「成長なくて分配なし」というのは正しいものだと思います。経済が停滞していては分配しようとは思わない。それはその通りだと思います。
しかしこれまでの日本は「成長しても分配なし」でした。これはアベノミクスの時に如実にあらわれていました。東京はどんどん景気がよくなっていましたが、そのころ地方の景気はなかなか上がってはきませんでした。山形県のような貧乏県はどんどん貧乏になる一方です。唯一あった大沼デパートもなくなり、本当に厳しい状態が続いています。「成長して分配があ」ったのはバブルのころしかなかったのです。
政治家たちは東京しかみていません。東京さえ景気がよければ景気がいいと思います。マスコミも同じです。かれらの「分配」は一部の潤っている地域におこなわれればよかったのです。
もっと今般的に考えなければなりません。「成長」と「分配」は別物です。「成長」も「分配」もどっちも同列であり、同時にしなければならないのです。