まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

若杉冽★東京ブラックアウトを読んだ・・・

2015年01月13日 22時53分01秒 | おすすめ


若杉冽というキャリア官僚が書いたリアル告発ノベルの「原発ホワイトアウト」に続く第二弾。前回は新崎県の原発付近の鉄塔がテロによって倒壊し、新崎原発が停電による冷却不能に陥って臨界に達するところまで描かれていたが、今回はその続きの顛末が描かれている。タイトルは前作の「原発ホワイトアウト」と対照的な色彩感を持った「東京ブラックアウト」となっている。タイトルはとても意味深な表現であり、読んでいる途中から「この物語は、物語の中の日本は、いったいどこに行こうとしているのだろうか」と思い末恐ろしくなる。

登場人物や団体名がその特徴や名称を限りなく実在の人物や団体名に近づける体裁で書かれていることもこの小説のミソである。発送電分離に関する法整備やその法解釈に始まり、電力モンスターシステムという多額のマネーに群がる電力会社と政治家や官僚たち、避難計画策定における著しい欠陥、それに、目に見えぬ猛毒に晒される市井に人たちの恐怖とその終焉、全てが虚構なのか、そう遠くない未来にやってくる現実世界の姿なのか、物語は絶望的な世界観をもって幕を下ろすのだが、もしそれらが虚構ではなく「そう遠くない未来にやってくる現実世界の姿」であるとすれば、たとえそれが絶望的な世界であったとしても人類が生き続けていく以上は、幕が下りることはない。それこそがこの作者が警鐘する一つの真実なのではないかと私は思う。

東京ブラックアウト
原発ホワイトアウト

お歳暮解体セール2015 《4》 ~ここで会ったが一期一会~

2015年01月13日 22時21分48秒 | ぶつぶつ


カステラハウス一番館のカステラを発見!!ここで会ったが100年ぶり・・・いや、きっと100日ぶりくらい?お得な切り落としのうち「黒糖」は初日に売り切れてしまっているらしく、でもやっぱ「黒糖」が食べたかったのでお買い上げ。



帰宅後に井上さんのマグカップと一緒に美味しく頂いた。



そして性懲りもなくワインを一本お買い上げ。値段札の下に貼られている付箋の下に隠れている「味わいなどが書かれた説明書き」を見ようと付箋をそっと剥がそうとしたら、店員さんに制止された。聞けば「急いでポップを作ったので他のワインの説明書きを印字してしまった」とか。そう聞くと「これを買おう!!」と9割9分決めていた購入欲が少し削がれた感じもする。しかしながら、ワインなんてウイスキーやビールと比べて一期一会感が強いので心を鬼にしてお買い上げ。はて?私は一体ナニに対して「心を鬼」にして購入を決めたのだろうか??ま、キアンティなので外れではないだろう。。。

シリーズ「お歳暮解体セール2015」はこれにて、おしまい。


お歳暮解体セール2015 《3》 ~みかんはちみつ入りの罠~

2015年01月13日 22時04分41秒 | ぶつぶつ


解体セールに出向くにあたり、出来れば買いたいなとイメージトレーニングしていた物品の中に「南高梅」がある。イメージはしていたものの幾つか紀州梅を取り扱う出展コーナーがあって迷っていると、とあるコーナーに「みかんはちみつ入り 塩分5%」と題した梅干しが売られていた。同じコーナーには「はちみつ入り 塩分8%」というのと並びあっていたので、どう違うのかと尋ねてみたところ試食させてもらえることになった。

まずは、「みかんはちみつ入り 塩分5%」から・・・なんとなく柑橘系のような甘さを感じる。続いて「はちみつ入り 塩分8%」を口に入れる「塩分の3%」の差がこれほどまでに違うものかというほど酸っぱく感じた。「目新しさ」と「甘さ」にひかれ「みかんはちみつ入り 塩分5%」1kg1944円をお買い上げしてみる。で、帰宅後に温かいごはんにのせて食して感じるこの違和感。「あれ?」ちょっと甘過ぎやしませんか?そう思って容器の裏面を覗いてみると、



