映画『MINAMATA』を見ました。社会の中で生きていく苦しみと強い意志を訴えるすばらしい映画です。
《あらすじ》
アメリカの有名な報道写真家ユージン・スミスは酒浸りの生活をしていた。そんなある日日本人翻訳者のアイリーンから、水俣を訪れて水俣病を撮影・記録し、世界に知らせてくれるようにお願いされる。最初は断るスミスだったが、その実態が見え始めると協力する気になる。彼はアイリーンとともに日本の水俣を訪れる。化学会社チッソが妨害活動をし、金で解決しようともする。スミスは続ける気力を失うが、地元の水俣病被害者の人々の努力でスミスの心は変わっていく。
監督 アンドリュー・レヴィタス
脚本 デヴィッド・ケスラー
キャスト ジョニー・デップ、真田広之 、美波 、國村隼、加瀬亮、浅野忠信
最近でも安倍政権での政府の情報操作や情報隠蔽など国家の権力によって真実が見えなくなる事案がたくさんあります。企業による様々な不正も絶えることがありません。彼らは法律の範囲内ならば何をやってもいいという発想です。時には法律の枠を超えることもあるのでしょうが、法律の解釈を変えるという力技の繰り出して、自分の利益のために法律を駆使します。しかし一般庶民の感覚は違います。法律よりも「当たり前」を大切にします。人に迷惑をかけないとか、迷惑をかけてしまったら誠意をもって謝るという「当たり前」が判断の基準なのです。両者が理解しえないのは基準にしていることが違うからです。
企業や国家と闘えば精神を壊していきます。そこで生きていくことは難しいことです。しかし法律は「当たり前」の上にできているはずのものです。いくら理屈をこねても強い精神力があれば「当たり前」が勝つはずです。
苦しくとも投げ出してはいけない。そんな正義を教えてくれる名作です。