新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月1日 その2 東京都民は考えた

2016-07-01 08:21:32 | コラム
東京都知事って何だろう:

小池百合子さんは「自民党内の然るべき方にはご相談申し上げた」とPrime Newsでは述べていたが、自民党都連では「聞いていない」と大騒ぎだったし、安倍総理側近とか聞く萩生田も不満げに記者会見していた。マスコミはこういう場面を嬉しそうに流すが、私は単純に考えれば自民党という組織(もしも組織だったのならば、だが)は想像以上にだらしがないものだったと思わずにはいられなかった。あの桜井俊氏説得の不手際と言い何と言い、心ある東京都民には「民進党以下の野党と、もしかして余り変わらない程度か」と見放されはしないかと心配になってきた。しかも、未だ増田元県知事や斎木元外務事務次官擁立も検討中だというのだ。

さて、東京都知事だ。石原慎太郎君が何時から都知事になったか記憶はないが(検索していないが)彼が直接都民の生活に「これぞ都知事の善政のお陰だ」と実感させてくれたような政策を打ってくれた記憶はない。しかし、カラスは確実に減ったと記憶している。だが、シルバーパスの負担額を一気に2万円超にしてくれたのは忘れられない。所詮、都知事の政治的手腕というものはそういうもので、都民が「これだ!」と実感出来るような経済的な恩恵などないのではないかと割り切っている。

猪瀬元知事は都営地下鉄の何処かの駅でメトロとの壁を取り払って乗り換えを便利にした功績があったと記憶するが、有料になるメトロにはほとんど乗らない当方には何の恩恵もない。何故、猪瀬氏はシルバーパスでメトロにも乗れるようにしてくれなかったのかと恨んでいる。その後任の舛添前都知事は如何なる事があってもリオデジャネイロに行って次回開催都市の知事としてオリンピックの旗を受け取ってきたかったらしいが、開催権を取ったのは舛添知事の前任者だった。

今日まで東京都に住んで実感したことは「都知事選挙は政党間の争いであって、都民の為などは二の次ではないのか。都知事とは都民の生活にこれぞ知事の努力の賜物と実感させてくれるような経済的な有り難み(カタカナ語では「メリット」だろうが)を出す為の存在ではない」ということだった。それは一都民としてあの3年半の暗黒の時代を演出した民進党から都知事は出して貰いたくはない。だが、ジャニーズのスターの父親だからとマスコミに囃し立てられるような官僚を説得し損なっていたり、知名度があるだけの元県知事を考えたりするようでは自民党を信頼出来ないではないかと、言いたくもなってしまう。

兎に角、如何なる候補者を立てるかはお任せするしかないが、文藝春秋社にスクープされるようなことがないような、もしかして政治資金を綺麗に使ってきただけの詰まらない候補者でも結構だから、オリンピックの成功ばかりを云々するような政治家を避けて、少しは東京に住んでいて良かったと思わせてくれるような人物を擁立して欲しいのだ。



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