新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田文雄氏は総裁選挙を回避

2018-07-25 08:10:06 | コラム
決断力に欠ける指導者は時代遅れでは:

岸田文雄という人は外務大臣を務めていた頃から、非常に慎重に事に当たり処理することを常に心掛けている奥床しく礼儀正しい人だとの印象があった。綺麗事を言わなければ、優柔不断であり「エイヤッ」と割り切って決断し行動に移せない型だと見ていた。だが、マスコミ情報では安倍総理の後を狙う有力な候補者の一人だとされていた。だが、報道によれば来る9月の総裁選挙には仮令出ても安倍総裁と石破元幹事長に次いでの三番手ではと見て、散々時間をかけた後で見送りの判断をしたようだ。

岸田氏の判断は兎も角、現在の世界の大国の指導者たちを観察してみれば、トランプ大統領、習近平国家主席、プーテイン大統領、金正恩委員長等々と、決断力があって独断専行、自分と自国利益最優先、横暴、旧来の秩序や観衆の無視乃至は破壊、劇場型等々の際だった特徴を備えている個性豊かで強力な人物が多い。ここに掲げた項目の全てが彼ら一人ひとりに当て嵌まりはしないが、彼らにはそれぞれに豊かな個性が認められると言えるだろう。その点では、我らが安倍総理にはそれほどの個性は認められないと思う。

要するに、時代の変化と流れが極めて速くICT化が劇的に進み且つ普及しつつある時にあっては、一国の指導者が引っ込み思案や決断力不足や優柔不断では、世界中で毎日のように起きている変化に思い切って対応できないと言って誤りではないと思う。トランプ大統領のように次から次へと予想もしていなかった新機軸(横車を押す)を打ち出して、諸外国を巻き込んでいくような指導者に対応する為には、「どうしようか」と迷っていては追い付かないのではないかと思うのだ。

しかも、そのトランプ大統領に眦を決したか否かは不明だが、挑まれた貿易戦争に対応していこうとする習近平はDPRKをその庇護の下に置き、一帯一路を推進し、軍備を一層強化し、アフリカの後発国を手なずけようと試み、太平洋の一部を自国領と称して埋め立てどころか軍事関連の設備の建設までを強行している。金正恩というかDPRKの振る舞いについて今更私がここに云々するまでもあるまい。プーテイン大統領も安倍総理と会談を重ねるが一向に譲歩はしない。

私はこういう世界の情勢下にあっては陳腐な言い方だが、我が国の指導者たる者には「彼らにも勝る強烈なリーダーシップと素早い決断力」が必須であると思うのだ。その点では、岸田氏にはお気の毒だが、見送ったのは良かったと言わざるを得ないのだ。




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