近年「未曾有」という言葉が頻繁に使われている。「未曾有」というのは「未だかつてあらず」という意味である。この「未曾有」の使われ方がおかしい。
例えば、東日本大震災にも使われることが多い。しかし日本の東の太平洋沖を震源とした巨大地震はかつて何度も起こっていたことは知られていた。津波の危険性についても少なくとも専門家は知っていた。だから決して「未曾有」ではない。
新型コロナウイルスもそうだ。感染病の世界的流行はこれまで何度もあった。パンデミックは決して「未曾有」ではない。
どうも「未曾有」という言葉の意味が一部の人間によって捻じ曲げられている。政治家の言い訳のために使われているように思われるのだ。
このように「未曾有」ではない自然災害を「未曾有」のものととらえようとする人間が原発を作ったから、あってはならない原発事故が起こった。
現代に生きる人間の思い上がりこそが「未曾有」なのだ。人間がこれほど思い上がっていた時代はないのだ。人間の思い上がりによってあらゆるものが必然となった。この思い上がりに気が付き、すぐに行動を起こさなければいけない。
人間は思い上がりによって、もはや「未曾有」という言葉はなくなってしまったのだ。
麻生太郎氏が「ミゾウユウ」と読んで広まりました(笑)
未曾有の意味も読み方も 捻じ曲げられました。
この麻生太郎氏… えぇとこのぼんぼんだけに率直です。
初めて出馬した際の街頭の第一声は『シモジモの皆さん!』でした。
先日は失言すれすれの答弁を責められると
『率直な感想を!と言うから率直に答えた。悪いんですか?』。
斯くも未曾有に酷い政治が横行しています。