新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今朝のウンザリ

2015-07-24 08:19:31 | コラム
林修の「メジャー」と言う無神経さにウンザリ:

林修という「今でしょ」で売り出した予備校の講師だった人物は、方々のテレビに出ておられるようだ。結構なことだが、今朝のテレ朝で”major”をごく普通のカタカナ語で「メジャー」と言ってのけた無神経さにはウンザリさせられたと同時にその見識を疑った。何故私がそう言うかをご存じである方が多いことを切望するが、あれは断じて「メジャー」ではなく「メィジャー」と発音磯のようにカタカナ語かするべきなのだ。この点をこれまでに何度指摘したことか。

私はテレビに登場する有象無象や有識者や学識系経験者や国会議員等の中から一人くらいまともにカタカナ語の誤りを正そうとばかりに「メィジャー」でなければ「メージャー」程度には言って欲しいと秘かに、長年期待していた。林修は確か東大の法学部だったかのご出身で、常にテレビで国語でなければ漢字の解説をしている。その勢いでせめて”major”くらいは「カタカナ語は誤りで、私がこれを正す」くらいは言って欲しかった。

彼のみならず、私が不思議であり且つ遺憾に思うのはテレビに登場する上記の方々は皆誤ったカタカナ語を平然と使うことだ。皆は英語を少なくとも高校までは学ばれたはずである。例えば「メリット」(=merit)や「フリップ」(=flip)がおかしなカタカナ語だと一度でも疑ったことはないのかと訊いてみたいのだ。私はこれらが全て英語ではなく、カタカナを使っての造語であると解説してある、繰り返して。

念のために指摘しておけば”merit”はOxfordには”quality of being good and or deserving praise, reward or admiration”となっていて何処にも「メリット」に当たる意味は無い。ジーニアスには「長所、取り柄、賞賛に値する美点;日本語の「メリット」はadvantageに当たる」となっていて、カタカナ語の解説までしてくれている。これでも「メリット」を使う方の神経と学習の成果を疑う。

序でに何度も採り上げた「フリップ」もそのおかしさを指摘しておこう。国会でも議員諸賢は質問などの際に平気で「フリップを出して」などとお付きの議員に要求する。こんな程度の議員を選んだ方も恥を知るべきだ。あれは正しくは”flip chart”であって、”flip”は「めくる」であり、”chart”が目的語である束ねた紙のことだ。であるから、言いたければ「チャート」が正解に近いのである。「次ぎの“めくる”を」で意味を為すと思うのか。

私は不勉強だった議員他を責めるよりも、先ずは学校教育の英語とその先生方の見識を疑いたい。あれがおかしいと思わない英語の知識を授けたことをお考え願いたいのだ。次は何と言ってもカタカナ語を濫用するテレビ局の視聴者をミーハーの集団だと思って番組を作っている姿勢だ。最近のテレビを見ていて頂きたい。

私はこのままに推移すればやがて日本語はカタカナ語だらけになり、それを使いこなせないと時代遅れだと言われそうだと危惧する。視聴者に申し上げておくと「テレビを見ることのメリットはないのだよ。英語の勉強にも害になるのだぜ」と。


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