新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月15日 その2 外国人に過剰に親切な我が国

2016-03-15 08:02:23 | コラム
何故そこまでやるのかな:

渡部亮次郎氏のメルマガ「頂門の一針」第3959号で「匿名希望」氏が

<「観光立国」なんて阿呆な言葉を平気で言う人も居るようですが、観光で発展途上国の経済成長は無理で、ただ堕落荒廃するだけというのは、7~8年代の開発経済学ででた結論ではなかったかと思うのです。>

と言っておられたが、同感であるし、何故に外国人に親切にするのかと、私は時偶不思議に思うことがある。JR山手線・新大久保駅に一度来てみて頂きたい。プラットフォームに上がると色々な外国語での低音で聞き取りにくい放送が聞こえてくる。私には英語、韓国語、中国語、スペイン語、イタリア語辺りまでは何となく推察出来た。しかし、何かで知ったのだが、この確か「危険だから黄色い線の後に下がって」という放送は、24カ国語で為されているらしい。

確かに、ここ百人町・大久保界隈には多くの外国人が訪れるし、住んでもいると思う。だが、24カ国語が本当に必要なのかとつい考えてしまう。しかし、ここには我が国独特の外国人の訪問者に対する優しさ、親切さ、礼儀正しさが表されているとは思う。だが、この町に来る外国人の中のどれほどの人が山手線を利用するのだろうかと考えてしまう。これがJRの観光客増加策なのかとも思ってしまう。私はその前にあのクリステル・チアリを使っているおかしな英語の車内放送を代えるべきだと思ってしまうのだ。

また、匿名希望氏が言われるように観光を経済の柱にするよりも、世界最高の技術力を誇る我が国の産業界の振興策を採る方が景気回復への本筋ではないのかと考えてしまう。観光客誘致を否定するものではないが、無闇矢鱈に外国語の表示や看板を掲げることが観光立国にそのまま繋がるとも思えない気がする。私はこれまでに僅か世界20カ国しか歩いていないが、日本語は言うに及ばず、中国語や韓国語の表示板や掲示を見た記憶はほとんどない。

何か何処かで勘違いがあるのではないかとも思いたくなる。時々ここ新宿を離れて都内の他の場所に行った時に「何と日本人ばかりでさわやかなことか」と感じるのは何故だろう。外国人に優しくしてあげるのは結構だが、彼らにやりたい放題に振る舞わせて良いものではないと思う。彼らにも「郷に入れば郷に従わせること」を知らしめる必要があるのではないのだろうか。


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