新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

15年11月の新宿区の人口

2015-12-05 07:54:13 | コラム
最近3年間で最大の月間の人口増加だった:

11月に新宿区の人口は少なくとも過去3年間で最大となる1,924人の激増で334,428人と対前月比で0.57%となっていた。手元にある資料で見れば、14年5月に1,640人、15年4月に1,169人と10月の1,241人と1,000人台の増加があったと解るが、それをも上回っていたのが印象的だった。そこには日本人が919人、外国人が1,005人も増えていた背景があった。

先月はここ新宿区内の「イスラム横丁」の賑わいを採り上げたが、外国人の対前月比で2.7%にも達する増加を支えていたのは明らかに韓国人ではなく、ここを訪れるイスラム教国の人たちと中国人であると思わざるを得ない大久保百人町界隈の変貌振りである。

この横丁を訪れるイスラム教徒が新宿区内に住んでいるのか否かを知る由もないが、中国語で話している若者たちが急増しつつある傾向は変わらず、個人的には増加する異教徒たちと同様に無形の薄気味悪さを感じさせられるのは何故だろう。

新宿区役所の“広報新宿”の15年12月5日号によれば、15年11月の外国人は上記の1,005人の増加で38,866人に達し2.7%増で、邦人は295,382人と対前月比で0.3%の伸び率を超えていたのだった。

世帯数は対月比で1,445の増加で210,174に達し対前月比で0.7%増となっていた。これでは世帯当たりの人数は1.58人であり、前月の1.59人から変化していなかったことが解る。外国人は狭い部屋に何人も暮らしているとの報道もあるが、それはどうやら新宿内のことではないようだ。

Koreatownの存在は最早話題として採り上げるのは適切ではないかも知れない。前回も指摘した通りで、その活気が薄れて静かになって来たというよりも、普通の街になりつつあると表現する方が正確だろう。その反面、上記のように大久保通りでも何処でも明らかに中国とアジア系の若者が増え続けているのは間違いあるまい。

15年11月の人口に占める日本人の比率は88.37%で10月の88.6%、9月の88.7%と対比すれば誤差の範囲内とも言えそうな減少だった。なお、8月は88.65%だったので、ここ4ヶ月間は88%台で実質的に変動していなかった。外国人の比率は11.6%で10月の11.7%からは低下したが9月の11.25%よりは高かった。因みに8月は11.34%だった。


参考資料:“広報新宿” 15年12月5日号


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