7月11日午後5時からPARCO劇場オープニング・シリーズ『大地(Social Distancing Version)』を見ました。WOWOWメンバーズオンデマンドでのライブ配信です。ネット環境のせいでストレスを感じる部分もありましたが、とても楽しめました。
作・演出 三谷幸喜
出演
大泉洋 山本耕史 竜星涼 栗原英雄 藤井隆
濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ 相島一之 浅野和之 辻萬長
濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ 相島一之 浅野和之 辻萬長
この演劇はチケットも手に入れて見に行く予定をしていたのですが、残念ながら新型コロナウイルスの感染予防のために、一度すべて払い戻しになり、座席数を減らしての再度の販売になりました。私は再発売では買いませんでした。やはりまだ東京に行くのはためらいがありましたし、WOWOWでのネット同時配信があったからです。
ネット同時配信というのは単なるテレビでの録画放送とは違い、生の魅力はあります。しかしやはり見る方の集中力がときどき途切れてしまうという欠点もあります。三谷幸喜さんの作品なのでストーリーがわかりやすく集中力がとぎれることもなく、多少途切れてしまっても筋がわからなくなるようなこともなく、十分楽しめました。しかしやはり生の魅力には欠けてしまいます。それはしょうがありません。
内容的には国家の統制によって表現の自由が奪われてしまい。役者が収容されてしまい、その役者たちのいる収容所を描いた作品です。現在の日本の状況は本当にそういう状況になってきています。自由にものを言うことができない。そんな世の中になっています。現在の日本の危機を描いていると言ってもいい。三谷幸喜も戦っています。
さらに新型コロナの影響下での演劇界の現状をベースに書き換えられた作品となっていました。最後の落ちは決まっていました。
演劇のライブ配信もこの時期だからこそですが、今後のエンターテイメントの幅を広げることにつなげることになるかもしれません。様々な試行錯誤が行われています。「ピンチはチャンス」となることを期待しています。