するのが正解。
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備前焼は実際に使う前に、一度前処理をしないといけないのが、ちょっち手間かな。。。
おしまい。
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