悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2021年ブリード♂種虫試し産卵など

2021年04月25日 06時27分00秒 | 2020年度・オオクワガタ


備忘録ブログは久しぶりに家族の話題から。長女が小学生の頃、仕事がない大半の週末は公園に出掛けて遊んでいたわけですが、流石に中学3年にもなると、恥ずかしいのか、ウザいのか。2人で公園に出掛けることは無くなりました。まぁ思春期ですから。

思春期といえば先週のラジオ番組の特集14歳のプレイリスト。人は14歳のときに聴いた音楽でその後の音楽の好みが形成されるという。トップアーティストたちが「14歳のときに聴いていた(好きだった)音楽」をテーマに語り合うといった、まさにストライクな興味ある特集番組がありました。

もしもゲストに呼ばれたら(呼ばれることはありませんが) 2時間は喋り続けられる自信があります。^^

当日はスピッツ草野さんとあいみょんの対談。あいみょん曰く、小学校3年生の頃に聴いた"春の歌"からスピッツに目覚めたといった話題や、14歳からギターを弾き始めたこと。お互い陸上部だったなど、自分と共通する話題には勝手に共感を覚えました。

家に帰って早速、家族にその話題を上げることに。"14歳で聴いていた曲は何か?"

嫁はドリカムに渡辺美里だそうです。
そしてまさにど真ん中、14歳の長女。多感な思春期ですが、実は普段音楽をあまり聴くことがなく。ラジオ番組は最近良く聴いているようですが、もっぱらの興味はお笑い芸人。私からすると少し勿体ないなぁと。しかしこれはがりは押し付けることは出来ません。

まだ小学4年生の次女はポケカラで良く歌う"あいみょん"のようです。^^
ちなみにあいみょんは浜田省吾にも影響を受けているんですよね。次世代へと繋がっていく、時を超えて不朽ものを残すという作業、仕事には価値を感じます。


私の中学時代は歌謡曲全盛期。松田聖子に、中森明菜、トシちゃん、マッチに演歌も流行していましたが、当時聴いていた曲、私が影響を受けていたアーティストを挙げるとすれば
・オフコース
・ユーミン
・佐野元春
・大瀧詠一

オフコースはWe are・over ・YES-YES-YES
レンタルレコード店で借りてきたレコードをラジカセで高音質のカセットテープでダビングして聞いていました。(今となってはどれもが懐古的)美しいメロディーラインと切ない歌詞は思春期恋愛ソングとして、女子も大人気でした。ユーミンも同じ系統ですね個人的には。クラスの女性でコピーバンドを組み演奏していました。懐かしい🎶

当時、また別の系統として、その全てにおいて去勢を張る、舐められたら終わり。ツッパリ路線もまた全盛期の時代。
それも嫌いではありませんが、好みとしては家でゆっくりと聴くには上記アーティストのラブソングが多かったです。
振り返ると、読書の影響でしょうか。当時から偏った、硬直した概念よりも柔軟な発想や妄想がより多感な時代の感性を支配していたのでしょうか。


そして佐野元春
歌謡曲とは一線を画す、小気味よく爽快なサウンドが詰まったベストアルバム"ノーダメージ"は擦り切れる程に良く聴きました。後の高校でクラスメイトに佐野元春を広めましたからね。
また同じような系統では大瀧詠一
透き通る濁りの無さ、ライトな感性が合ったようで、ナイアガラトライアングル、A LONG VACATIONはやはり何度も聴きました。
若い世代にも伝わるのではないでしょうか。

その後、高校時代に良く聴いていたBOOWY、レベッカ、大学から、バイト時代に、バイクのひとり旅で良く聴いていた浜田省吾。
社会人になって、同世代のミスチル。
これらアーティストに共通する部分は歌詞あっての曲。私の場合はそう思っています。