原材料の中に「甘味料」とな・・・ううぅぅぅん。。。
梅干しは梅と塩とだけで構成されているイメージがあって、スーパーで売られている商品はもちろんいろいろな添加物が入っていることも承知しているのだけれども「はちみつ入り」の梅干しに「甘味料」が使用されているとは想定外の出来事であった。まあ、美味しくなくはないので粛々と食べ続けていくことにしよう。

お歳暮解体セール2015 《2》 ~干しいも欲しいもん~

2015年01月13日 21時43分24秒 | おすすめ


昨年の年末、職場で隣の部署の人が「なあなあ、この辺で干しいも売っているとこ知らん??」と騒いでおられていて、そのときは「干しいも」なるものがどのようなものかわからなくて「ふぅーん」としか思っていなかったのだけれども、阪急百貨店梅田本店のお歳暮解体セール会場のとあるコーナーで



我が人生初、干しいもを「干しいも」と認識して購入し、



干しいもを「干しいも」と認識して口に含んだその刹那、まさに私にとっての干しいも元年だったのである。



さらにトースターで軽く温めるとスィートポテトの甘い香りがしてきた。その芳醇な香りに誘われながらアツアツの干しいもを一口かじる。ただサツマイモを干しただけの砂糖もその他の甘味料も一切添加してないのに、この奥行きの深い味わいに感動した瞬間であった。

330gで1080円というのは初めて干しいもを「干しいも」と認識して購入し、初めて干しいもを「干しいも」と認識して口に含む身としては、それが高いのか適正価格なのか安いのかがさっぱりわからないので近いうちに、近所のスーパーでお徳用の干しいもを購入してみることにしようと思っている。

お歳暮解体セール2015 《1》 ~戦慄のミモレット~

2015年01月13日 20時57分40秒 | おすすめ


通勤経路の途上に阪急百貨店があるおかげでいつからどんな催しがあるのかわかって嬉しい。そんな中、先週から本日までの期日でお歳暮解体セールをやるというので三連休中に行ってみた。これまで地方都市のなんちゃって百貨店の解体セールは何度か足を運んだことがあったのだけれども、阪急百貨店も阪神百貨店も梅田本店に行くのは初めて(もちろん、両百貨店を同じ催し物でハシゴするのも初めて)だったけど、なかなか楽しかったよ。

写真は阪神百貨店で好きなナチュラルチーズ1300円(税別)というもので、税込価格でも1404円となりかなりお得。今回選んでみたのは以下の3品。

・ベームスターブラスカス(100g当り550円):849円
 オランダ王室御用達。濃厚で味わい深く、それでいてまろやか。
 美味。

・ブリークールドリヨンF(100g当り640円):808円
 「ブリー」は白カビを示す。フランス産の白カビチーズ。
 カマンベールみたいな感じだけど、味わい深く濃厚。
 常温ですぐに柔らかくなる。少し塩分を感じる。

・イズニーミモレット6ヶ月熟成(100g当り1076円):918円
 輸入食品屋さんや成城石井のチーズ売場で幾度となく手にとっては
 単価が高すぎるために諦めた品目。これを機会に思い切って買って
 みるも、期待していたようなカラスミ的なテイストもさほど感じる
 ことはなく、少し肩すかしをくらったような感じ。



だがしかし、ミモレットについて少しネットでググってみるとその恐るべき製造法にビビる。なんと、チーズダニという生き物を介して生成されているというのである。大人になって白カビチーズが食べれるようになって、ここ数年のうちに青カビチーズも食べられるようになって、ちょっとチーズを制覇したような気分になっていた私にはチーズダニの存在に少なからず戦慄を覚えたのであった。植物性のモノならまだしも、動物性のモノはちょっとなぁ・・・まだユーグレナも口にしてないのに・・・。

《参考》
ミモレットチーズの空輸品にはダニ君も元気(オールドミモレット)
ウィキペディア