新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

何故ラグビーとその経験者を

2014-01-17 07:34:20 | コラム
元ラガーマンが新日鉄住金の次期社長に:

思わず心中で「又かよ」と叫びながら新聞を読んでいた。サッカー経験者の僻みかも知れないが、気に入らない。それは次期社長に決まった進藤考生副社長が「高校大学とラグビーをやっておられて視野が広い」とされていたからだった。長年不満だというか不公平だというか偏向だと言いたいようなマスコミのラグビーとその経験者を有り難がる風潮が、またぞろここに出ていたからである。

テレビドラマでも屡々主人公がラグビー選手で男らしく(って何だ)、強く、正義感溢れる、爽やかなスポーツマンとして登場するし、NHKでは早明の試合は何をさて措いても(というか明治が現在のように低調になっていても)採り上げて中継する。中学・高校・大学から四十雀までサッカーをやっていた者としては「サッカーは男らしくもなければ強くもなく、視野も狭いのかよ」と言いたくなる。

「サッカー経験者で大手企業の社長になった方がいないとでも言うのかよ」と言いたくなる。直ぐに思い当たる例では、三菱商事の社長をやられた諸橋晋六(故人だが)さんがある。高師附属から上智大学のサッカーの選手だった。気っぷの良い名手だった。社長におなりではなかったが、我が中学の蹴球部の4年上では故香川嵩さんは東京海上の副社長だったし、松岡さんは日立の副社長だった。

しかも気に入らないのはラグビーと言わずに「ラガー(=rugger)」やラグビー選手ではなく「ラガーマン(=rugger man)」などと言っている点だ。不思議なことに同じ英国系でも元サッカー選手を意味するラガーマンのような言葉がないのだ。だが、良く考えてみれば「アソシエーション・フットボール」即ち"soccer"には既に"er"が付いていたのだった。


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