新型コロナウイルスの感染が広がっている。政府は「GoToキャンペーン」をやっと見直しの方針を出したが、3連休がはじまってから表明したために3連休における効果はほとんどないようである。
政府側の説明でよく出てくるのは「経済が破綻すればはるかに多くの死者が出る。」というものである。それはわかる。しかし医療関係者も「GoTo」反対派もそのことを理解していないわけではない。だから強引に中止することを求めているわけではない。中断し、医療崩壊の危険性を避けてほしいと言っているだけなのだ。それなのにそれさえも聞く耳をもたず、3連休に突入してしまったのである。
「対応はした。しかし強制はできない。自己責任なのだ。経済を発展させるか、新型コロナに対応するかは自分で判断しなさい。」
これが政府の態度なのだ。自民党が目指す新自由主義の考え方とはこういう「自己責任」なのである。
しかも論理を無理矢理捻じ曲げて、「あなたは経済を選ぶのですか、経済が破綻しても感染しないことを選ぶのですか」という二者択一を迫っている。これは分断を生む。
国民みんながそれほど大きな考え方の違いはない。それでいながらどちらかを無理矢理選ばせる。政府はその結果どうなろうと知ったこっちゃない。国民の判断なのだ。政府の対応には無理がある。
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