悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2021年♀種親形状比較

2021年05月08日 08時04分00秒 | 2021年度・オオクワガタ飼育

今年のGWが終了しました。
毎年春の行楽地は渋滞を避けるためGW連休期間から少し時期をずらして出掛けていましたが、残念ながら今年は中止に。
連休中はなにをしていたかといえば、昨年大阪単身赴任と同じように、午前中はラジオを聴きながらのウォーキングまたはランニング。昨年は京都、奈良を中心に歴史探索に出かけていたこともあって、時間の合間には歴史関連のYouTubeを頻繁に視聴していましたが、今年はその代わりにスマホの漫画にハマっていました。
喧嘩漫画中心に、格闘技、そして課長島耕作とジャンルはまちまち。学生時代を思い出しながら好きなように時間を過ごす。しんどいことから解放し、深く考えずに気分転換を図る。悪くありません。

当時の漫画に求めたもの。私の世代は"あしたのジョー"に代表されるスポ根漫画全盛、プロレスが大人気でしたからね。 巷でいう中二病的なのか?枠にとらわれず、型破りな生き方に憧れ、登場人物の存在感、カッコ良さに憧れ感情移入し楽しんだものです。映画館を出ると、主人公になりきって颯爽と街を闊歩する。あるあるではないでしょうか?^^

ではいつしか自分も社会人になり、社会における一般常識というルールの中、縛られた規則の中で生きていくことが当たり前、習慣化した今、そんな型破りな生き方、漫画の世界ではありますが、そんな登場人物に対してどう見えるか?どう映るのか?


学生時代とは違って、内面的な部分にも焦点を当てて読んでいるように思います。やることに筋が通っているか? 貫いているか? ただ他者に利用されているだけなのか? また主人公の成長過程を客観的に眺めるようになりましたね。特に喧嘩漫画。全ての大人にNOとは生きられぬわけです。自分のエゴのみで突っ張っているのか? その人物に背負っているベース(核)は? 
大人になると優しさと、厳しさ、凄みも大切な気がするんです。その人がこれまでどんな風に生きてきたか。口だけで文句ばかりな輩を好まぬというのもありますが。
また脇役陣も人間くささを感じるような機微に触れる部分なんかは昔以上に共感してしまいます。そして変わらず大事なのは画力。画力があるだけでストーリーを凌駕する魅力があるものなんだなぁと。要するに美の持つ力。





さてウチの2020年ブリードですが、例年より低温の管理の影響でかなり遅いペースで推移しています。こうなると気を揉むのがセミ化現象。少数であれば気にしませんが、大半が幼虫のままセミ化してしまうのでは。
特にこの数年、この蛹化、羽化ステージは引越しのため落ち着いた管理が出来なかったこともあり、心配していましたが、やはりデータは裏切らず。
大きな幼虫をマークしていますが、ここに来て蛹室の作成を少しずつ始めたようです。
昨年はあることを試みて、ひとつは成功しましたが、もうひとつは劣化を招き失敗した管理がありましたが、今年はまずまずか。
そのあたりの対策については、最終羽化結果が出たときに紹介したいと思います。



今回は2021年ブリード♀の形状について
大型血統久留米産地に拘り、ブリードを開始して今年で11年目のステージ。
10年目となる昨年、納得のいく個体が誕生。今後祖として作り上げていく♂が19-KU-1508
88ミリ。

また久留米は裾野が広く、形状面もまちまちであり、本流マツノインセクトの方向性でもある1♂に1♀のみといった掛け合わせの影響もあり、累代障害を感じません。
インブリード時には何度かそれを感じましたが、次世代を想定した系統作りとしてのインブリードであれば(優秀な系統で、一度血を濃くして、その後何世代が血を離したのち、掛け合わせる)、それも杞憂な気がしています。

優秀と思われる♂ですので、2021年ブリードは、同腹兄弟の成績の優れた優秀な♀の血を掛け合わせたい。また美に対する想い、理想の個体作出を目指した形状作りにも取り組みたい。その考えもあって特に♀の形状面について近年に無い程注目し取り組んでいます。

久留米の多様性、可能性、そして形状面で美形を目指した作り込む楽しみ。

百聞は一見にしかず。それでは19-KU-1508に掛け合わせる♀の形状面を中心に一部を紹介することにします。




◯同腹ではないが似ている♀個体




こちらは自ブリと補強個体。同腹ではありませんが似ていませんか?
♂祖父(2015年羽化)が同腹兄弟でした。
自ブリは直ぐに種親にと選定しましたが、補強個体のひとつを比べると、かなり雰囲気が似ているなぁと。調べるとそうでした。






◯大顎の太い久留米


補強個体ですが、2021年では最も太い♀となります。ブリーダーの好みを受け継いだ累代ですね。羽化してくる個体が楽しみな系統です。






◯早期 お尻がU字


どうです若々しさと美肌。これは良い個体です。お尻がVの字の次の個体と比較してみてください。






◯お尻がVの字 KLB候補


自ブリ個体 まずお尻がV字ですね。大顎もウチの中では長い個体。58ミリあります。唯一欠点は同腹成績。
最大は81.5ミリ。同腹成績重視の通常では選択肢から外れますが、形状重視から間違いなく種親です。しかもKLBエントリーラインにしようかと思案しています。




◯前胸がお結び型


当然追いかけるべき能勢産地の♀個体も拝見していますが、正直ハイレベルな形状がやはり多いんです。どちらかといえばそんな能勢産地のイメージに近い、縦に伸びそうな雰囲気の個体。お結び型だからか?






◯美形形状


こちらビークワ企画三大大型血統飼育研究室の♂親87.5ミリとマツノ17年1番との掛け合わせからの個体。
あの久留米87.5ミリはこれまで私がみた中では美形トップに位置します。特に大顎がカッコよかった。その美形をしっかりと受け継ぐ♀個体。それに掛け合わせるは美形では引けを取らぬウチの19-KU-1508 ですからね。





杢目さんから最後に届きましたが、オーラスに相応しく美形形状でした。
やはりビークワ企画のメンバー、yama_rayさんにも同腹♀を種付けしKLBエントリーラインとして今年参加して貰います。yama_rayさん頑張って!


この19-KU-1508 系統の布陣に、未完成な要素か多い19-KU-609系統がまたあるわけですから我ながら贅沢。

漫画ではありませんが一本筋を通す、貫く姿勢。型にはまらぬストーリー、そして余計な説明の要らぬ"美"

新たなドラマが誕生するか!ブリードにおける自己満足極まる趣味とはいえ、楽しんだもん勝ちな人生ですからね。今からとても楽しみです。^^




追記:
残りおひとりか。ツイッターでアナウンスした幼虫販売(5頭制限) 
希望があれば
迄どうぞ。



コメント
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