新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語らしい表現集

2017-04-29 10:32:28 | コラム
如何にもそれらしい表現が思い浮かんだ:

“How are you doing, these days?”
“Thanks. I’m getting slightly better than useless”

解説)実際に経験した遣り取りだった。無理矢理に日本語にしてみれば「近頃どんな調子」に答えて「どうも。お陰様で最近は何とか使い物になってきたようで」となるだろう。”useless”は「役立たず」であり「無用な」だが、ユーモア好きなアメリカ人はこんな表現で返してくるもの。言われた当方は一寸面食らった。彼らはごく普通に”Terrible.”などと言う。「英会話」で教えられる”I’m fine. Thank you and you?”などというのに出会った記憶はない・

“You’d better forget his opinion regarding this issue, because it is a little too bookish.”
解説)「彼の意見は放っておいた方が良い。何故なら余りに机上の空論的だから」という意味。”book”の後に”ish”が付くと形容詞になって「実際の経験ではなく本から学んだ知識」を意味するし、「机上の」ともなる。「堅苦しい」という意味にもなる。”you’d better ~”は学校で教えるが、(軽い)命令形だから、英会話の中では先ず使わないようにご注意を。「余計なお世話」だと不愉快な思いをさせる結果になるから。”It would be better for you not to ~.”辺りが無難だろう。

“I know you work very hard all the time but I wish you not to overdo.”
解説)「貴方が常にとても良く働くと承知していますが、やり過ぎないようにして下さい」とでも言えば良いか。ここでの目玉は”overdo”である。ジーニアス英和には「(演技など)をやり過ぎる、・・・を誇張して言う」とある。面白い使い方に「塩を使いすぎる」を”overdo the salt”と言う辺りか。

“I’d like to have a cup of coffee. I don’t care for cream and sugar.”
解説)「コーヒーを貰おう。クリーム(ミルクとは言わないことに注意)と砂糖は要らない」なのだ。「なーんだ」などと言わないで欲しい。英語ではコーヒーに入れるのはクリームであって牛乳ではないのだ。”care for”も要注意で「欲する」、「欲しい」、「好む」という意味で普通に使われている。故に、ここでは「クリームと砂糖は要らない」となる。素直に”I don’t like ~.”と言えば良いじゃないかと思うかも。彼らの家に招かれると"Care for anything to drink?"などと尋ねられる。

“It is quite unlike you not to be late for the appointed time.”
解説)「約束の時間に遅れるなんて全く貴方らしくない」である。ここでは”unlike”が要点で「貴方らしくない」の「らしくない」をこのように言うのだ。勿論「似ていない」という意味でもあるが。

“Does your stomach have any disagreement with the Mexican food?”
解説)これも実体験で別の部門の人たちと昼食に出かける時にこう尋ねられた。「メキシコ料理は嫌いかい」という意味になる。面白い言い方だが、日常的に使うことはお薦めしない。我々が使うのは不自然だと思うからだ。

“Fly ball into the right center field. Ichiro was there to make a catch.”
解説)ガラッと変わって野球用語を。「右中間へフライ(飛球)が飛んでイチローが待ち構えて捕球」と言えば良いか。「右中間」は”right center field”で「捕球する」は”make a catch”と言っている。面白いのは「空振り」が”swing and miss”となること。日本語では何と言っているかと訊かれ「”to hit the air”かな」と言ってみたら受けた。


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