新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

名誉の争いか?

2017-08-15 10:14:39 | コラム
私は「松山英樹は勝てない」と閃いていた:

残念ながら、先頃の全米プロ選手権で松山英樹は勝てなかった。マスコミ流に言えば「未だメジャーでは勝てなかった」となると思う。彼は大会前までは世界のランキングの第3位にあり、優勝候補だと彼らが騒いでいた。私も勝てれば良いなと思っていたが、世界はそれほど簡単ではないのではとも見ていた。そして、大会が始まって好位置に付けたと報じられた辺りで「彼の優勝は無理では」と閃いた。

勿論、閃きの通りにならねば良いとは期待したが、閃きの結果を恐れ折角フジテレビが中継放送をしているのを極力見ないようにしていた。14日も、偶々チャンネルを合わせた時点で1位にあると知らされて「これは駄目だ」と閃きが追い打ちをかけてきた。

それは簡単な理屈で「彼は未だメイジャー(何度も言ってきたが”major”を何処の世界で「メジャー」と発音するのか)での勝ち方を知らないだろう」と閃いたからだ。私はこれまでにも「勝ち方を知らない」と述べたことがあった。これは大きな試合で優勝する為には、それまでに「如何なる練習を積んできたか」と同様な重みを持つのが「如何なる精神状態で試合に臨めるか」であるとともに「ここぞという場面で、普段の練習と同じような精神状態が維持できているか」であると、経験上でも考えてきた。

「何のことか解らない」と言われる方もおられるだろうが、もしもゴルフをおやりならば、私的なというか仲間内の試合でも優勝を決めるパットを打つ時にどれほど緊張されたかを思い出して頂きたい。そこで平常心で打てたならば優勝できるのだ。松山君はその1位になった後では平常心を維持できていなかったのか、三つものボギーを叩いて脱落していた。

だからと言ってインタビューに遭って、その後に落涙した辺りは厳しいことを言えば「一寸ねー」だった。察するに、自らの至らなさと残念さが重なったのだろう。「勝つ」ということは、それほどに精神的な要素も入ってくる難儀なことなのである。彼松山君がその点を痛いほど認識させられたのだろうと思って見ていた。次に期待しようと言っても「メジャー」は来年までないのだ。

それにつけても、ゴルフの世界では「何故メイジャートーナメントに勝てないと云々」と言うのだろう。私は寡聞にして知らない。誰がそういう基準を設けたのだろうか。獲得賞金以外の名誉が肝腎なのだろうか。難儀な世界だ。


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