中日新聞の「中日春秋」に、下記の事が書かれていました。
中日春秋
2024年7月30日分
サトウハチローさんの詩『涙は似合わない』は冒頭から途中までこうつづられる。
<涙は似合わない 涙は似合わない 誰でもいうの いつもいうの だから だから 泣きたいときでも がまんして こらえてしまうくせが ついてしまったの>
敗北後にせきを切ったように涙があふれたのは、強い選手としての期待を何年にもわたって集め、泣きだしたくなる重圧に耐えていたせいだろうか。
パリ五輪の柔道女子52キロ級で阿部詩選手が2回戦で敗退し五輪2連覇の夢がついえた。
畳の外でコーチに抱きかかえられ、大声で泣き叫んでいた。
それが会場に響き渡っていることはテレビ中継でも分かった。
かくも悲痛な敗者の感情の発露をこれまで見たことがあっただろうか。
兄の一二三(ひふみ)選手が同じ日の柔道男子66キロ級で五輪2連覇を果たしたが、それを兄妹そろってと期待されていた。
24歳。敗北から約4時間後の取材で今後を問われ「落ち着いてから考えたい」と語っていた。
傷心は簡単には癒えまい。あるいは、流す涙の量がまだ足りておらず、枕をぬらす夜を幾度か迎えるのかもしれない。
ハチローさんの詩はこう続く。<涙は似合わない 涙は似合わない 誰でもいうの なんどもいうの だから だから 朝から晩まで 泣きぬいて 涙が似合うひとに なってみようかな>。
泣いて泣いて、見えてくる道もきっとある。
以上です。
私が思うには、まずは悔しさよりも勝者を褒め称えてほしかったです。
自分の悔しさは、二の次にして欲しかったです。
去年の夏の甲子園の決勝。
連覇を狙った仙台育英高校が、残念ながら慶應高校に敗れました。
敗れた仙台育英高校の監督 須江さんが、勝者の慶應高校を褒め称えました。
この態度を、阿部詩選手も見習って欲しかったです。
日本の金メダル有力選手は、負けると自分の悔しさを前面に出し、相手の勝者を褒め称えることを忘れがちです。
須江監督さんが、よく口に出されるのはグッド‐ルーザーであれ。
グッド‐ルーザーとは、清く負けを認める人の事を言うらしい。
日本の金メダル候補も残念ながら敗れた場合、グッド‐ルーザーであれと言いたいです。
女の意地 西田佐知子
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