そんな14歳のプレイリスト、虫の名曲を聴きながら、ブリードのスタートでも最も重要な産卵ステージ、ペアリングを開始しています。

特に前回のブログで触れたように、今期の♂種虫は19-KU-1508.88ミリとKU-609.87.2ミリ
とバランスが良く、形状面で完成度の高いタイプと、薄さが際立ち、今後完成度を上げていきたい2頭をメインとし、♂種虫を絞ったラインナップを組むこともあって♂に種があるかどうか?確認しながらのペアリングです。










KU-1508はペアリングが上手いようですぐに種の確認(有精卵の確認)ができました。







ただもう1頭のKU-609は試し産卵を行うも、上手くいかずになかなか卵を確認することが出来ません。
翅から内側に入ったお尻の影響もあるのか?
まさかの種無しの不安もよぎります。



そこで実家ブリードルームから既に仕込んである植菌カワラ材の中でも良質な材を選んで引き取り、試し産卵セットへ投入。
どうにか3週目にして卵を確認することができました。





この苦戦状況にふと思ったのが、同腹の♂を昨年お譲りした方の状況が気になりまして。くまパパさんに産卵状況について確認をしようと思っていた、そんな矢先に突然の訃報でした。
マツノプレミアムライン中心に2021年度の久留米補強状況も良く知っていましたし、相当の熱意と情熱をもって今年挑まれるため、注目しているブリーダーのおひとりでもありました。
また私がこの趣味をどう取り組んでいきたいかが伝わり、ご自身もしっかりとした目利きポイントや独自のブリードスタイルもお持ちでしたので、ブリード仲間としても今後お付き合いをと考えていた方でもありました。

実際昨年直接お会いしてお譲りした19-KU-609同腹KU-611.85ミリ



良質のある方であり、とても気さくで、前向きで、チャレンジャーでもあり、この趣味を楽しみにされ、なによりも心ある方だったことが皆さんの言葉からも察することが出来ます。
"来春から本気でブリードをやりますよ" 
"なにかお力になれたらと思います"
" LINEのやり取りを読み返すと涙が出ます。

くまパパさんのご冥福をお祈りいたします


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2021年ブリード 候補発表

2021年04月04日 12時17分00秒 | 2020年度・オオクワガタ


コロナ禍で暗いニュースばかりが続きます。大阪のコロナ感染者数も3日連続で600名を超え東京の感染者数を5日連続で上回っており、本社も関連企業もピリピリとした雰囲気が続いているようです。とはいえ今年も4月となり世間では新年度を迎え、気持ち新たに心機一転といったところでしょうか。
ウチの父親も子供たちの勧めで先月からデイサービスを受けることになります。昨年の暮れに入院し、自動車運転免許証も返納。心機一転気分転換となれば良いのですが。

少し数字の話題について触れます。
年度末の繁忙期も一旦落ち着きました。これまで東京からの大型物件のみの対応で、細かなフォローを疎かにしていた神奈川エリア再建中の横浜営業所。
ここまで厳しかった数字ですが、東京支店からの物件もありまして、この3月は前年比は売上、利益ともに280%と単月の前年比は全国でも断トツの数字。多少なり今期に挽回することができました。


ウチの長女も今年は中学3年生と受験生。休日も部活がある中、週6日21時半までの塾通いですから相当にハード。しかしそれに引っ張られることもなく、マイペースに過ごす小学4年生の次女。こちらは刺激やプレッシャーとは無縁で一向に響かぬタイプ。何かと慌ただしく、また刺激(プレッシャー)とのんびりが同居する日々です。



ツイッターでも触れましたが今年のKLBバトルは既に海外からの参加者が4名。
お2人のFacebookを拝見、既に系統表も完成し気合十分の様相です。
ビークワレコードも既に幾つかの日本産、外国産種では海外の方が獲得されており、その実力は未知数ながら日本勢も安閑としてはおられませんね。今年新年度はビークワコラボ企画もある2021年KLBバトル。
今月末が締切です。







さて落語でいえば"枕"前置きの本題、"数字"というものはどうしたって窮屈で縛られるもの。数字(サイズ)を目指すこの趣味でもブリードを辞めてしまう要因のひとつにもなる。そう聞いたことがあります。

