悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

4本目へ確認交換・2015年度ブリード

2016年04月27日 18時36分51秒 | オオクワガタ関連の話題





チトやってしまいました。
種親管理をしているワインセラー
故障発覚です。

我が家ではこれまでワインセラーの
中にパネルヒーターを設置し電子サー
モによる温度管理を併用しています。


早期羽化の管理と、冬季期間を経て
越冬明け後、種虫覚醒の為に使用して
いるのがこのワインセラー。

それが使用から5年半で遂に故障。
2~3日程か?庫内クーラーが効いて
いなかったようです・・・
トホホ・・・

取り出した際、種親を管理している
PPボトルは生暖かく・・・

 


♀より生命力の弱い♂の中には既に
虫の息も・・・

 



♀は見た目元気ですがそのダメージ
がどうか・・・


この趣味は血統(系統)を作り上げてい
いくという側面もあるので、自分の
追い求める血統、個体を築き上げて
いくのには数年を要します。
気をつけなければなりませんね。

 



それにしてもダメージの残り具合いが
気になります。
幸いにして、我が家ペアリングは序盤
戦なもので本番はこれから。

なかなか予定通りとはいきませんが、
♂は予備♀などを試しながら元気な
種親の中で頑張って貰うしかありま
せん。


しかしショック・・・











さて、前回に取り上げた3本目ボトル。
湿度管理と餌の添加剤の変更により
3本目で喰わせるための試み。


手前のボトルを4本だけ交換して確認
をしてみました。



その結果ですが、まずは画像から











前回1月末ボトル交換からは約90日。
PPボトルの表面と内部ですが、昨年
と比較した時に多少見た目と喰痕に
触れた感触が違いますね。
悪くありません。

 

 

 

 

 

 



そしてその幼虫体重についても

 

 

 


なんと・



 



爆発的に・・




 

 




その想像を超える・・・





 

 

 

 




大きな成果が・・・・








 

 

 




なんと・・・・・















ありませんでした。








確認したボトルは1月末の交換から
全て現状維持または微増です。




但し今期2本目ボトル、並レベルの
幼虫よりは良い食い方と感じます。





今期2本目の平均?!ボトル画像。

居食い? 喰って(喰えて)いないだけ・・・

 

 

 





こちらは今回交換時現状維持。

チトピンボケでスイマセン。

 


 




こちらはhizo ポメリ
否、微増画像です。








数の少ない上位ボトルは・・・・


羽化後に判明するでしょう。




しかし今回はノリがイマイチですね。
心配だな・・・

ポメリ・・・








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昇温から1ヶ月・2015年ブリード

2016年04月21日 12時00分28秒 | オオクワガタ以外の話題



流石に営業職2名が入社すると、まぁ
忙しい。
特に今は全ての中で『仕事』を優先し
て考え実行していく状況が続きます。


またこの趣味の方に本業が『営業職』。
そういった方は少ないだろうという
前提で今回前半は仕事モード。





仕事上お付き合いのある方の中には
生まれながらにして豪快!
いや生まれる前の血筋でしょうか。
豪快な方がいらっしゃいます。
仕事上での発想や閃き、そしてやはり
なんといっても夜の部・遊び方が違う。
中でも商社系取引先の諸先輩方。
日本人の枠から外れている?
型にはまらずスケールが大きい。

特に海外出張時なんかはそりゃもう。
貴重な経験の数々。
楽しませて貰いました。

時代もありますがね。
何事も経験。
ただ一つ言えるのは、もてなし方を知
り尽くす方に、もてなしの限りを受け
る経験の有り無しは大きい。
恋人、両親にたいしても。



それに比べると九州長崎出身、ごく
普通のアパレルサラリーマンだった
父と、東京下町根津出身、5人兄弟の
次女だった温和な母のもと、ごく普通
の家庭に育ってきた
多少普通ではないといわれますが・・・
豪快の素質はなく、バランスを重視す
るよりないものとしては、今思ったこ
とを勝手気儘に書きながら、振り返り
が出来るこのブログ媒体。
気分転換に有効なツールです。





