新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月24日 その2 私を嫉妬させたラグビー人気に思う

2019-10-24 14:39:36 | コラム
ラグビーの代表選手たちは職業として生計を立てているのか:

私にはこの辺りが良く解らなかった。都市対抗野球に出てくる大手企業のテイームの選手たちは概ね会社に日常的に勤務している訳ではなく、野球の選手としてプレーが出来る間だけの契約しているというようなことは聞かされていた。だが、あのラグビーの代表選手たちは長期間の合宿をして猛練習に励むようだなどと報道されていれば、彼らの生活はどのように保証されているのかと多少気になっていた。先日の日本シリーズの野球中継と重なったPrime Newsで、森元総理が清宮副会長がプロ化に熱心だと否定的にも聞こえる発言をされていたので、余計に気になっていた。

そこに、本日発売の週刊新潮にそのラグビー選手たちの待遇というかプロなのか、または会社員なのか、またはそういう契約なのかという記事があって初めてその実体を扱った情報に触れる機会があった。決して悪い待遇ではないようで、当方が会社員だった頃とは貨幣価値が違うとは思うが、それなり乃至はそれ以上の待遇は保証されているようだった。中には会社員だった身分を離れてラグビーに専念すべくプロの道を選んだ者もいるようだが、何時まで激しい競技を続けられるのかと考える時に、必ずしも楽な生活ではないのではと思って読んでいた。

私が知る限りでは完全に職業というのか、プロとして野球を生業に選んだ者たちの集団がNPBで、サッカーのJリーグも職業として選んだ者たちの集団だと理解している。女子のなでしこリーグには未だ会社なり何なりに務める傍ら、好きなサッカーをやっているプロではない女性たちがいると聞いたことがある。バスケットボールのBリーグがプロの集団であるかどうかは寡聞にして知らない。ラグビーの代表選手の中には我が国に帰化した38歳の選手もいると報じられていたが、その選手も含めて引退した後の生活をどうするのかは、他人事ながら気になってくる。

サッカーの場合は川淵三郎元会長の政治力で加盟の各テイームが専用のサッカー場を持っていると勝手に解釈しているが、ラグビーももしプロ化していくのならば、これから先に秩父宮ラグビー場以外に多くの専用のラグビー場というかスタジアムを建設していかねばなるまい。その場合の費用と維持費を稼ぎ出せるか否かは、あのW杯であれほど盛り上がった人気が何処まで広まっていくかにもかかってくるだろう。だが、それを支えるべき選手たちをどのように集めて育成していくかも大きな課題となるだろう。

見る方からすれば「国内の選手の試合」と「国際試合」では興味と関心の度合いが異なるので、何処までの観客を惹き付けられるかが鍵となるように思える。換言すれば、現在の「一種独特の」とでも言いたいような人気とファンの盛り上がりを一過性ではないところまでどのようにして持っていくかだろう。だが、森元総理はプロ化には肯定的ではないような口吻だったので、その辺りを清宮氏がどのように発展させていくかにも興味がある。

私は正直に言えばサッカーのサポーターの方々は、サッカーそのものの技術や試合のスリルを見て楽しむよりも、地元のテイームを応援して盛り上がることの方に大いなる熱意と興味があるように思えてならない。とは言っても、あれほどの数のサポーターが常に観客席を満員にしているのは恐るべき現象だと思って感心している。ラグビーがもしもプロ化されれば、川淵氏がBリーグのファンの獲得に成功した後でそれにも、または野球にもサッカーにも負けない数のファンを獲得するのは容易ではないような気がするのだが、如何なものだろうか。

それに忘れてはならないことに、我が国には抜きがたい人気を盛る伝統的な興行である相撲もあるのだ。アメリかではこの度もオリンピックの放映権が話題になっているように、3大スポーツの野球(MLB)、フットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)はテレビの放映権で莫大な収入を上げている。我が国で、野球、サッカー、バスケットボール、相撲に加えてラグビーが新たに参加した場合に、放映権料はどのようになって行くのだろうか。清宮副会長の読みというか、その将来の計画を伺ってみたいような気もする。



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