とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「ポピュリズム」

2021-04-22 18:03:19 | 政治
 東京の小池知事や大阪の吉村知事など、近年は「発信力」のある人が政治家になっている。しかしこの「発信力」に私は疑問を持っている。

 小池知事や吉村知事はそれなりにがんばっているのは確かであろう。しかしそれ以上になんでもかんでもしゃべりすぎる。記者会見だらけだ。しかしじっくり検討して発信しているわけでなく、その都度その都度の判断でどうも一貫性がない。だから彼ら、彼女らが発信したことがうまくいったこともあるし、うまくいかなかったこともある。それでも「発信」し続けるのだ。

 近年の政治家の特色は露出が多い政治家の人気があがるということだ。発信する力があることは陰で何かをするよりもいい。しかしなんでもかんでも「発信」してしまうために、間違ったことも発信してしまう危険性がある。そしてその間違いをごまかすためにさらに発信するのだ。問題は、彼らはじっくりと考えて、多くの人の力を借りて結論を出しているのではなく、独断で発信する傾向があるということなのだ。これまでは自分のための政治になってしまっているのである。

 新型コロナウイルスに関する発信は、実は正しいということでも間違いということではなかった。それでもこれまではうまくいっていたのは、日本人の衛生意識の高さと、これまでのウイルスの種類が日本人には感染しにくかったという事情のためだという可能性が高い。だから変異種が流行しはじめたら、これまでの発信がすべて意味のないものであることがわかりはじめたのだ。

 やはり、政治家には高い見識をもとめたい。そういう人をリーダーにする有権者でありたい。

 小池氏や、吉村氏も多くの人の意見をよく聞き、謙虚に、誠実にメッセージを送ってほしい。

コメント (1)
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