悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2013年度・蛹化ステージ状況

2014年04月27日 00時43分52秒 | 2013年度・オオクワガタ飼育

 

いよいよ2014年GWがスタートしましたね。

といっても先程まで遅延している現場の立会いでしたが。

 

 

 

 

 

我が家は7月に沖縄旅行が控えていますので、GWは近場の行楽地で

子供達とワイワイと楽しみたいと思っています。

 

 

 

 

さて2013年度ブリード状況です。

整理の目的でここまでの2013年度を振り返ってみます。




我が家は2011年度、2012年度までの「ワインセラー」「レンタルスペース」

いった異なる飼育環境からの比較検証を続けてきましたが、

2013年度からは「転機の年」位置づけ、実家ブリードスペースでの

エアコン管理によるオオクワブリードをスタートしています。


環境•菌床•血統を心機一転し、6月中旬から1本目へ投入を開始。

産卵ステージは概ね成功し、約220頭と当初の予定飼育数にて

久留米オンリーブリードをスタート。



少し例年より高めの温度管理から、約100日後となる10月中旬に

2本目へ交換を開始。

結果、最大35gを筆頭に30gアップが17頭という久留米としては

幼虫体重がそこそこ乗った状況。


また2013年度は、どういう訳か1本目オアシス菌床が例年に比べ体重の

乗りが今一つというブリーダーさんの報告もあり、こんな我が家でも

やや注目を集めた感が。


この辺りから、ブログ閲覧数も増えてきており「転機の年」と思い切っ

取り組んだ成果 などと久留米大型羽化作出ストーリーブログとし

てはまだまだ楽しみが続くといった2013年度ブリード状況でした。

 

 



そして次の3本目への交換。

ブログにも記述していますが、失敗要因もあり、全体的にもう一つ伸び

ありませんでした。


30gアップ数は41頭と全体の58%ですが、33gアップ数は16頭と1本目から

すればもう一つもの足りず。

当初の交換時期も100日目となる1月末を見込予定が、食い上げ(劣化)

あって90日未満での交換となり、3本目の菌床の持ちにやや不安の

残る状況となりました。

 




さて問題はここから。

冬期温度管理を経て、昇温を開始する中で、暴れ•セミ化•不全といった

最終ステージでは、ある種大型羽化の宿命といえる階段が待ち構えてい

わけです。



その冬期温度期間を20度前後とやや高めの温度で管理して約80日。

昇温は都内の桜が開花した3月25日より開始して30日。

 

 


さて我が家3本目の状況です。


予想より蛹化は想像以上にスムーズですね。

ちょっと例年より早いような気がします。

♂は判明出来る蛹が4頭。

蛹室を作っている♂は7~8割。

シワの入った幼虫や前蛹状態の幼虫が5割程でしょうか。

予定では6月中旬頃には羽化のピークを迎えるものと思います。

よって約1年サイクルかと。



そして気になる幼虫の暴れ

これは♂で合格ラインとしている全体の1割は余裕で超えています。

間違いなく2割は越えるでしょう。



そして残念ながら35gアップも4頭程暴れてしまいました。

幼虫最大サイズ38gの5番もマットへ。

 

クマモンさんブログにもありましたが我が家では早期羽化の成功例を踏まえ、

暴れてしまった♂は発酵マットへのボトル交換を進めています。

 

この時期(段階)では蛹室を形成するだけと思われる為、即マットへ移行している。

暴れた幼虫を予備菌床へ変えても落ち着かないケースが多く更に体重を落とす。

蛹室の形成が発酵マットの場合比較的早い。

水分量、硬さの調整がし易い。

 

メルリンさんとの話では暴れてしまったら、流石に85mmは難しいようです。

 

 


その「暴れ」も大半が蛹室の形成をほぼ完了していますので、もうそろそろ

落ち着く頃だと思いますが。

 

 

今回のキノコ発生を防いだ2013年度冬期温度管理方法。

暴れ対策も含め羽化個体が揃わぬ段階ではなんとも言えません。

しかも点ではなく、今までの管理状況がつながっていますから

簡単には判断出来ませんね。

 

我が家のエアコン管理のブリードスペースの温度ブレ。

3本目の期間が予定より長くなってしまったマイナス要因。

2本目の失敗要因で、雑菌が混入したかもしれないといった要因。

 

