とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『PERFECT DAYS』を見ました。

2024-01-09 18:36:10 | 映画
映画『PERFECT DAYS』を見ました。寡黙な男を描く、抑揚を抑えた映画でしたが、だからこそ映像がすべてを描き出す名画でした。

ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の男が送る日々を描いた映画であり、カンヌ映画祭で、役所さんが男優賞を受賞したので話題になった映画です。

役所さんの役どころは、インテリなのになぜか安いアパートに住み、トイレ清掃の仕事をしている不思議な男です。毎日毎日が規則正しく進んでいき、まさに「PERFECT DAYS」です。

おそらく彼の過去には様々なことがあったのだろうと予想されます。しかし、それはまったく語られません。におわせるだけです。他の登場人物もそれぞれがさまざまなことを抱えて生きていそうです。しかし、具体的には何も語られません。しかし映像は様々な人間同士の接触によってそこはかとなく語られるのです。映画ってこうあるべき媒体なのかもしれないなと感じさせられました。

 この映画にはさまざまな世代の登場人物が登場します。若い世代は未来への希望と折り合いがつかずにいます。高齢世代は、迫る「死」にまさに折り合いをとらなければいけません。そのせつなさがしみじみと伝わってきます。

 心の奥にとどく映画でした。
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