・実績(サイズ)がなければ離れていく
・数字(サイズ)が出なければ自分に価値がない

確かにこの考えが極端だと実に窮屈。
縛られず自由に。自由の定義は人それぞれですし、置かれた状況、タイミングなどにもよりますが、他人の評価に執着し過ぎず、縛られず自由に挑むよう捉えれば然程苦痛にはなりません。


私がこの趣味を始めた当時の置かれた状況とタイミング。当時40歳を迎え体力には自信があったが、いつまでも体力自慢でがむしゃらに仕事を続け勝負するわけにもいかず。
数字を管理する側になり、日々数字に捉われ反省も検証もなしに次から次へと。そんな忙しいだけの営業スタイル、環境に対し"これで良いのか?"そんな疑問を持っていた頃でした。趣味くらいプロセスを大切にじっくりと挑みたい。多少実績が下がったとしても、また立て直せるだろう、大丈夫。

ウチの2人の娘
人と比べる、他人の評価が気になる
全く他人のことなどお構いなし
執着と無執着
両極端な2人ですが、今後の人生をしっかりと自由に渡り歩いていけるのか。多少実績が下がったとしても、また立て直せるだろう自分なら大丈夫。置かれた状況立場によって違いますが『縛られず自由』その本質を理解し、あまり窮屈にならず歩んで貰いたいものです。








さて今回の本題は2021年ブリード候補
今年は♂種親は2頭に絞り込みました。
19-KU-1508 88ミリは歴代ブリードでは最も完成度が高く、バランスと美しさを両立したと自負。ブリード11年目に心機一転、今後祖となる個体として期待を寄せています。その♂に合わせる♀候補は、今回血の配合にあまり拘らず、アウトライン中心に掛け合わせます。どんな個体が次世代に現れるか、多様性も楽しみたい系統です。


一方の19-KU-609はまだ未完成ながら特出した形状に可能性を感じており、足りない部分を補う、作り込むイメージで挑む系統。






2019KU-405 56ミリ
♂は1頭のみ羽化(85ミリ)と評価が不明な4番系統から選定。ウチではまだ数が少ない胴体がストンと縦に伸びそうなイメージを持つ個体です。




2019KU-808 53ミリ
2019KLBエントリーライン(87.3同腹)
全体的に薄く細身の個体が多く出ている中から選定。お尻がUの字で美形個体。




2019KU-1409 58ミリ
同腹羽化実績は81ミリ、♂平均アベレージは77.9ミリと19年1番ライン同様の外れラインながら、大顎、前胸、バランスと掛け合わせた個体を見てみたい理由で選定。
こちらのお尻はVの字です。



他19-KU-1508 に掛け合わせる予定の補強個体はご覧のとおり、久留米の名だたるブリーダーから豪華布陣を集結させています。同腹成績はさることながら、形状も様々。自ブリのみといった拘りを取っ払い、久留米のみならず、能勢各血統を追いかけるべく2021年度に期待が膨らみます。














2019KU-606 51ミリ
下半身がもうひとつ物足りないながら、次の次を勘案したインブリード。大顎のバランスは6番ラインらしく悪くありません。




2019KU-802 54.3ミリ
やはり未完成な形状ながら、大きくなりそうな雰囲気があるため、やはり血の濃いクロスラインをと選定






2019KU-1205 55ミリ
こちらも12頭中9頭が♀で♂最大83ミリと評価が不明ですが、♀の形状は自ブリでもトップクラス。細身で美形のため選定。

他19-KU-609 に掛け合わせる♀補強個体は先に述べたように♂の形状の足りぬ部分を補填する要素と、未知数可能性を優先。




今年も数字(サイズ)を目標値として挑みますが、数字に縛られず、自己ブリードのみといった縛りにもとらわれず、他人の評価を気にし過ぎることなく、但し刺激を求めやりたいよう楽しむことにします。


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