こ辺りはまだまだ飼育管理が不十分ですね。

 

 



 

それでも期待の幼虫は我が家にも少なからずおりまして。

 

 

 

 

最悪暴れが止まらないような状況も想定はしていましたから。

まあどうにかここまで辿り着きました。

1ラインで多数の大型作出。

これは実感として、なかなかどうして簡単にはいきません。

 

 

残るは羽化ステージにおけるセミ化と不全でしょうか。

2014年産卵ステージを含め、この2ヶ月間はドキドキワクワク。

楽しめそうです。 

 

 

 

 

 

 

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2014年ペアリングセット

2014年04月20日 17時42分17秒 | 2014年度・オオクワガタ飼育

 

 

 
今年都内の桜は開花からちょうど3週間で葉桜でした。
花の命はあっという間。
 
     

 

   風も吹くなり

   雲も光るなり

 生きてゐる幸福(しあわせ)は

 波間の鷗(かもめ)のごとく

 漂渺(ひょうびょう)とたゞよひ

 生きてゐる幸福は

 あなたも知ってゐる

 私もよく知ってゐる

 花のいのちはみじかくて

 苦しきことのみ多かれど

 風も吹くなり

 雲も光るなり

 林芙美子

このところ構想(妄想)記述が続きましたので、リアル
な2014年ブリード状況を記述したいと思います。




そういえばTVご覧になりました?

先日16日、全国ネットでは久しぶり?にクワガタの
話題が取り上げられていました。

4月16日の日テレ番組
「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」

元木さんがTVに出演され、ホワイトアイ・オオ
クワガタをメンデルの法則により次世代もホワイト
アイで羽化させる方法などを紹介。

また番組に出演していたテノール歌手の秋川さんは、
今もクワガタを購入して飼育しているという。
ougoさん、呼んじゃいましょうか?
関東カラオケ予選会に 秋川さん
 
 
 
 
 
 
 
 
 


さて、我が家の2014年ペアリングセットですが、
2クール目に突入しています。

昨年はRV-BOXの中に電気毛布とサーモを入れた
自宅マンション管理でしたが、 今年は実家
ワインセラーとパネルヒーター&サーモによる管理。

早期羽化も終わり、ワインセラーのスペース
が空いただけで深い意図はありません。






それでは我が家のペアリングセット方法を簡単に
紹介します。

 



ケースはコバシャ小




スライダーで間仕切り
狭いスペースでペアリングのみに集中させる。




ラブハウス
底の窪みにペア添い寝パターンが多く安心感
がある。




順番待ち♀に餌を与えず
我が家は1♂に複数♀を順番にセットしますが、
スライダーで間仕切った狭いスペースの方に
次に掛け合わせる予定の♀を入れおきます。
またペアリング時、餌に集中させる配慮もあります。

 



産卵期間は1クール目1週間。
2クール目3~4日。
我が家の場合、2回目で産卵に成功した経験が
割とあります。

 


エロ誘発
その♀には1組前のペアリングを目の当たりに
見せつけ、フェロモンを感じさせることで「エロ」
を誘発促進させます。
 



マットは産卵セットと同一を使用 
ペアリングセット時のマットは、昨年から
発酵マット「川口商会」と広葉樹クヌギマット
をブレンドして使用。

これも産卵セットマットと同じにすることで、
産卵環境に適応させ安心感を感じさせるといった
配慮。但しデメリットとしてゼリーの水分が混じる
と異臭を放ちます。
 
 
 

温度は26度





熟成期間を設ける
またペアリング解除から一定の間隔を空ける
ようにしています。
これも熟成期間を設けた方が良いとの判断から。




顎縛りの実施
狭い空間だけに、そもそも顎縛りを前提とした
産卵セットです。
 

 
 
 
 
 


産卵セットは5月中旬以降の予定。
 

また今年は試し産卵を実施せず。
本番産卵セット中に状況の確認はしますが
遠慮気味に。



理由は昨年テスト産卵で卵を確認し、
その後3~4週間後に本番セットを行った数頭の
♀が、結局少量しか産卵しないといったケース
ありました。


昨年3~4週間空けた理由は、セット投入時期
(割り出し時期)を他ラインと合わせるため。

その♀はスカばかりでしたので産卵管が詰まった?
 


