渡辺明名人に藤井聡太竜王が挑戦する名人戦の第2局の終盤戦をABEMA・TVで見た。私は、将棋はルールを知っている程度で、特に将棋ファンということではない。しかし最近インターネットテレビで中継が行われ、中継中はAIによる形勢判断がある。将棋に詳しくなくとも見ているとおもしろい。
ほぼ互角で進んでいて、70手目に渡辺名人が終盤にしてはかなりの長考をして「2五金」の手を指した。これはAIも推奨していた手である、それに対して藤井竜王が「1四桂」という手を指した瞬間に、AIの形勢判断が一気に藤井竜王に傾いた。この「1四桂」という手もAIが早くから予想していた手だった。それなのに大きく形成判断が変動してしまったのだ。AIの判断以前に、渡辺名人も藤井竜王ももっと正確な判断をしていたのが状況から推測できる。つまり、AIの形勢判断なんてあてにならなかったのだ。
AIにどういう事情があったのかはもちろんわからない。AIは日々進化しつつあり、近い将来こんなことはなくなるのだろうとは予想される。しかしAIに頼り切ることは危険である。人間がAIに頼りすぎると、大きな悲劇がおこるのではあるまいか。心配になった。
それにしても将棋中継はおもしろい。この年になって新たな楽しみを見つけた。
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