新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

U-23サッカー代表テイームの編成を考える

2016-07-01 07:26:37 | コラム
手倉森監督への疑問:

これまではオリンピックに出場するこの代表の試合についてのみ語ってきたので、今回はブログに対してコメントを寄せられたkazk氏のご意見に因んで、監督への批判その他を考えてみよう。手倉森監督が言わば我が国のサッカー代表の下部組織かと思ってみていたテイームをそれなりに鍛え上げて、予選を突破させた手腕は評価しても良いかとは見てきた。

だが、マスコミ論調を見ていた限りでは、何となく彼の力は言わば聖域のように扱われ、批判を許さないかの感すらあった。私自身はあの監督が如何なる経験をしてきた方かも全く知らなかったし、偉いものだなといった程度の見方をしていたので、批判するも何もなかった。しかし、予選を突破し時が経ってオリンピック本番の時期が迫り、マスコミがあの23名(だったかか?)から18名に絞り込まれそこにオーヴァーエージ(OA)の3名が入れば云々と騒ぎ立てても、監督は一向に動かず、代表予定の若者を招集し続けていた。「あれで良いのかな。優柔不断では?」という思いは、私にも少しだけあった。何れにせよ篩にかける件は”none of my business”だった。

一昨日夜の試合には最後まで使われなかった者が何人かいたと思う。その中には確か負傷癒えた鈴木武蔵もいた。監督には負傷上がりの状態は解っていたのだろうが、こちらには解る訳がない。またあれでは鈴木他の使われなかった者たちは「蛇の生殺し」よりも気の毒な状態ではなかったと思わずにはいられなかった。呼んだのは、ただ単に使えるか使えないかを試合前の練習で見極める為だけだったのかと思った。残酷ではないかな。そういう使い方も監督の手腕として許されるものなのかな。

実は、kazk氏も指摘されたように、私もOA枠として選ばれた3名には疑問だらけだと思ったのだった。彼らが下手だとまで言う気はないが、あの良く合わせられるようになってきた10数名の中に突然組み込まれて、良い働きが出来るのだろうかという疑問が湧くのだった。特に興梠は確かフル代表にも呼ばれた事もあったと記憶するが、私が個人的に評価しないFW(なのだろう?)で、「あんな者をこれまで苦労させた者の代わりに入れるのだったならば、せめて岡崎とか香川でも呼べば良かったのでは」と言いたくなってしまう。

何れにせよ、テイームの核となるような強力な指導者的存在を欠く状態のところに、兵隊ばかり入れたように思えて仕方がない。強いて監督の作戦を深読みすれば、現在のような平均的な者ばかりを集めて細かく回していこうとしているようなサッカーに個性豊かな者を入れては、折角苦心して築き上げたテイームの「和」が崩れるとでもお考えなのかと見たのだが。だが待てよ、ブラジルはネイマールを入れたというではないか。それならば、使うかどうかは別にして本田圭佑でも呼んでおくのはどうだっただろうか、手倉森監督さん。



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