よって今年は本番セットのみです。
ただどうしても採りたいエースの♂の種を確認
したい場合、予備♀を使って確認しています。

 


根拠はありませんが、どれも経験測に基づく今年の
我が家リアルペアリングセット方法です。
 
 
 
 


さて次回は・・・

低温期間20度で約3ヶ月。
3月25日から昇温を開始して約1ヶ月。

キノコ発生をほぼ完璧に抑制し、
キノコ発生による菌床劣化は防げた。
しかし冬期管理20度前後のデメリットは?
暴れ大量発生?

今年の温度管理が果たして有効だったか?

気になる、2013年最終ステージ状況です。






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奈良出張&2014年度・能勢YG

2014年04月11日 00時50分54秒 | 2014年度・オオクワガタ飼育

 

 

 

新幹線車内から。

一年のうちでも今はとても過ごしやすい季節ですね。

昼間外に出ると実に気持ち良い~

夜になると何故か急に冷えましたが。

 

本日は奈良・法隆寺へ。

関西方面のブリーダーさんもいらっしゃいますが

今回は仕事モードなものでこっそりと。

今大阪で話題のスポット近くのホテルで1泊。

 

 

 

奈良工場へは3年目研修以来ですので実に20年振り。

あの頃はお気楽なもんでした。

 

今回は得意先の担当者と役員の方、そして我々も大阪本社

商品部含む総勢8名体制による工場見学と開発の打ち合わせ。

まずまずの商談かなと。

 

今回の得意先は、新規カタログ通販ですが、なんでも5月15日

のカタログ発売後、2週間の売れ行き次第で、その後の売上予測

がほぼ判明するという。

果たして追加オーダーはあるのか?

来年に繋がる結果となるか?

5月末の結果がとっても楽しみです。

 春はワクワクが色エロとね。

 

 

 

私の場合、皆さんのブログなどを、営業移動中に閲覧しております。

Yahoo!ブログ・FC2ブログなどなど。

 

2014年度は、大型血統による大型サイズ作出を目指す方の中でも、

やはり特に能勢YGブリーダーの強力ラインナップが際立ちますね。

 

その中でも、一握りの限られた個体でしょうが、今年羽化個体を

含め86mm~の完品サイズが、全国から出てきそうです

種親サイズ、同腹サイズ、縦に伸びるような形状。

ギネスという頂点を目指す、2014年ブリードも

盛り上がりそうですね

 

 

それに比べ久留米は、客観的に見て裏年の影響もあるのか

パワーブリードに突入した虫蔵さんと、気合十分な九州久留米党勢

は別格ですが、久留米ブリーダーの絶対数からしても2014年度は

正直もう一つ線が細いという印象・・・

 

私自身は能勢YGと張り合うというか、競い合えれば

面白くなるな。

そんな意識を持ってはいますが、2014年度はそれほど

結果に対する拘りはもっておりません検証よりかと。

 

それ以上に、同腹大型サイズ複数頭羽化といった優秀

な系統の発掘。

大型久留米の優秀な血統の配合による、品種改良的な要素

に大きな関心があるといったところか。

 

突然変異、奇跡の配合といった次世代に可能性が

膨らむような血統・系統の作出。

 


またずっと当ブログで取り上げている血の配合からの

アプローチの他に形状面からのアプローチも関心があり。

 

形状面ですと、今まで実際に目にした個体の影響からか

迫力ある存在感溢れたゴツイのが好きなんですね。


それと同時にすらっとした縦に伸びるタイプの形状

フォルムも好みという。

次世代への大型化の可能性含めた期待値含めて。

 

ゴツくて85~86mmが兄弟でゴロゴロと。

また別の系統では、細身でスリムな87mmがぽ~んと。

 

妄想だけは膨らみます。

 

そんな我が家の2014年度も、

メルリン2009年10番直系

虎壱さん累代・メルリン血統

マツノインセクト86mm直系・系統

shima1007マツノ久留米血統

東京オオクワ血統

 

基を辿ればマツノインセクトとなりますが、

♂の形状にも特徴がありますからね。


血の配合以外、形状からのアプローチによる累代も

ブリードの楽しみのひとつ。

その他には餌「添加剤」によるアプローチも引き続き

着目しています。

 

いずれにせよ、産卵させないことには始まらない。

今年の産卵セットは5月中旬以降の予定。

そして2013年ブリードもいよいよ大詰めですからね。

うっかりミス無きよう、しっかり集中する期間です。

仕事的にも少し落ち着きましたので、サイクル的には

合っているかな。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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新年度の決意!2014年ブリードについて