企業の目的は世の中に存在するための
社会的意義を持ちつつ利益を最大化す
ること。
その結果、企業は利害関係者に喜ばれ
発展し存続することが出来る。


組織の中での営業職の役割も同様。
そもそも何をいつまでにやるか。
忙しいからこそスケジュールを立てな
ければ回らず。
そこにかかるコストは?
自ずと計画を設定しなければならない。

今置かれている状況の中、全体像を掴
んだ上で向かうべき方向性ビジョンを
示し具体的目標を定める。
戦略と戦術。

最前線の営業マンは、日々気力体力に
知力を駆使し、目標達成へ向け進んで
いくわけです。

その過程の中では、苦手な人との折衝、
つい後回しにしがちの面倒な事務処理
作業。正確さを求められるオリジナル
商品の開発管理。
ミスの許されぬ大きな案件。
遅延の許されぬ工程。
そしてトラブルや諸問題の局面などが
常に立ちはだかります。


それら困難も組織人として目標を遂行
し突き進むために堪え凌ぎ、皆で日々
切磋琢磨していく。

その課員一人ひとりの仕事遂行状況
をチェックし、叱咤激励を続け、士気
を高め、時にガス抜きを。
野球で例えると今はプレイングコーチ。

お陰で肩もコッチコチ。








さて久しぶりのエントリーとなる
2015年度ブリード。
皆さんもそろそろ蛹室を作り蛹も
チラホラ。
5月には羽化個体も。
そんな時期でしょうか。

大型血統によるギネスサイズはやはり
能勢YG血統が頭二つリードの中、
2015年度は久留米も松野御大を筆頭に
Dorcu黒王さん、メルリンさん、
masukoさん、クマモンさん、
主水さん、庚牛虫蔵さん。

それに虫蔵さん情報では他にも数名の
ブリーダーさんが、最終交換時に幼虫
体重40gオーバーを複数頭出されてい
るようです。
これは今までになかった状況。


久留米の進化が進んでいる?!

今年羽化が楽しみなんですね。


えっ?我が家ですか?



3本目交換からは80日。
冬季期間を経て、桜開花に合わせた
昇温からは30日が経過。

2本目で思うように伸びなかった今期。
『3本目に喰わせる』対策。
3本目交換から加湿器を導入。
暫くは湿度管理に苦労しましたが、
予定通り例年の1.5倍の湿度で推移。
カチカチの菌床をホクホクにして
食べやすく。イメージです。^ ^

そして高カロリー仕立ての菌糸ボトル。

さてどうでしょう。
暴れは現状皆無。
1部確認したボトルでは3本目交換時
からはボトル総重量も減っており、
居食い部屋が大きい?
喰っている?
水分が抜けただけ?

あと10日程で手前のボトルを少しだけ
確認のため交換をと考えています。

初令でのボトル投入からは10ヶ月。

3本目交換時から体重が微増もしくは
維持であればひとまず成功。
但し無事羽化となるかは別物。

交換後の幼虫は発酵マットに投入。

次回はその交換状況報告です。


要するに今期の我が家は一発狙い!










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色々と始まります

2016年04月13日 09時04分28秒 | オオクワガタ関連の話題




 

 


都内の桜も開花から4週間。
先週は寒さも残り今年は入学式シーズン
まで残りましたね。
当ブログのテンプレートも桜から変更。
新緑の季節。
前々回はギャグモード。
前回は一応の真面目モード。
さて今回は?・・・
普通の備忘録記事。






新年度が始まり、担当している課にも
2名の社員が入社、気持ち新たに気合
を入れ直しての忙しい日々が続いてお
ります。




我が家長女もこの4月から小学4年生。
これまでの3年間は皆勤賞。
丈夫で元気に育ってくれています。
親としてはそれが一番ですよね。
担任の先生はなかなかユーモアのある
男の先生なようで。
本人はまずまず満足の様子。

