新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英文学科出身の反省

2017-01-04 09:26:57 | コラム
昨日は英文学科出身などと偉そうなことを言って:

失礼いたしました。振り返れば不真面目な学生ではなかったとは思うが、遊んでばかりで全く不勉強でお恥ずかしいと反省している。昭和26年当時あの四谷駅前の我が母校の浮き世離れしたとでも形容した厳しい実態をご存じの方は少ないと思うが、授業をサボるなどということはあり得ない、中学や高校ではあり得ない厳格さで、仲間内で密かに「とんでもないところに来てしまったな」と嘆き合っていたものだった。それだけではなく大学名を聞くと「それじゃ、矢っ張りお経なんかも覚えるのですか」と真顔で訊かれたものだった。現代の上智大学生は何と思うだろう。

そもそも当時は我が家には事情これあり浪人は許されず、実態を詳しく知らぬままに、中国・高校を通じて最もまともな成績を挙げることが出来た唯一の学科だった英語を活かせるかと、深い慮りもなく英文学科を希望して受験し、首尾良く合格出来ただけだった。告白すれば、当方は何処からどう見ても所謂青白き文学青年ではなく、6年間蹴球部の練習と試合に明け暮れていただけの不勉強な運動部の一員だっただけのこと。

とても国立大学などを受験する成績でもなく、更に当時の進学適性検査(現在の大学入試センター試験の前身のようなものだと思うが)に大失敗して、それでも進適で足切りをしない大学を探した結果が四谷駅前にあった我が母校だった。英文学など全く知らずに入っていってしまったのだった。その上に悪い仲間で出来て大学周辺に一軒しかない麻雀屋に365日出入りし、学費稼ぎのアルバイトに専心し、サッカー部の練習にも出ていたのだった。

だから、自慢にも何にもならないが、確かにシェークスピアも4年間に何処かで学んだ記憶もあるとは申せ、覚えていたのが“Frailty, thy name is woman.”(弱きものよ。何時のなは女なり」と、昨日採り上げた“The Taming of the shrew”くらいものだ。とても恥ずかしくて「英文学科出身で御座います」などと言う資格はないと反省し且つ自覚している。何卒事情ご賢察賜り、上記は衒って言っているなどと解釈されることがないようお願いする次第。



コメントを投稿