2014年04月03日 21時28分13秒 | 2014年度・オオクワガタ飼育

神田川沿いの桜

 


乗り越えました。 

年度末をなんとか。

もう一つ大きな仕事が残っておりますが、

増税前の年度末を乗り越えました。

17年振りとなる増税前は流石に凄かったですね。

職人は足りず、オーダーカーテン縫製はパンク。

また先週末には物流機能も麻痺。

佐川急便もパンクとなりクレームも多くバタバタ。

皆さんどうでしたか?




また日々の仕事の他に、この2月・3月は我が課・中堅営業マン

の退職が決まり後任の営業マンが入社。

20年キャリアの退職は、私自身色々振り返り考えることもあり。

自分が良いと思ったことだけを伝えても人は動かないという現実。

やる気にさせる(一皮剥ける)ために、というところで

相手と真剣に関わっていなかった。

足りなかった。

もっと違うやり方があった。



これもブログで最近記述している「管理面強化」

今の自分には最も足りぬところ。

新年度ですしね。前向きに「変わらなければ」と受け止めています。




入社したガッツとパワー溢れる営業社員には大きな期待を感じています。

この数週間で同行したり、飲んだりしていますが、若いが苦労している

男ですし、一緒になって部署をもっと良くなるように。

決意新たにです

 

 

 

 

前回告知の「関東カラオケ予選会」

どうやら4~5名の歌好きの方が集結しそうな雰囲気です。

課題曲の選曲及び幹事はお任せ下さい

どうでしょう?今年の晩夏頃開催でしょうか?

無論、私も予選会からガチバトルで参加します。

精密採点DAM・DX

また特に歌好きの女性参加者。応募お待ちしております

課題曲など詳細は後日ブログにて。

 

 

 

 

 

 

さて新年度のタイミングということですので

我が家2014年度ブリードについて、今回備忘録として残したいと思います。

 

2014年度は「ブリード初年度」といった心持ちで

気持ちも新たに取り組みます。

 

ご存知の方も多いと思いますが、裏年となる昨年2013年久留米羽化

実績(2012年度ブリード)は、マツノインセクトさんでも最大が84mm、

メルリンさんでも同様の結果でした。

 

我が家でもインブリードに拘りまして、特に同腹同サイズ3♀によるブリードを実施。

その中で個体差を密かに期待していましたが、結果としては3ラインとも

それほどの個体差(突然変異)は現れず。

 

2011年~2013年ブリードを経て、大型サイズの羽化を目的とした場合

やはり特別な血の存在と、特別な血同士のアウトラインによる種の選別こ

こそ将来(次世代)に活路がある。 

 

そのような考えと、また転機の年に後押しされて

久留米裏年2012年度の自己ブリード羽化個体を使わない

という思い切った選択を実施しました。

 

その代わりに、表年の種親と掛け合わせ、裏年ながらも大型羽化実績

を達成された、信頼のおけるブリーダーさんから、その大型羽化個体の兄弟を

我が家に集結させたかのような2014年度のラインナップを組みました。

 

 

種親♂サイズは80・80・81・81・82・82・83mmと小さいものの

裏年を表年化として、血統のポテンシャルと血の配合によるアウトライン

で大型の素質ある個体を選別し累代を続ける。

 

よって2014年度はそれほど結果に拘らずに、次世代の有力系統を

見つけ出す。 そんな累代を楽しむ趣向で考えています。

それでも2013年同様、85mm複数頭 を目標に設定していますが。

 今年から累代スタート。

そんな気持ちです。

 他人のふんどしですが、累代を経た先の目標は高く。

 

 

そしてまずは最終ステージを迎えた表年2013年ブリードです。

現段階の経過では、久留米84mmクラスが羽化してくる自信は密かにあり

ますが、目標に掲げた85mmは果たしてどうなるか?

 

過去における諸先輩の羽化実績から、その確率の低さを、難易度の高さを

私自身十分認識していますからね。

 

ドキドキしたい

 

対策は打ちましたが「頼むから暴れるなよ

そして「頼むから産んでくれよ

今はその情熱をしっかりと内に秘め、願いを込めるよりありません。

頼むぜよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 





 

 

 

 

 

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