やはり女の子は違いますねェ。
『あの先生は面白いからイイ、あの先
生はムカつくから絶対にイヤ』

小学生の頃には先生があ~だこうだ。
まるで考えたこともなかった。
それ以上も以下もなく当たり前でした
が・・・

現在算盤、水泳、習字、そして4年生
からは学習塾。 高学年は6時間授業も
週4日、それに宿題ですか・・・

本人ヤル気はあるんですが、優先順位
の最も低い算盤ですら目指す級を取得
するまで辞めないと言い張る。

しかしちと無理があるかな。

嫁と相談しましたが続けられるどうか。

ひと月程のルーティン流れをみた上で
判断をと考えています。





東日本大震災の年に生まれた次女は
4月から幼稚園年中組に。
食が細く小さいので心配していました
が、このところ食欲が増し急激にパワ
ーアップ!

私が仕事から帰宅すると◯◯ビーム
の連射に浣腸攻撃しかしません。
プリキュアの影響?!
おそらく私を地球の敵だと思っている
ようですね。
天然モードでなんとも。









我が家も2016年度のペアリング第一
クールを始めました。

どうでしょう?今年も皆さん不安な
立ち上がりの印象がありますね。
初年度、2年目ブリーダー、ガチブリ
ーダーは特に気合いの種親補強による
ラインナップで挑むだけに不安は広がり
ます。

我が家もougoさん、ashtakaさんに習
い1部の♂のみ試し産卵セットを組ん
でみようと思います。

87.5mmには5♀を予定しています。
1本目投入予定までは時間がある。
種を確認して挑んだ方がいいかなと。
種無しで使えなくなるには流石に勿体
無い♀の布陣で挑みますからね。





話題は変わり先週は有志メンバー6名が
集まり2016年ビークワ企画の打ち合わ
せ。国産オオクワガタ企画の詳細も決
まりました。
大まかなルール決めですね。

ちなみにその一つは三大産地による
検証&競い合い企画。

ビークワで取り上げる他に専用ブログ
を立ち上げてあ~だこうだもアリ?!


それとNIGHT FOREST・オオクワin品川
2016は 9月24日(土)、昨年と同じ同会場
を抑えました。

今年もゆかりちゃんは来てくれるのか?

予定空けといて下さいね~



プライベートでは夏休みの家族旅行の
予定も既に宿を予約済み。
仕事も人が増え、なにかと忙しくなり
ます。



今年も色々と始まります!
まぁボチボチと頑張るべ!







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添加剤についてその3

2016年04月03日 19時13分43秒 | オオクワガタ関連の話題

 



前回はチョネ省ギャグモード記事でした
が今回はちと真面目モードで。

ひとまず近況から。
2016年度はその構想(組み合わせ)が決ま
り種親候補を2月半ばに床下からワイン
セラーへ移動。MAX28度管理を経て4月
半ばから、ペアリング第一クール開始の
ため種親をワインセラーからブリードス
ペースへ。

今は少しづつマットの加水量を増やす
など梅雨時期を演出しています。
♂は例年通り越冬明け3週間後から餌を
与えています。


◼️昨年からの改良点。
越冬明けからペアリング開始までの期間
を長め(1ヶ月半→2ヶ月)に取る。

越冬明けからの2ヶ月間♀には餌を与え
ず。※越冬前には餌を与えている。
これは餌に集中している間ペアリングを
という考えから。
またマットの加水を少しづつ増やしてい
く等産卵モードへ向け集中力を高める。

産卵期間を短かく。
(1週間×2回→5日+3日)することで♀
の体力消耗を防ぐ。

産卵セットケースのサイズ変更。
※ペアリングケースはコバシャ小。
コバシャ小メインから今年は全てを
コバシャ中へ変更。
これは一昨年、コバシャ中3本セット
管理の産卵数が多かった故の変更。
変更点は以上。

ペアリング後の♀には、高栄養の餌を
しっかり与え、10日~2週間熟成期間を
設けてから産卵セットへと移行します。


まずは産卵ステージをしっかりクリア
しなければステージにすら立てません。
今年は余剰も採らねばなりませんから
ね。おそらく大丈夫でしょう。



 
 



さて、産卵数をしっかりと採る前提で
2016年度ブリード添加剤について。
 
 


これまで我が家で取り組んできた添加剤
検証ですが、特にタンパク質に着目して
取り組んできました。





それは何故か?





天然のオオクワガタが、何故大きくなれ
ないのか?という考え方に起因していま
す。

自然界において、通常オオクワガタの幼
虫はキノコの生えた木材からキノコ菌の
成分を摂取して大きくなります。
ところが、木材にはタンパク質が殆ど含
まれていない。

幼虫は主にキノコからのみタンパク質を
消化吸収して身体を作ることになります
がキノコが作ったタンパク質だけでは大
きな幼虫に育つための十分なタンパク質
を摂取出来ないと考えられます。
木材の中で大きく育つ程タンパク質が不
足気味となり、タンパク質不足が大きく
なれる遺伝的な要素を制限。結果として
大きな成虫になれないという考え方。

要するにタンパク質栄養素を取り込む
能力(腸内でタンパク質源となる微生物
や菌糸が腐敗した時に出来るアンモニア
を利用するバクテリア等を取り組む)の
高い幼虫が大きく育つ遺伝子をもつと。

そこで2012年はタンパク質添加率を体
積比で比較し段階に分け実施しています。
但しこの検証ではその適正値及び優位
性は確認出来ませんでした。

しかし我が家2014年度ブリードにおいて
前年2013年度に高タンパク質添加を喰わ
せ育てた早期羽化ラインから最大サイズ
が出ています。
 





これは何故なのか?
 








考えられる要因は二つ。

一つは大きくさせるための添加剤成分と
して栄養化の高いタンパク質は有効と考
えられるが、窒素量が多過ぎると添加剤
を分解する共生菌以外のバクテリアが繁
殖し菌糸ボトル内環境(幼虫腸内環境)が
悪化してしまう。それがマイナス要因。


2012年の検証では特に菌糸ボトル劣化
が顕著でした。菌糸ビンの白色腐朽菌
は養分を他の菌に使われぬようガード
し生長するため、タンパク質窒素量が
多少高くとも問題はないと思われます。
しかし劣化が進むと微生物も増殖する。
微生物が増殖するにつれて炭素分が不
足し微生物も同時に死滅してしまう。

死滅した微生物は幼虫にとって有益な
ものか多い。死滅しない悪性の多くは
窒素化合物から炭素分を合成、自らの
養分にすることが可能。しかし良性菌
はそれが出来ず炭素分が合成される際
窒素を放出 C/N比が低くなってしまう。
悪性の菌が繁殖し極端な酸性に偏った
培地を食べ続けることで腸内をアルカ
リ性に保てなくなり養分吸収が行えな
なくなる。




二つ目。
幼虫腸内で生態系を構築し環境を維持
し、菌糸ボトル内の栄養素を吸収しや
すい共生菌に進化しているという考え
方。
親の餌、同じ餌の血統がより大きく育
つことからも餌慣れの優位性はあると
考えられます。
窒素源としてタンパク質は有効であり
またC/N比が適正範囲(幼虫腸内環境)
で安定化した状態であれば適応能力が
発達し幼虫は大きく育つのではと。






ではどうするか?









今期2016年度は、タンパク質添加量
を我が家久留米血統の適正値範囲内と
するバランスを重視した配合とし、
同時に幼虫腸内環境を整え良好な状態
をより持続させることを考えています。

業者(プロ)のノウハウにプラスαを。
要するに我が家で数年間使っている
菌床に幼虫整腸作用の高いミネラル
添加剤を加える。

アカモビさんのブログを拝見すると
植物性物質のミネラルは昆虫体内の
のミネラル含量の比率と類似してい
ます。
またアカモビさん曰く、ミネラル
は結果的に食物連鎖のようになり、
ミネラルの比率でいい感じの生育
結果の文献もあるようです。
この方法であれば失敗のリスクは
少なく効果も高いのではないかと。

これまでの通り完全オリジナル添加
タイプも少しだけ継続して比較検証
をと予定しています。
あのプレス機がここで役に立つ訳です。
 






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